ウェブトゥーン連載中の韓国版の和訳です。

日本語版からはネタバレになりますのでご注意を。 

 

以下501話訳です。

 

 

埼玉:俺が殺すつもりだったからな。

 

(ジェウが埼玉に飛び掛かる)

 

ジェウ:天満!!!

 

天満:何だコイツ。

 

(その足を掴んで床に叩きつける天満)

 

天満:俺がちょっとの間出てくるのにどれだけ苦労したか、貴重な俺の時間を雑魚が邪魔する気か?なあ埼玉、俺も天倆の大将になりてえんだよ、シルムで一本勝負しねえか?

 

(腰に鎖を巻きつけ組み合う天満と埼玉)

 

埼玉:まるで別人だな、今までどこにいた?

 

天満:俺?俺がどこにいたのかって?地獄。

 

埼玉:え?

 

天満:地獄にいたんだよクソ野郎!!!

 

(埼玉を振り回し何度も壁に叩きつける)

 

天満:強者だけが生き残る地獄!!!そこで生き残ってきたんだ!!!

 

(叩きつけられ息が上がる埼玉)

 

天満:何だそれ!?お前そんな程度か!?それで俺を殺せんのかよ!!!

 

(埼玉を頭から地面に突き落とす)

 

埼玉:…地獄?ほかにも地獄があるのか?

 

(涙を流し天満の胸に爪を突き立て、そのまま皮膚を引きちぎる)

 

埼玉:ここが地獄じゃなかったのか?

 

天満:〔何だよ、俺はあんなところで戦ってきたのに、コイツはなんでこんな強いんだ?あんな戦いをしてきたのに埼玉のほうが俺より強い?!〕

 

(再び四つに組む二人)

 

天満:〔認めねえ〕この程度の攻撃か?死んじまったあの女は哀れだね~〔認められねえ!〕

 

(握力で鎖をブチ切り天満の腰骨をわし掴むと地面に何度も叩きつける)

 

天満:〔痛い、やめろ。死んじまう、意識が…〕

 

(白目をむき気絶した天満を、崖から突き落とそうとする)

 

ジェウ:やめろ!!!埼玉!!!

 

テボン:埼玉!!!

 

埼玉:みんな、すまん、本当にごめん。俺はもう本物の殺人犯だ。

 

(天満を崖から海に投げ落とす)

 

埼玉:大丈夫だ、お前らは関係ねえから。

 

(背後から現れた男がその後ろ首を打ち、一撃で気絶させる)

 

埼玉:誰…

 

男:気絶しとけ~

 

(うすれる意識の端で同じように倒れているジェウたちが見える)

 

男:ふ~…めんどくせえ、骨折り損だ。赤い紙がある場所を知ってるっつーから地獄から連れ出したのに、何なんだよ、赤い紙も探せねーじゃねえか。ま~でも一応助けてやるか。秘密の友達だからな。

 

(男は淳助だった。服を脱ぎ眼鏡をはずすと崖から海に飛び込む)

 

 

(そのしばらく後。うららかな草原で寝ころぶ埼玉と未玖)

 

未玖:マジで?誰に気絶させられたかわかんないの?

 

埼玉:ああ。

 

未玖:でもそれってだいぶ前の話だろ?

 

埼玉:だいぶ前だな。未玖。

 

未玖:なに。

 

埼玉:俺ソウルに行こうと思う。

 

未玖:急にどしたの?天倆は誰が守るのよ?

 

埼玉:もうクルーは攻めて来ねえよ。それに守ってやっても村人は天満神明のおかげだとしか思わねえし。

 

未玖:それはそうだね。じゃあソウルで何するのよ?

 

埼玉:ラッパーになろうと思って。

 

未玖:そんな簡単にラッパーになれんの?

 

埼玉:お兄さんはイケる気がすんだよ。

 

未玖:…ほんとに理由はそれだけ?

 

埼玉:違う、逃げたいんだ。誰のことも思い出さない場所に逃げたい。

 

未玖:じゃああたしも行く。

 

埼玉:なんで?ここにいたほうが楽だろ、学校でも柔道でも順風満帆じゃねーか。

 

未玖:あたしが行くつったら行く。理由なんかないよ、友達じゃん!

 

 

(そして才源高の教室で敏斗を眺める埼玉)

 

クラスメイト:埼玉!なんで敏斗をそんなにいじめんだよ?

 

埼玉:なんでって?

 

(ちょっと考える埼玉)

 

埼玉:…逃げて来た俺より強えから…

 

クラスメイト:え?

 

埼玉:いや、なんでいじめんのかって?豚みてえに太ってっからだよ。

 

 

(現在:かつての陸の小屋の前に座る埼玉)

 

埼玉:…なんてこった、あれからもう3年もたつか。あいつらを避けてくるのも大変だったな、タイミングが被らなくてよかったぜ。…で、何なんだよ。なんでお前がここにいるんだ、長谷川蛍介。

 

(埼玉の前に、結城と電話しながら蛍介が立っていた)

 

ぶ蛍介:僕だ。

 

結城:ご苦労様。

 

埼玉:この野郎聞いてんだろ!おい!蛍介!この野郎!

 

結城:ここからがスタートです。

 

ぶ蛍介:何をすればいいか教えてくれ。

 

結城:「赤い紙」を探さなければいけません。

 

ぶ蛍介:「赤い紙」?

 

結城:長谷川蛍介さんを天倆に送った理由は練馬東介の弱点を探すため。練馬の弱点は過去に天満神明が持っていた「赤い紙」です。

 

ぶ蛍介:なぜそんなことを知ってるんです?

 

(結城の傍には小島兄弟がいた)

 

結城:天満神明が「赤い紙」で練馬を脅迫したのを見た人がいましてね。そしてその赤い紙は長谷川蛍介さんしか見つけることができないんです。

 

ぶ蛍介:どういうこと?

 

結城:長谷川蛍介さんには天倆に行く別の理由があったでしょう?

 

ぶ蛍介:ああ。

 

結城:じきにすべてがわかりますよ。

 

ぶ蛍介:…わかった。

 

結城:そして赤い紙が見つかれば始まるのは、譲潰しです。約束は忘れてないでしょうね?必ず教えてください、譲の居場所を。感慨深いですよ、譲の最期はもう間近ですね。

 

501話 終わり。

次話、譲潰し。