ウェブトゥーン連載中の韓国版の和訳です。

日本語版からはネタバレになりますのでご注意を。 

 

以下509話訳です。

 

 

(左右と上から3人に囲まれた譲)

 

譲:あいつに会うまでは死ねないんだが。だが理由がわからないな、なぜ俺を恨んでいる?お前たちが不幸な理由は、お前たちが無能だからだろ?

 

(迫田、ヨハン、聡が同時に飛び掛かる)

 

3人:ほざくな!黙れ!

 

(3人で譲をボコボコにする。聡が3段棒で譲に襲い掛かる)

 

聡:俺たちが無能だから不幸?貴様さえいなければ!

 

(譲が片手で聡を払い蹴り飛ばす)

 

譲:それとも何?変わったとでもいうのか?

 

(迫田が譲に飛び蹴りする。それを防ぎ、パンチを避けると正拳で吹っ飛ばす)

 

譲:一つだけ聞け。本当に俺さえいなければお前たちは幸せだったか?

 

(飛び込んだヨハンの回し蹴りを素早く避ける)

譲:そんなはずがないことはお前らが一番よく知っているはずだが?

 

(聡が後ろからタックルし互いに崖を川まで転がり落ちる。川の浅瀬で止まると聡に馬乗りになる譲)

 

譲:磯野聡、現実から目を背けるな。あの女が死んだのは俺のせいじゃない。

 

 

(聡の夢:穂乃花が恵那を抱いている)

 

穂乃花:聡?そこで何してるの!なにボーっと立ってんの!?しっかりしてよ聡!

 

聡:え…?穂乃花…?どうして穂乃花が…

 

穂乃花:もう、どうしちゃったの!頭でも打った?あなたがここの社長じゃない!ホステル青果店!

 

(夢の中で二人は青果店を営んでいるらしかった)

 

聡:俺が社長…?

 

穂乃花:そうよ、あなたの店じゃない!社長ならお客様を迎える準備をしないと!そんなボーっとしてどうすんのよ!

 

(そこにバイクを押して現れたのは、短髪で眼鏡の真面目な頃の王獒春)

 

王:配達行ってきたよ!ほめてくれよ聡!

 

聡:王獒春…?

 

穂乃花:ご苦労様、獒春!

 

(そこに手をつないで元弥と芹那が現れる)

 

穂乃花:元弥!芹那!あんたたち仕事ほっぽってどこ行ってきたの!

 

芹那:店の宣伝だよ!

 

穂乃花:調子いいわね!デートしてきただけのくせに!真面目に働いてくれるのはエリカと太郎だけじゃない!

 

エリカ:聡、具合悪いの?

太郎:さっきからボーっと突っ立って。大パパがそんなんでどうすんの。

 

(制服姿の伊織と彩芽も現れる)

 

伊織:学校行ってきたよ!

彩芽:何か手伝おっか?

 

穂乃花:伊織、彩芽、おかえり~、あんたたち宿題したくないからでしょ?元弥と芹那、いつまで手つないでんの?

 

芹那:そのくらい許してよ~

 

(その光景に目を細める聡。黙ってほほ笑む聡の周りにみんなが集まる)

 

王:聡、ほめてくれよ!

 

彩芽:大パパ、大丈夫?悪い夢でも見たの?

 

聡:〔なんだ、今まで悪い夢を見てただけか〕

 

(お客さんも笑っている)

 

客:お友達同士で商売をそてるの?すごいわねえ!

 

穂乃花:ああいえ、友達なんかじゃなくて、私たちは家族です!

 

(揃いのトレーナーを着てほほ笑む聡達。ハッとそんな夢から覚める聡。彼は暗い部屋に恵那と二人で寝ていた)

 

聡:〔夢か。俺はいまだに夢を見る。あの日のことがなかったら、アンタさえいなければ〕

 

(突然ホステルの前に悪夢のごとく現れた譲。現在:譲の腹を蹴り上げる聡。宍道のオーラを纏い譲に飛び掛かる)

 

聡:〔俺は恨む、弱かった俺を、あの時勝てなかった俺を。今は違う、勝てる〕

 

(聡の爪が譲の腕を引き裂く)

 

聡:〔俺は今日、譲を倒す〕

 

(さらにその背中を迫田が膝蹴りする。迫田を吹っ飛ばす譲の目の前に三段棒で突きかかり、それを払った譲の手と脇腹を聡の爪が引き裂く。立ちつくす譲の脇腹から血が滴る)

 

譲:深いな。

 

(その譲の顔面をパンチする迫田)

 

譲:迫田。いつだったかビッグディールを助けてくれと言ったな、こんな不意打ちを食らうとは。これがお前の言うロマンか?

 

迫田:今も変わらん、俺には何だってできる。だがこの戦いは別だ。迫田充紀という男が譲に復讐するために来た。譲。俺はこの日を待っていたぜ。

 

(回想:羽柴がビッグディールに戻ってきた後、海辺で彼と話す迫田)

 

羽柴:充紀、ほんとうに譲を倒す気か?もうすべて元に戻っただろう、まだ譲に復讐しなければ気が済まんか?

 

迫田:…確かにそうだな、いまさら復讐なんて何の意味があるのか。でも違う、俺は譲を倒さなきゃならないんだ。譲を倒さねえと俺はずっと過去に囚われたままだ。あの時の無力な自分から抜け出したい。そう、一人の男が一人の男にする復讐だ。

ビッグディールは抜ける。俺の復讐にビッグディールを巻き込みたくない。譲を倒すのは自分との戦いだ。

 

東郷:いけません。俺たちもご一緒します。

 

(振り返ると、東郷と湯村、飯島が笑って立っていた)

 

東郷:迫田さんがビッグディールのヘッドとしてでなく迫田充紀として行かれるなら、俺たちもビッグディールの幹部ではなく迫田さんの弟分として付いていきます。東郷太嗣は貴方の刀、戦にはお持ち下さらないと。

 

湯村:そうですよ迫田さん。

飯島:久々に江西中スタイルで行きましょう。

湯村:なら東郷さんは抜けてもらわねえとなww

東郷:湯村、貴様!

 

(迫田がふっと笑う)

 

迫田:…恩に着る。

 

(現在:譲の腹や顔に強烈なパンチを連打する迫田)

 

迫田:譲!!!今日の日を待っていたぞ!!!貴様を倒すこの日を!!!

 

譲:迫田充紀。致命傷にならない連打は意味がないと言っただろう。

 

(迫田のみぞおちに譲が渾身のパンチを打つ。だが血を吹きながらも倒れない迫田)

 

迫田:ご忠告どうも、今度はちゃんと殺ってやるよ。

 

(迫田甲竜のオーラを纏ったパンチが譲のみぞおちに炸裂する。一瞬譲の時が止まる。そのスキに聡が三段棒を振り上げる。だが歯を食いしばり踏ん張った譲が迫田と聡を続けざま地面に叩きつける。乱れた息を整えた譲の前にヨハンが歩み寄る)

 

譲:待て、神谷ヨハン。期待はしてない、奴の目は正常じゃないからな。

 

(ヨハンが目薬の薬液を目に浴びせると、その目が光り、鮮明に譲の姿をとらえる)

 

ヨハン:よし、よく見える。

 

 

508話 終わり。