この3月で公務員を辞めます。


安定の職業として人気の「公務員」。


辞めるとわかると、皆さん口を揃えて「もったいない!」と言います。


もったいない。


確かにそうなのかもしれません。


でも、私にはあまりしっくりこないこの言葉。


もったいない?


このまま公務員を続けたほうが「もったいない」のでは?







15年間この仕事を続けてきました。


想いと誇りをもって走り続けてきました。


でも、ある時わかったのです。


「私、公務員に向いてないんだな。」と。


「安定」の職業である公務員。


「安定」とはもちろん、「安定してお給料がもらえる」「つぶれることがない」等の点が挙げられます。


しかし、これが「公務員」最大のメリットでありデメリットでもあると思うのです。


つまり『働いても働かなくても』安定してお給料がもらえてしまうから。


そうなると、人間って「楽」な方を選びたくなりますよね。


だから『働かない』ことを選ぶのです。


「働かなくてもお金がもらえる」なら、そのほうが断然お得ですよね?


本当に「働かない公務員」が増えています。


本来100%働かなければならないのに、70~80%程度しか働いていない人たちは本当にたくさんいます。


中には、30~50%なんて人もいるから、驚きますよね。


「権利」を主張し「休んでばかり」の人でも、しっかりお給料をもらっています。


子どもたちを育てる教育現場でもそうなのです。 


私はそれが許せません。






「公務員」みんながそんな働き方をすると、仕事の質が明らかに悪くなります。


そうなると様々な「問題」が発生し、それが明るみに出ます。


ある意味、国のあの問題もそういう「組織の機能の悪化」がもたらしているのかもしれません。


でもみんながみんな「働かない」のではなく、中には「働く」人もいる。


世の中の「公務員」は、それで何とかバランスをとっているのです。






これまで何の疑いもせず、自分の想いと誇りのためにひたすら走り続けてきました。


でもそんな公務員の構図に気づいたとき、ものすごく虚しさを感じたのです。


自分の子どもたちを犠牲にして働いてきたことが、もしかしたら「働かない公務員」のためになっているのではないか。


「働かない人の分」どんなに仕事をしても、「公務員」だからお給料が増えるわけではありません。


それだったら「働かない公務員」のために働いている分を、お給料をもらうために一生懸命に働いたほうが虚しさを感じないのでは?


そのほうが「もったいなくない」のでは?


そう思ったのです。




これからは70歳まで働かなければならない時代がやってきます。


これまでのように、1度就職したら定年まで働くのが当たり前の時代ではないような、そんな気がしています。


「定年の後をどう生きるか」が問われる時代がやってくる。


そんなとき「公務員を辞める」ことは本当にもったいないことなのでしょうか。


とりあえず定年まで、決められた枠の中で程々に働くことのほうがもったいないことではないですか?


そんなことを考えている私は、やっぱり公務員に向いていないのだと思います。


それでも30年後、定年まで公務員を続けた人よりも充実した未来を生み出す自信があります。


そのために今、新たな一歩を踏み出す。


これが私の『働き方改革』です😊。