ウェブトゥーン連載中の韓国版の和訳です。

日本語版からはネタバレになりますのでご注意を。 

 

以下503話訳です。

 

 

ヨヌ:君が、萩間真栄隊長の甥だってこともね。

 

ぶ蛍介:いきなり何を…

 

ヨヌ:信じられないだろうけど、でも事実だわ。萩間真栄さんは君の叔父よ。

 

ぶ蛍介:〔叔父だって!?萩間が僕の叔父⁉母さんの兄弟!?〕嘘だ!母さんは母方の親戚はいないって!

 

(回想の中の母の言葉

母:母ちゃんには身寄りがないから…母方の親戚はいないんだよ。蛍介の親戚は…家族と言えるのはあの人たちで全部。お前の結婚式の時はそれ以外だれも来ないんだよ…)

 

ぶ蛍介:兄弟がいるなんて聞いてません!

 

ヨヌ:当然でしょうね、あなたのお母さんは萩間さんが死んだと思ってる。だから母方の親戚はいないと言ったんでしょう。

 

ぶ蛍介:それは…

 

ヨヌ:君のお母さんは3人兄弟の長女よ。

 

ぶ蛍介:嘘だ。

 

ヨヌ:え?

 

ぶ蛍介:僕が、萩間真栄が母方の叔父ってことをどう信じれば?叔父なら僕のこと覚えてないはずがない。母方の叔父が甥を覚えてないはずない!僕の記憶にも萩間はいません、なぜそんな突拍子もない嘘をつくんです?

 

(ニコリと笑いヨヌが写真を取り出す。それはまだ太っていた時のぶーちゃんの写真)

 

ヨヌ:これを見て。萩間さんは君がやせたことを知らない、彼が覚えてる君の姿はこれなのよ。それにハナから萩間さんが君とまともに会ったことはないの。君の記憶にないって?父親の顔もまともに覚えていない君が叔父の顔を覚えてる方がおかしくない?信じられないならもっと証拠を…

 

(ぶーちゃんがヨヌの前に崩れ折れる)

 

ヨヌ:蛍介?

 

ぶ蛍介:そんなはずない…そんなはずないよ…

 

(イケ蛍介を実験台に縛り付け残酷な仕打ちをした萩間)

 

ぶ蛍介:〔あんなクズが叔父さんだって?叔父が僕を拷問したのか…?〕

 

 

ヨヌ:落ち着いた?

 

ぶ蛍介:…取り乱してすみません。

 

ヨヌ:いいのよ。誰より君が一番驚いただろうから。知りたいことがあればひとつずつ聞いて。

 

ぶ蛍介:ここはどこですか?

 

ヨヌ:練馬を倒すための偽装アジト。

 

ぶ蛍介:そんなとこに僕を入れていいんですか?

 

ヨヌ:他の人ならとんでもないけど、蛍介なら大丈夫。萩間さんの甥という事で資格は十分だから。

 

ぶ蛍介:〔結城がなぜ僕を送ったかわかる気がする。僕が萩間の甥だってこと知ってたんだ。僕が甥だから誰も見つけられないキム記者に会えた〕

 

ヨヌ:蛍介?どこ見てるの?

 

ぶ蛍介:〔結局結城の言う通り僕にだけしかできないことだったんだ〕じゃああいつは?

 

(遠くでこちらを見ている埼玉)

 

埼玉:〔ああ羨ましいぜ、俺も言って話しかけてみよっかな〕

 

ヨヌ:あの子も大丈夫、真実を知れば練馬の味方にはならない人だから。今はバレても平気だし。

 

ぶ蛍介:〔真実?〕

 

ヨヌ:あの子が聞いておくべき話もあるの。練馬が殺したのは一人だけじゃない。

 

(武仁を思い浮かべるヨヌ)

 

ぶ蛍介:じゃあこの人たちは誰?

 

ヨヌ:誰って?

 

ぶ蛍介:僕らを襲った人たち。

 

(間近に蛍介をにらみつけるカニ軍団の5人)

 

ヨヌ:あ~この人たち?萩間さんの部下だった人たちよ。

 

(急ににこやかになるカニ軍団。蛍介の頭や顔をいじくりまわす)

 

ヨヌ:0世代の時、萩間さんと一緒に戦ってきた歴戦の勇士たちよ。

 

ぶ蛍介:それでみんな強かったんですね…

 

ヨヌ:それで何?蛍介はなぜ赤い紙を探してたの?

 

ぶ蛍介:結城に言わ、んれたんです。赤い紙が練馬を捕らえる切り札だと。

 

ヨヌ:結城?

 

ぶ蛍介:結城をご存じですか?

 

ヨヌ:奴が天倆に手下を何度か送り込んできたから名前だけは。私が赤い紙を手に入れたと聞いて何としても私と会いたかったはずよ。でも私は練馬の味方だった奴を疑っているから会いたくなかったの。

 

ぶ蛍介:そうです、確かに結城は練馬の味方でした。でも今二人は確かに決裂しています。4大クルーを尻尾切りしようとした練馬に結城が反旗を翻したんです。

 

ヨヌ:結城が練馬を倒そうとする理由もわかるわ。

 

ぶ蛍介:ところで赤い紙がなぜキム記者さんの手に?

 

ヨヌ:天満泰治が拉致され家が燃える前に秘密の金庫から盗んだの。そして練馬に疑われないよう偽物を金庫に入れておいた。偽の紙を奪いおそらく練馬は自分で紙を燃やしたでしょうね。

 

ぶ蛍介:キム記者さん、単調直入にお話しします。赤い紙を僕にください。

結城は練馬を倒す証拠をたくさん集めている。そのうえ赤い紙まで揃えば練馬の息の根を止めることができると言いました。僕に赤い紙をくれれば結城に渡し、練馬に法の裁きの場に引きずり出せる。

 

(ヨヌが愛おしそうに蛍介の頭や頬をなでる)

 

ヨヌ:大きくなったわね。こんな頼もしく話ができるのね、あの小さかった子がこんなに大きくなったのね。

でも赤い紙はあげられないわ、結城とあなたはしょせん子供だもの。大人たちに任せて。

 

ぶ蛍介:子ども扱いしないでください!

 

ヨヌ:あら怒った?

 

ぶ蛍介:いえそういうわけじゃ…!それに僕と結城の2人だけじゃない、萩間さんも一緒なんです!

 

ヨヌ:!!

 

ぶ蛍介:萩間さんが今一姟会に加わりました!練馬を倒すために一姟会の力が必要だとおっしゃいました!だから赤い紙をお願いします、それで練馬はお終いです!

 

ヨヌ:それでもだめよ。

 

ぶ蛍介:え?!

 

ヨヌ:赤い紙が何かは知っている?

 

ぶ蛍介:知らないです…

 

ヨヌ:赤い紙は練馬の財産と関連してる、簡単に言えば山崎派と深いかかわりがあるの。原本が世に知れ渡れば、練馬は法的な処罰と財産没収される可能性がある。だから練馬にとって赤い紙は大変な弱点なの。この紙は持っているだけで危険が伴う、私はこんな危険な証拠を絶対にあなたに任せられない。

 

ぶ蛍介:でも結城が赤い紙を持って来いと!

 

ヨヌ:それは心配いらない、私も頭がいいという結城が気になってたの。赤い紙は私が直接渡すわ。

 

 

(中華料理店「倍達閣」で会合を開く結城。その背後には木村部長が控える)

 

結城:今どこに?

 

木村部長:まもなく到着します。

 

結城:そうですね、あそこに見えました。四宮営児会長。

 

(廊下を歩いて来る四宮会長とソフィア。立ち上がり迎える結城)

 

結城:またお目にかかれて光栄です。

 

四宮会長:あちらも久しぶりだな、チェ・ガンミ部長検事。

 

(ソウル中央地検部長検事である穂乃花の母と部下のナム室長)

 

検事:お久しぶり。

 

四宮会長:挨拶はそれだけか?

 

検事:頭でも下げろと?

 

四宮会長:相変わらずそっけないな。

 

検事:公の場ですからなれなれしくしないで。我々だけじゃないのよ。

 

(PTJエンターテイメント社長としてGDも現れる)

 

結城:これまで一度もまともに会ったことがない我々が、一つの目的のためにこうして集まりました。「練馬東介を倒すために」

Hグループ四宮営児会長。練馬がいなくなれば天倆の再開発を独占できます。

ソウル中央地検チェ・ガンミ検事。4大クルーを作った練馬さえいなければ娘さんの悲劇もなかったでしょう。

PTJエンタテイメント社長御幸大也。練馬を倒せば彼の手中から抜け出すことができます。

一姟会会長結城。僕は生きるために練馬を倒さねばなりません。

皆さんと力を合わせれば、練馬はひとたまりもないでしょう。始まりです。

練馬との戦いが始まれば、任された役割を果たしてください。

四宮会長にはマスコミと資金援助をお願いします。

チェ・ガンミ検事は法的措置をご準備ください。

御幸大也PTJ社長は練馬に関する内部文書を提供してください。

 

四宮会長:でも一番大事なのは赤い紙だ。キム記者という人はいつ到着するんだ?

 

結城:ご心配なく。赤い紙は金庫に入れられ、変数なく到着しますよ。

 

(金庫を手に、カニ軍団のバンに乗りこちらに向かっているヨヌ)

 

ヨヌ:〔練馬東介、長い悪縁だったわね、お前はもう終わりよ〕

 

(その時、バンが車に追突され横転する)

 

 

(鏡に向かい独り言を言う練馬)

 

練馬:危ないところだった。私が燃やした赤い紙が偽物だったとは。念のため常に警戒しておいてよかった。スパイが紙の行方を突き止め私の役に立ってくれた。今回のことが何事もなく済めば大きな礼をしなければならんな。結城、私のスパイは君のよく知る人物だよ。鬼伝兄弟。

 

(横転した晩から、血を流し金庫を手に這い出すヨヌ。追突した車から降りてきたのは小島兄弟だった)

 

小島弟:一姟会が本当に赤い紙を見つけるとは。

小島兄:ついにキム記者の顔を拝めたな。赤い紙は俺たちが頂く。

 

(結城が手下からの連絡を受ける)

 

結城:何ですって?

 

手下:鬼伝兄弟がキム記者を襲いました!最初からあの二人は練馬のスパイだったようです!

 

四宮会長:どういうことだ?誰が練馬のスパイだと?

 

検事:赤い紙はどうなったの?ずいぶんな変数が起きたじゃない。

 

(ニコリと笑う結城)

 

結城:大丈夫です。鬼伝兄弟がスパイだという事は前から知っていました。しかし役に立つので置いていたのです。赤い紙は無事です。もともとキム記者の手にはなかったんですよ。

 

(金庫の中身は空だった。電話で知らせを受ける練馬)

 

練馬:赤い紙がないだと?

 

結城:襲撃を受けることは分かっていました。それで計画の修正をしたのです。赤い紙は長谷川蛍介が持ってくるはずです。

 

(金庫を手にカニ軍団の別のバンでこちらに向かう蛍介)

 

ぶ蛍介:あとどれくらいで着きますか?

 

カニ軍団:急いでいるが、ソウルまで時間はかなりかかる。まったくよりによって雨か。金庫は無事か?絶対に忘れるなよ。

 

ぶ蛍介:ご心配なく、練馬は今日終わります。

 

(その時、カニ軍団の手下が急ブレーキを踏み、頭をぶつける蛍介)

 

ぶ蛍介:どうしたんですかおじさん!なぜブレーキを…!

 

カニ軍団:見ろ、前に人が!

 

(蛍介たちの前に立ちふさがる、見覚えのある傘を差した人影)

 

練馬:鬼伝兄弟が疑われるのは知っていた。まさかとは思ったがキム記者の手に赤い紙が無いとは。こういうこともあろうかと天倆にお前を送っておいたんだ。赤い紙を確保しろ。

 

(練馬から連絡を受け立っていたのはあの男だった)

 

譲:長谷川蛍介、それをよこせ。

 

 

 

503話 終わり。