はたらくおじさん こんにちわ♪♪☆彡『押し売り』 | ★・゚.ポニョ、お仕事好きぃ~~.゚・☆

皆様お疲れ様です☆

 

 

 

 

 

 

皆さん、『押し売り』って懐かしくないですか?

 

 

 


懐かしくない?

 

品数も色々有りましたよね?

 

パンツのゴム、子供の学習教材、洗濯バサミ、避妊具、、

 

 

 

 


実は押し売りって、現場にも来るんですよ。

 

 

 

正確には、昔は良く来たんです。

 

 

 

 


今でも記憶に有るのは、、、

 

ちょっと街はずれな場所での工事の時でした。

 

現場事務所は真ん前に道路が有るが、相当辺鄙な場所。

 

 

 

 

 

夜、9時頃。


現場事務所で残って何時もの様に残業中。 

所長(当時40歳前後)、以下私を含めて若手(20代)が2名ほど で、その日の作業日誌を付けたり生コンなんかの伝票整理をしてた時の事だ。

 

 

 

 

 

 

 

『コンコンコン』、、と事務所のドアを誰かがノックした。

 

 

 

 


『どうぞー!入って下さい』

 

 

 

 

 

 

入って来たのは、

ガチでこんな 一昔前の『村娘』みたいな格好をした、16歳ぐらいの少女です。

 

 

 

 

 

予想外の来客に、押し黙って ただ少女を見つめる私達3人・・。

 

 

 

 

 

 

凄いのは服装だけでなく、

髪型もじゃりんこチエに出て来る『ヒラメちゃん』バリな、ガチおかっぱ。

 

 

 

 

顔はブスでもなく可愛くも無く、肌がツルンツルンで そこもヒラメちゃんみたいなマン丸顔に、真っ赤っかなほっぺた。

 

 

 

 

 


少女はめっちゃ緊張していて 顔が真っ赤で 泣きそうな表情。ちょっと震えていたかも知れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

所長『なんやー? どないしたんや?』

 

 

 

 

少女『あのぉぉーー、、わーは、青森がら来ますた(あの、私は青森から来ました)』

 

 

 


少女は今までに聞いた事が無い訛り(津軽弁)でしゃべったのと、、もしかしたら軽い目の障害者? っぽくも有った。

 

 

 

 


所長『青森から? えらい遠いとこから来たんやな! それで どないしたんや??』

 

 

 

 

少女『はい、美味しい青森のリンゴジュースを売りに来ました。』

 

 


と言いながら 事務所の入り口のカウンターに一升瓶サイズのリンゴジュースを置いて見せた。

 

 

 

 

 

若手2名『青森?!ほんまかいな! 自分、どうやって ここまで来たん?』

 

 

 

 

少女『仲間だちど、車で来ました。(仲間達と、車で来ました)』

 

 

 


確認しに事務所の外に出ると、事務所の真ん前に、ハイエースが停まってる。運転手のオッサンが こちらを見て運転席からペコリとオジギ。

 

 


後ろの窓を見たら 少女と同じような服装の少女たちが5人ほど ジっとこちらを見てる。

 

 

 

 


確かに車のナンバーは、滅多に見ない『青』(青森)ナンバーだ。

 

 

 

 

 

すんげーーー。

 

 

事務所に戻り『所長! この子 ほんまに青森から来てるみたいですわ!! 外にもようさん居てますよ!』

 

 

 

所長『ほんまか。 よっしゃわかった。ジュースは一本 なんぼなんや??』

 


少女『一本4千円です』

 


所長『領収書出るんかー? 出るんやったら3本貰うで』

 


少女『出ます、有難う御座います。』

 

『あと、これも美味しいんです・・』

 

と、カウンターの上に

ガサガサっと違う商品を乗せてプレゼン開始。

 

 

 


まあ、商品のプレゼンって言っても、誰でも知ってる、 

昔、スナック行ったらよく出て来た、マグロの四角いやつです。

 

 

 

 

 

 

『大間で とれだマグロを使ってで、美味しいです(大間漁港で捕れたマグロを使っていて、めっさ美味しいです)』

 

 


所長『大間って ほんまかいなwww。まあええわ! それも貰うわ!』

 

 

 

 

 

奥に席に座る所長から、ごつい長財布を預かり、少女に支払いを澄ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、、、

 

 

 

 

 

 

少女『ありがとうございます。買って頂きましたお礼に、弥三郎節を歌いますから どうぞ聞いて下さい!』

 

 

 

 

 

 

『?!』

 

 

 

 

 

 

『♪ひとつあえぇ~~木造新田の下相野村のぉ♪』

 

 

 

 

 


真っ赤っかな顔をしながらも 一生懸命 地元の民謡(ドドイツ?)を歌い切ると、 ニコッと微笑んで頭を深々と下げて去って行った・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


先月の事。夜8時ごろ。


私はプレハブ製の小さな現場事務所で一人で残業をしていた。

 

 

 

 

 


山の中の静かな現場事務所。


聞こえる音は、私の鼻歌とPCのキーボードのカタカタ音だけ・・・。

 

 

 

 

 

 

と、『コンコンッ』

誰かが現場事務所の扉のガラス窓をノックした。

 

 

 

 


『はーーい。どうぞ!あいてますよ!』

 

 


・・って ええ?!

 

 

 


ここ(事務所の建つ場所)、

結構、現場の奥深くで 表の道路からはかなり暗い中を行った場所!

 

夜に人が来るんなんて有り得ない!!!

 

 

 

 


扉がガラガラっと元気よく開き、姿を現したのは満面に笑みを浮かべた一人の若い、綺麗な女性。

ハタチくらいか?

 

 

 

 

 

私『な、、なんですか?』

 

 

 


『こんばんわ監督さん! お仕事中にすみません! 今日は素敵な物をお届けに、、、』

 


『素敵な物? ・・って ちょう待ってや自分。 どうやってここに来たん?!』

 

 

 


『はい? 表の道路から徒歩で来ましたけど?』

 

彼女は両手で押すタイプの、

ヤクルトおばさんのようなキャリーを持って来たようです。

 

 


『いや 表からって、、表からここまで まあまあ距離有るし、地面ガタガタで真っ暗やったやろ?』

 

 


『はい、真っ暗でしたが、奥に小さな灯り(ここの窓の灯)が見えたんで、イチかバチか来ちゃいました^^』

 

 

 

 


俺の苦手なキャピキャピ(古っ)系な女子です。

 

 

 

 


『へー。よう一人で来れたな・・。』

 

『ほんで何んの御用?』

 

 

 

 


『はい! 今日は美味しさ満点なチーズケーキを・・・』

 

 

 

 

 

 

 


『チーズケーキ? あーごめん、ワシ そんなん要らんねん。  悪いけど帰ってくれる?』

 

言い終わると、さっさと帰れって言う意味で、事務所のドアを開けた。

 

 

 

 

 

 

『ま、待ってください!』

向こうも簡単には引かない様子。

 

 


『物凄く美味しんです!  是非 監督さんにも味わってみて欲しんです!』

 

 

 

 

 

 

 


・・その時、俺の頭の中に悪いアイデアが浮かんだ。

 

 

『・・ふーーん。 そんなに美味しいんや?』

 

 


『はい! めっちゃ高い評判を頂いております!』

 

 

 

 

『なあなあ、写真撮らしてや。俺、SNSやってるねん。写真撮って NETに載せてもええんなら、一箱買うたるわ。どうや?』

って言ってみた。

 


『写真はNGなんです。ごめんなさい!!』


『イヤ ええよ。  じゃあ帰って。バイバ~イ』


って言う流れが脳内に浮かんでいた俺に、、不意打ち的な展開!!

 

 

 

 


彼女は速攻で今風なピースサインをしながら『私なんかの写真で良ければ、いくらでも写して下さい!!!』って満面笑スマイルでポーズ。

 

 


一瞬言葉を失った私に、『あ!一緒にですかぁ?^^  いいですよ!一緒に自撮りしましょう!』と、言うと私の横に並んでポーズを取り出した。

 

 

 


なんか一気に気分が萎えてもうた。もう笑うしかないやん。

 

 

 

『やっぱ写真撮る気分で無くなったから 写真はもうええわ』

 

 

 


『えーー、、私じゃ写真駄目なんですか?? ブスでごめんなさい!!!』

 

 

 


『いや、そう言うのとちゃうねんけど』

 

 

 

 

『監督さん! もしかして遠慮してるんなら、気にしないで下さいね!!』

 

 

 

 

 

ヤバい。『風』が彼女ペース。

 

 

 

 

 

 

 

 

結局

 

 

 

 

 

 

彼女はキャリーを押しながら帰って行った。


『じゃあな! 表の道に出るまで暗いから、気ぃ付けて帰りや!!』

 

『はい! さようなら』

 

 

 

 

 

 

 

 

元の静かな事務所に戻って、なんだか寂しくなった。

さよなら、キャピ子ちゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・ってゆーか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

( *´艸`)買わされたよ!!

ワラワラ☆彡☆彡☆彡wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 

 

 

 

 

 

 

 

『写真は要らんから、ここに携帯番号書かな 裸にしてブチ犯すぞコラっっ!!!』って言うたったけど、

『そんな無理言わんといて下さいよ! MEGA土建のエロ親父さん!!!!』って怒られちゃった。
(現場事務所に掲げてる社旗を見て、会社名は既に私の頭に入ってるんだから、私にイラン事さらすなよ!
って言う意味の脅し的な( *´艸`)www)

 

 

 

 

 

 


家に持ち帰り・・


美味しく頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうそう、

 

なんとなくNETで調べてたら、こんなのがHIT

販売網が、あちこちの地域で展開されているようですよ!

 

 

 

 


さ! 今日は月曜日!

 

今週もご安全に!!

 

 

 

 

 

 

seeyou!!