ウェブトゥーン連載中の韓国版の和訳です。

日本語版からはネタバレになりますのでご注意を。 

 

 

以下492話訳です。

 

 

ソンジン:ここにいるぞ。大した奴だ、こんな奴を手下に置いていたとは。次はお前だ、チョン・シンミョン。

 

(怯える男巫女に迫るソンジン)

 

伊崎:手下?誰が彼の手下だって?俺を育ててくれる人はただ一人だよ、練馬東介。

 

(頭から血を滴らせながら伊崎が身を起こす)

 

伊崎:強いね、他の王たちもこれほど強いのか。それなら計画を立て直さないといけない。

 

ソンジン:起き上がるな。アンタは俺に勝てない。

 

(立ち上がり服の汚れを払う伊崎)

 

伊崎:縁起でもない、自信過剰すぎません?たかが有効打を当てたくらいで。

 

(ソンジンの顔に飛び蹴りする)

 

伊崎:うんざりだな、また耐えるつもりか?さっきも耐えたのに。

 

(回転蹴りに飛び上がった伊崎をソンジンが蹴とばす)

 

ソンジン:もう通用しないぞ。

 

伊崎:!!

 

ソンジン:もう見える。お前の攻撃はもう通じない。

 

伊崎:〔俺がやられるのか?!〕

 

ソンジン:俺はすでにお前を超えた。

 

伊崎:〔来る〕

 

(ソンジンの滅多打ちを腕で防ぎ耐える伊崎)

 

伊崎:〔速さ〕

 

(嵐のようなパンチを避ける伊崎)

 

伊崎:〔力〕

 

(伊崎の骨を掴み壁に叩きつける)

 

伊崎:〔技〕

 

(ぐったりと動かなくなる伊崎)

 

ソンジン:あきらめろ、勝負はすでについていた。天才のアンタには受け入れがたいだろうが、アンタの攻撃が見え始めた瞬間にアンタは俺に負けたんだよ。

チョン・シンミョンの手下じゃないなら立ち去れ。村の外の人間にまで悪縁を作りたくはない。

 

伊崎:…ありがとう。

 

ソンジン:話が早いな。

 

伊崎:君のおかげで感覚がつかめそうだ。

 

ソンジン:え?

 

伊崎:強者の君のおかげでコツをつかめた。今の世代では君のような強者は現れないと思ったのに、こんな田舎で出会えるとは。

 

(伊崎がむくりと立ち上がり笑う)

 

伊崎:ありがとう、君のおかげで早々に超えられたよ。

 

(伊崎の目が赤く光る。その瞬間、伊崎の蹴りが飛んでくる)

 

ソンジン:!!〔速さか!〕

 

(構えたソンジンの目前に伊崎の膝が迫る)

 

ソンジン:〔いや違う!〕

 

(避けたソンジンの背後の壁が吹っ飛ぶ)

 

ソンジン:〔あり得ない、力がある。コイツも方法を悟ったんだ!〕

 

伊崎:すべて君のおかげだ。君を見て、

 

(伊崎がかかと落としの足を振り上げる)

 

伊崎:「力の使い方」に気付いたんだ。

 

(足を振り下ろす伊崎。避けたソンジンの足元の地面に穴があく)

 

ソンジン:〔恐ろしい奴、リアルタイムで成長している。時間がかかれば俺が不利になる。勝つ方法はただ一つ。一発だ。時間を与えずに一発で終わらせないと!〕

 

(拳を握り、伊崎にダッシュするソンジン)

 

ソンジン:〔力と速度にすべてをかける!〕

 

(その時、誰かが現れ、ソンジンが足を止める)

 

保良:やれやれ、タイミングぎりぎりだな。ユク・ソンジン。そろそろおふざけは終わりにしねえとな?こっちは人質を取ってる。

 

(保良は気絶した埼玉の頭を掴んで引きずっている)

 

保良:とにかくガキどもは村の隅に隠れてて見つけるのに手こずったぞ。残りも捕らえたか?

 

大艶:お前こそ埼玉を捕まえたんだな。

 

保良:埼玉をそっちに任せりゃよかった、お前らの顔は知らんからもっと楽に捕まったのに。

 

(大艶たちにも未玖たち天倆ファミリーも捕まっていた)

 

保良:ほら、人質がいるのにまだ戦うつもりか?ソンジン。

 

ソンジン:…そいつらは放してやれ、お前らの目的は俺だろう。

 

男巫女:そうはいかん。私の命を狙ったやつを簡単に放すわけないだろう。

 

ソンジン:正直に言え、ジン・ムジンの息子だからだろう。

 

男巫女:何だと?

 

ソンジン:おおかたのアンタとジン・ムジンの関係は知っている。過去のいきさつでアンタはジン・ムジンを憎んでいる。だが埼玉は何も知らない子供だ。過去のことでなぜ埼玉が苦しまねばならない?アンタは彼の息子を苦しめたいだけだ。

俺が代わりになる。

 

男巫女:何だと?

 

ソンジン:お前が埼玉にしようとしたことを、俺が代わりにやられてやると言っている。

 

(下卑た笑いを浮かべる男巫女)

 

男巫女:フフフ…おかしな奴だ…お前らに頼みがある。

 

大艶:何だ?

 

男巫女:ガキどもを開放してやれ。代わりに、コイツの口から、助けてくれという言葉を言わせてくれ。

 

(保良たち3人に滅茶苦茶に殴り蹴られるソンジン)

 

(しばらくして、グッタリしたソンジンが屋敷の縁側に引きずられていく)

 

伊崎:すごいな、また一度驚いたよ。一度も悲鳴を上げないんだな。チョン・シンミョンが雇った0世代が弱すぎるのか?悲鳴も出ないほどに?

 

男巫女:あの野郎…!これでも叫び声を上げないか。

 

(ソンジンの指にギロチンの刃を当てる男巫女)

 

男巫女:お前の6本目の指だ、ソンジン。これを落とされたらどうなるか分かるな?ご自慢のお前の武器がなくなるんだ!お前はただのクズになるんだよ!

 

伊崎:ユク・ソンジンさん、一つ提案をしましょう。俺たちの仲間になれば助けてあげます。チョン・シンミョンなら本当にやるでしょう、僕らの仲間になれば止めてあげますよ。

 

男巫女:おいお前!あの野郎!

 

伊崎:俺の味方になると言ってください。そうすれば奴らを全員倒してあげましょう。

 

ソンジン:静かにしろ、あいつらが目を覚ましちまう。

 

伊崎:〔それなのか、悲鳴を上げなかった理由は〕残念ですね。俺が2回も誘った人は君が初めてだ、この先もないでしょう。

 

(ニッコリ笑う伊崎)

 

伊崎:残念だな、友達になれただろうに。

 

(男巫女がギロチンの刃を下す)

 

ソンジン:!!!

 

(指を切る不気味な音が響く)

 

伊崎:さよなら、俺のつかの間のライバル。

 

(男巫女が汗をぬぐう)

 

男巫女:なんて奴だ、手足の指を全部切ってやったのに、悲鳴をひとつも…!

 

(手足の6本目の指すべてを落とされ血を流すソンジン)

 

ソンジン:…もうあいつらを帰してくれ。

 

男巫女:そうはいかん。私がなぜお前の言うとおりにしなければならんのだ?初めから皆殺すつもりだぞ?この眼も潰してやるよ。

 

(気絶している埼玉の目を指でこじあけ、キリを振り上げる。その手をソンジンが押さえ、キリを取り上げようとしたとき、小島兄が飛び蹴りしてソンジンを倒す)

 

小島兄:弱くなったな、ユク・ソンジン。

 

男巫女:よくやった茂昭!まだ動けたのか!ユク・ソンジンの指は切った!好きなだけ嬲って殺してしまえ!

 

小島弟:ユク・ソンジン、惜しい奴、強かったお前と再戦してみたかったが。

 

ソンジン:…う…うう…あいつらを…帰してくれ…

 

小島弟:手足の指を失った今、お前はもう過去の者だ。

 

(男巫女がキリを振り上げる)

 

男巫女:死ね、埼玉!!!

 

(その時手下が走り込んでくる)

 

手下:巫女様!!巫女様!大変です!

 

男巫女:何事だ?

 

手下:侵入者です!

 

男巫女:侵入者?

 

手下:信じられないですが、ユク・ソンジンを助けに来たようです!

 

男巫女:何を言っている!誰がソンジンを助けに来るんだ!ソンジンには家族もいないはずだ!

 

手下:そ…それが!

 

(押しかけて来たのは各地の王たちだった)

 

手下:嘘だろう…これほど彼らが一堂に…王たち。

 

(角津幹慈をはじめ、門馬達治、石頭園之、池宮将功、仁川の王ナ・ジェギョン)

 

【1世代】

 

門馬:俺一人で充分だ。

 

【1世代 安山の王「門馬達治」】

 

石頭:俺たちがここで相まみえるとは。

 

【1世代 水原の王「石頭園之」】

 

ジェギョン:牛糞くせえなあ~

 

【1世代 仁川の王「ナ・ジェギョン」】

 

池宮:集まったついでに序列整理しなきゃな~?

 

【1世代 大邱の王「池宮将功」】

 

角津:来たなら軽挙妄動するな。

 

【1世代 ソウルの王「角津幹慈」】

 

保良:誰が来たって?

 

【0世代 前迫田甲竜組「保良与太郎」「大艶出」「野暮助蔵」】

 

(気色ばむ保良たち)

 

伊崎:友達?

 

【1世代 「伊崎志遠」】

 

伊崎:意外ですね、君に友達が?

 

(ソンジンが埼玉に言った「俺、友達たくさんいるぞ」という言葉)

 

角津:ユク・ソンジン。知らせは確かに受け取ったぜ。

 

【サークルの世代】

 

 

492話 終わり。