ウェブトゥーン連載中の韓国版の和訳です。

日本語版からはネタバレになりますのでご注意を。 

 

以下494話訳です。


日本版に合わせてユク・ソンジン→陸壮史、ナ・ジェギョン→七瀬恭にしています

 

 

七瀬:仁川は天倆ほど甘かねえぜ?

 

(ニヤリと笑う七瀬)

 

伊崎:面白いですね、天倆に続いて仁川とも戦えるなんて。

 

七瀬:俺も楽しいよ、ここは仁川みたいだからさ。そんじゃさっそく始め…

 

伊崎:戦いませんよ。

 

七瀬:はあ?!何だって!?誰が見ても俺らが戦うシチュエーションだろ!

 

伊崎:とんでもない、仁川の名声は聞いています。俺が高名な仁川の王と戦って勝つわけにはいきませんよ〔面倒なんだよ〕。ぜひとも次回きちんとしたご指導をおねがいします。

 

七瀬:こいつめ…気に入ったぜ…お前、仁川に入る気はねえか…

 

伊崎:まあいいから見物しましょう。0世代と1世代、果たして勝つのはどちらでしょうね。

 

(にらみ合う門馬と保良)

 

(注・この時点の萩間真栄は?:一姟会ができる前、医学の天才として活躍!10人の天才萩間真栄は、淳介を通じて結城と真白を紹介され、真白一心を改造し始める。この時萩間はまだ正気だった)

 

保良:野暮助蔵を一発で仕留めるとは、ラッキーパンチでもかなりの拳の使い手だな。だがお前のようなスタイルはよく知っている。

 

門馬:俺みたいなスタイル?

 

保良:拳一つだけを鍛えたんだろ?なら残念だな。

 

門馬:残念だと?

 

保良:お前のケンカには穴が多そうだ。

 

門馬:何を言ってる?

 

保良:迫田甲竜の鍛錬法を知ってるか?迫田甲竜のことはお前も知ってるだろう、彼がこの世にその鍛錬法を残した。その方法で鍛えればかなり強くなれる。才能があれば最強になるのも夢じゃない。その鍛錬法を俺は知ってる!お前も最強になりたくて戦ってきたんだろう?だが迫田甲竜の鍛錬法を学ぶには条件がある。拳だけで戦うことをやめなければ。

これまでのお前を捨てねばならんという事だ。お前の才能ならその鍛錬法で最強になれる。どうだ、右拳を捨てられるか?悩むな。

 

(背後から不意をつき門真の顔を殴り後頭部を打つ)

 

保良:拳を捨てて最強になれ。やれるな?

 

(倒れた門馬の顎をパンチで狙う)

 

(一方、大艶と殴り合う池宮)

 

池宮:何してる老いぼれ、こんなにトロくて後輩の教育できんのか?そんなんじゃ俺のチ〇毛も触れねえぞ。

 

大艶:口の悪い奴め。

 

池宮:文句があんなら捕まえてみろよ。もっとおもしれえもん見せてやろうか?おれはここからもっと早くなれるぜ。

 

(大艶の手をすり抜ける池宮)

 

池宮:そしてさらに速くなる。

 

(大艶がその目の前にハチマキを投げ、そのスキに池宮を捕らえ壁に押し付ける)

 

池宮:〔視界が?やられた!〕

 

大艶:お前が速いのは認めるが、壁でも速いのか気になるね。終わりだ、福耳野郎。

 

(池宮めがけ拳を振りかぶる)

 

 

(一方、角津幹慈に手刀を打ち込む小島兄)

 

小島兄:逃げ回るだけか?さっきの勢いはどうした?1世代の奴らは皆その程度か?

 

(反撃しない幹慈に連続攻撃をし、胸倉をつかむと頭をのけぞらせる)

 

幹慈:〔頭突きか!防がなければ!〕

 

小島弟:どこを見てる。鬼伝兄弟を受けてみろ。

 

(その時脇から小島弟が幹慈をタックルし背負い投げする)

 

(その戦いを冷めた目で眺める伊崎)

 

伊崎:終わりましたね。1世代の王たちに期待しましたがやはり0世代にはかないませんか。安山の王門馬達治、右拳だけでは限界があります。大邱の王池宮将功、速いだけではケンカ上手とは言えませんね。ソウルの王角津幹慈、彼の戦略も鬼伝兄弟には通じないようだ。

皆がこれほど酷いとは、陸壮史ほどのものを期待したわけじゃないが失望しました。わざわざ残って見る程の価値もない、俺はこの辺で失礼します。

〔テストする必要もない〕

 

(立ち去ろうとする伊崎)

 

七瀬:見る目ねえな。

 

伊崎:何ですか?

 

七瀬:認めたくはないが、あいつらは弱くねえ。見てみろ。

 

(門馬に殴りかかる保良)

 

保良:拳を捨てたら強くなれるぞ?!

 

(拳が門真の顔面にめり込む)

 

門馬:言いたいことはそれで終わりか?

 

保良:〔効いてねえ!?〕

 

門馬:悪いが違うね、最強に興味はねえ。俺は勝つために戦うんじゃねえ。俺が右拳だけで戦う理由はただ一つ。漢だからだ。

 

(門馬の渾身の右拳を顔面に受け、地面に倒れ動かなくなる保良。その髪が一気に抜け落ちる)

 

門馬:最強には誰でもなれる。だが、漢には誰でもなれるわけじゃねえ。

 

 

(池宮に怒涛のパンチを打ち込む大艶)

 

大艶:…苦しそうだな、池宮。よく耐えるな、だがな福耳、お前みたいなやつらは腹が弱点だ。終わりだ。

 

(腹へのパンチにそなえ腹筋に力を込める池宮)

 

大艶:〔何だ?この硬さは?〕

 

池宮:今まで大方考えてはいたが、これでコツを掴めた。そうだ、これを金城湯池という事にする。

 

大艶:ハッタリを言うな。

 

(飛んできた大艶のパンチを避けその顔にカウンターパンチを打つ。地面にめり込む大艶)

 

【池宮将功カウンター】

 

池宮:…いつまで時間を稼いでんだ?角津幹慈。

 

(小島兄弟を前に、ゆっくりと起き上がる幹慈)

 

幹慈:変数はないようだな。

 

小島兄:何?

 

幹慈:鬼伝兄弟だと聞いたから様子見をしていたが、期待外れだったようだ。

 

小島兄弟:疲労を無視するか!

 

(飛びかかる兄弟を手刀で打ち飛ばす)

 

幹慈:戦略は必要ない。

 

(手刀の手をハンカチで拭く)

 

幹慈:やりすぎたかな。それで、あんただというわけか?陸壮史の指を切り落としたのは。

 

(たじろぐ男巫女)

 

男巫女:私を守れ!!!伊崎志遠!!!練馬東介の命令だろう!ガキどもから私を守らんか!!


伊崎:俺がなぜ?


男巫女:何だと?


伊崎:俺もあんたを殺しに来たのに。


(振り返り笑う伊崎)


男巫女:な、何を言ってる、ヤツは陸とも戦っていたじゃないか!


伊崎:陸と戦った理由は彼をテストするため。練馬さんが言いましたよね、あんたを殺せば彼の弱点が消えると。我々の当初の目的はあんたを守るのではなく殺すこと。

しかし今の状況であの1世代があんたを殺してくれるとしたら?こっちは血で汚れずに済む。

お疲れさまでした、チョン・シンミョン。

あいつらが面倒みてくれますよ。


(立ち去ろうとする伊崎に、5人の王たちが立ちふさがる)


幹慈:伊崎志遠、お前も帰さない。チョン・シンミョンが指を切り落とす前にお前と戦わねばああならなかっただろう。

こうなった諸悪の根源、伊崎志遠。1世代に手を出した責任は取ってもらうぞ。


(5人の王たちが伊崎を取り囲む)


494話 終わり。