photo:01

photo:03

photo:02

山口県知事賞で讃える絵本コンテスト、絵本と物語のある街の活動も雑誌ミライのスクラッチ収益の一部で地域の仲間があつまり立ち上げました。
【サンタのリンゴは誰のもの】
サンタクロースは私たちの中にいる。周りを見て欲しい。あなたを大切に思っている人、あなたを必要としている人がいる。
だから一人ひとりが実は笑顔のサンタクロースだ。人を幸せにする力を持っている。
サンタクロースは私たちの中にいる。周りを見て欲しい。あなたのことで嫌な思いをしている人、あなたに苦しめられている人がいる。
だから一人ひとりがしかめっ面のサンタクロースだ。人を不幸にする力を持っている。
プレゼントするリンゴが一つしかないと、サンタクロースは誰にプレゼントするのだろう。
二人の子供がいたらどちらの子供にプレゼントするのだろうか。どちらかにプレゼントすると、どちらかには届かない。
そんな選択を私たちはいつもしている。いつも誰かの「笑顔のサンタ」「しかめっ面のサンタ」なのだ。
限られた数のリンゴは誰かが手に入れると、だれかが手に入れることができない。
当初の新型インフルエンザワクチンのように。
だからこそ、地元で歯を食いしばっている子供を応援し、身体に障害を持つ人と共に経済的に自立するために、誰かが手に入れた一つしかないリンゴだが、一口分でも手に入れたい。
これが雑誌MIRAIで地域応援を掲げる私たちの活動。行政の補助金に頼ることなく、志で笑顔の仲間を増やしていきたい。そして、新しくリンゴの木を植えるサンタこそ、私たちの目指す姿。
(2009年12月号より)
新周南新聞社経済部部長・杉川茂