雑誌ミライ掲載記事より[2009年]
 平等―この言葉が現代社会で一番不平等ではないだろうか。平等と言う不平等がまかり通る日本が今の私たちの生きている現実。
 学校のゆとり教育は平等だろうか。運動会で一緒にゴールテープを切ることが平等なのだろうか。学校が終わって全員同じ勉強をすることが出来るのだろうか。塾や習い事はどうすれば平等になるのだろうか。
 平等と言う不平等。公務員や飲食店経営者、会社の社長、サラリーマン、OL、主婦は平等なのだろうか。同じだけ休日が取れ、同じだけの給与がもらえる世の中があるのだろうか。
 平等と言う不平等。オリンピックに出場するための努力、一流の選手になる努力、料理人や職人として技を磨くことはどうなのだろうか。順位をつけないことが平等になるのだろうか。
 平等と言う不平等。出産、育児。男女が平等に産休がとれる職場ばかりだろうか。
 平等と言う不平等。今から中国やインドなどが世界経済の中心になったとき、日本は現在の生活水準を守れるのだろうか。リストラや給与カットは平等に訪れるのだろうか。頑張っている人が報われるの世の中は不平等なのだろうか。
 平等と言う不平等。命を平等にその人に時間をくれるのだろうか。幸せや楽しさ、悲しさ、辛さを平等に分け合うのだろうか。やさしい人がたくさん幸せになれるのだろうか。
 くやしいから、この雑誌MIRAIでほんの少しでも頑張っている人や苦しんでいる人の味方でいたい。(編集長・杉川茂)


遠石八幡宮のキャンドルナイトでの写真
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