こんにちは。
たった一杯の味噌汁で思考が変わり、
体質が変わり、未来が変わる。
家族と私の生き方革命の岸本裕美です。
プロフィール⑧では私が高校教員として生徒
と充実した生活を送っていた日々のことを
書きました。
今日はその裏にあったブラック学校について
書きます。
実は私はこの高校で過労で倒れています。
自分のことは二の次、
三の次の生活をする思考をもっていた私が一番の原因ですが、
人為的環境、
物理的環境、
文化的なことの
影響も多大に過労の原因だったと感じています。
昼休みに実習の食材搬入があるので、しっか
り食べる時間がないまま次の授業に走ります。
昼食が17時ごろということも普通にあります。
生徒が落ち着いている分、
教師間のチームワークは少なく、
それぞれの教師が個人商店を立ちあげている感じの高校でした。
教師間のチームワークは希薄。
相談できる雰囲気はなく、
だれもが一人で悩み、
一人で対応し、
一人で責任を負い仕事を
する文化でした。
人間関係も含め職場環境は劣悪だったといえます。
毎日の自分の授業準備に取りかかられるのが早くて20時まわってからです。
実習レポート採点は土日祝を利用するしか時間を捻出できませんでした。
大晦日も紅白歌合戦をバックミュージックにレポート採点をしていました。
高校教員生活2年目のことです。
子宮筋腫と癌の疑いのため手術をする必要があり、
そのため、
有給を取りたいと当時の学科長に申し出たときのことです。
『休むのは困ります。』と入院を許可していただけませんでした。
『癌ステージ4の疑いありといわれています。
それでもお休みはいただけませんか?』と尋ねましたが、
残念ながら『休まれるのは困りますね』の返事しか返ってきませんでした。
そのときの衝撃は今も忘れられません。
生まれてはじめて頭が真っ白になるという体験をしました。
これはパワハラだったのではないかと今では思います。
この時は管理職が学科長を説得してくださり有給休暇がとれ、無事に手術ができました。
昼食は17時もまわってからで、結局食べられない日もあります。
夕食は23時すぎ、
これが当たり前の生活を6年間。
それでもレポート採点などの仕事を持ち帰っていました。
帰りが終電ということも多々。
22時半以降はバスがなく、
タクシーで帰宅。
疲れ果ていて、
お風呂はどぼんと一瞬つかるだけ。
豊かな生活とは程遠いものでした。
そんな中、
私の後任として学科長を引き受けてくださった先生が6ヵ月後には過労で倒れ、
病気休暇に入られ、急遽私が学科長と担任を兼任することになります。
こうなる前に倒れられた先生に私が手を差し伸べられることがあったはずだと反省しています。
ここですでに教科主任、
担任、
将来構想委員会、
人権委員会メンバーまで兼任している状態の中で更に学科長の仕事がプラスされました。
なおかつ時間割に明記されない7,8限目の授業(次の日の実習の前仕込み作業を生徒とします)、
資格取得のための指導、
クラブ活動もあります。
今思えばとんでもないことですが、
癌になってもいいから眠りたい、
寝たいというのが一番の願いでした。
それほど疲れきっていたのだと今ならわかります。
学科での会議は不毛な議論でした。
これがまた精神的に堪えました。
何を提案してもできない理由探しからです。
公務員はどれだけ仕事をしても給与は変わりません。
提案すればするほど仕事が増え、自分の首を絞めていくという構図があります。
この不毛な会議に陥る原因だと思います。
それと教師は年々雑用が多くなってきており、
授業準備に時間が確保できないということも原因のひとつかもしれません。
教育委員会からくるアンケート調査なども含め、
学校全体の仕事に保身のためと思われる作業が増えてきているように感じます。
きちんと申し開きができるようにしておくための作業です。
つまり新しいことにチャレンジする土壌はありませんでした。
去年までこれで問題なかったのだからこれでいい。
変える必要性はないということになりがちです。
この不毛な会議に出席していると実際に頭がくらくらしてくるのです。
この不毛な会議にいるより、生徒と一緒に教室を掃除したり、おしゃべりしているほうがどれだけ有益か。
私は社会全体がおおらかでなくなってきているように感じています。
ギシギシ、キュウキュといった音が日本のあらゆるところから聴こえてきます。
この中で子どもを育てていくママ、パパはしんどいです。
いや~、この生活で6年間我ながらよく頑張りました。
まったく褒められることではありません。
私はドアホ(超バカ)でした。
結果一番大事に思ってきた生徒に一番迷惑をかけてしまうことになりましたから。
それは、高校3年生の担任のとき、3月の個人面談でおこりました。
この続きはプロフール⑩でお話させてください。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。

