ウェブトゥーン連載中の韓国版の和訳です。

日本語版からはネタバレになりますのでご注意を。 

 

 

以下483話訳です。

 

 

ソンジン:マジで殺してやろうか?

 

(串をかじりながら埼玉を見つめる)

 

 

(洞窟横のトタン小屋で、串にかぶりつく埼玉)

 

埼玉:これ何だ?タンフル※リンゴ飴のように串に刺したフルーツを飴でコーティングしたもの。

これがもうすぐ流行るって?果物も甘いのに砂糖を塗ったもん誰が食うんだ?

 

ソンジン:お前9本も食ってんだろ。食い終わったらもう帰れ。お前みたいなガキどもは嫌いなんだ。

 

埼玉:帰るさ、ところでここは何するところなんだ?コイツらは何なんだ?

 

(タンフルを作るソンジンの周りに「天倆」のジャージを着た4人の少年が座っている)

 

ウソク:…コイツら?

 

【天倆ファミリー「チェ・ウソク」「イム・テボン」】

 

ジェウ:話す前に一つ聞こう、君は赤子神をどう思う?

 

【天倆ファミリー「パク・ジェウ」「イ・ヒョンジェ」】

 

埼玉:赤子神みたいなこというな、神なんていねえ。みんなインチキ劇に騙されてるだけだ。

 

ジェウ:それなら話が早い。ここは真実を学ぶところさ。

 

埼玉:真実を学ぶところ?

 

ジェウ:文字通り巫女の洗脳に乗らず世の中を正しく見る方法を学ぶところ。そしてこの方が俺たちの先生だ。

 

ソンジン:誰が先生だ、俺はだた村の真実を教えただけだ、お前らを弟子にしたことはねえ。

 

ヒョンジェ:尊敬してます先生!先生がいなければ僕らも同じように洗脳されてたと思います!

 

埼玉:クソっ、なんでこうなっちまったんだ?どうしたらいいんだ。

 

ジェウ:え?

 

埼玉:俺はここに死にに来たんだよ!!!山に怪物がいるっていうから死にに来たのに!怪物も何もいなかったってことじゃねーか!

先生ってなんだ、クソ野郎!あのタンフル乞食に何か資格でもあんのか?!あの巫女を相手にお前らに何ができるってんだよ!!!

 

ジェウ:この学校で悪口を言うんじゃねえ!!

 

(ジェウが埼玉を殴る)

 

埼玉:お前の母ちゃんデベソ!

 

(埼玉が殴り返すとタックルして木に叩きつけタコ殴りする)

 

埼玉:この!チンカス野郎!先生だと!?今から!俺が!お前の先生だ!

 

テボン:ちょっと待て、あの野郎、アイツじゃん!

 

ウソク:誰だよ!

 

テボン:あのあんま学校来ない奴!問題児の埼玉貴仁!

 

埼玉:ああそうだよ、クソ野郎!俺が最強の埼玉だ!ボコられてえ奴は来いや!

 

(ソンジンがため息をつく)

 

ソンジン:うるせえなあ…

 

(テボンら3人が埼玉めがけ走り出す)

 

テボン:あいつ、タンフル9本食った時からムカついてた!やってやる埼玉!今日お前は…!〔ヤバい〕

 

ウソク:どうした?

 

未玖:うるさいなあ。

 

テボン:〔奴が来た!〕

 

(現れた大きな人影)

 

埼玉:なんだ、ホントに怪物いたじゃん。象の怪物が。

 

テボン:〔動くな、奴を刺激するな!〕

 

(それは白い柔道着姿の巨体の女子だった)

 

未玖:…象?

 

埼玉:wwああ。

 

(瞬時に背負い投げされ、白目をむいて昏倒する埼玉)

 

埼玉:〔そのあとのことは記憶にない〕

 

未玖:なんて口きくんだよ?レディに向かって。

 

埼玉:〔覚えているのはただ一つ、今まで会った中で一番強かったってこと〕

 

未玖:今度言ったらカタワにしてやるから!

 

【天倆ファミリー・2秒の女帝「木村未玖】

 

 

 

(中学の廊下を埼玉がドスドスと歩く)

 

生徒:ねえあれ見てよ。

生徒:なんで学校来たんだ?生贄の埼玉。

 

埼玉:〔最悪だ〕

 

生徒:昨日埼玉のチ〇コ見たか?

生徒:見た見た、超ウケる。

生徒:アイツの髪型チ〇コみてーじゃねえ?

生徒:自分の人生の表現かな?

 

埼玉:〔クソ野郎ども。昨日死んどきゃよかった!山から飛び降りたら終わりだったのに!あいつらいったい何なんだ!〕

 

生徒:埼玉のチ…

 

(噂をする生徒の肩に手を回しほほ笑む天満)

 

天満:そのへんにしてくれるかな、埼玉が可哀そうだろう。

 

【天満泰治】

 

天満:やめてくれるよね?

 

生徒:うん!〔泰治が肩を組んでくれた!〕

 

(そこに埼玉が来て天満を睨む)

 

埼玉:テメエだろ。

 

天満:びっくりした、何のことかな?

 

埼玉:儀式の時みんなを呼んだのはテメエだろクソ野郎。テメエのほかに誰がいる?

 

天満:喜ぶと思ったのに。

 

埼玉:は?

 

天満:儀式の後はお前飯食えるじゃん。みんなを呼んだことのどこ悪い?どうせいつかバレるんだ。

 

埼玉:この野郎!

 

(埼玉のパンチを軽く避ける天満)

 

埼玉:〔避けた?〕

 

(埼玉を殴り飛ばし、背負い投げで床に投げ飛ばす)

 

埼玉:〔コイツなんでこんなに強いんだ?俺より上手い!〕

 

生徒:わあ!あり得ない!

生徒:泰治が勝った!

生徒:マジでスゲエ!

生徒:泰治どうしたの?

 

埼玉:〔クソが〕

 

生徒:武術習ったのか?!

天満:大したことじゃないよ、父さんの護衛にちょっと教えてもらっただけだ。

生徒:泰治ほんとカッコいいな!

 

埼玉:〔クソが〕

 

(その様子を天倆ファミリーの4人が黙ってみている)

 

埼玉:〔クソが〕

 

(床に倒れたまま埼玉がつぶやく)

 

埼玉:詐欺師の巫女の息子のくせに…

 

(生徒たちが埼玉を睨む)

 

埼玉:何見てんだクソ野郎ども。俺が何か間違ったこと言ったか?詐欺師の巫女に騙されて家族も金も全部捧げつくす馬鹿ども。

俺の目が異常だと?笑わせんな。ホントに異常なのは、健常な目を持ってながらあんなもんに騙されるお前らの方だ。

 

(天満が埼玉に足を振り上げる)

 

天満:貴仁、さっさと終わらせよう。あいつらにやられるより俺にやられるほうがまだマシだろう。…ところでお前らは何だ?

 

(埼玉の後ろに、天倆ファミリーの4人が立ちふさがる)

 

ジェウ:俺たちは天倆ファミリーだ。もう十分だろう、この辺で終わりにしよう。

 

天満:嫌だと言ったら?

 

ジェウ:なら仕方がない。象出動。

 

(未玖が天満を背負い投げする。床に這いつくばる天満)

 

未玖:あんたたち、何してんの?学校でケンカしたらダメでしょ?もうやめなさい!

 

(廊下に仁王立ちする未玖)

 

未玖:そんで、象って言ったやつ出て来な。

 

 

(天倆山。岩の上に座る埼玉を天倆ファミリーが囲む)

 

埼玉:あんがとな、クソ野郎ども~。でも俺助けてくれなんて一言もいってねえぞ?ほっとけば俺が勝ったんだかな。

 

ジェウ:お前やられてたろ。

ウソク:コイツホントひねくれてんな。

 

(ジェウは頭にタンコブができている)

 

埼玉:飴でも食ってろマヌケ野郎。お前らももうヤベぇぞ。戦力もねえのに天満に手出ししたのか?天満が男巫女の息子だってわかってんだろな?

 

ジェウ:別に怖くねえよ。

 

埼玉:え?

 

ジェウ:天満に手を出したのは俺たちを後回しにするから。

 

埼玉:象に名前をつけてやったか?

 

ジェウ:お前未玖が誰か知らんのか!?

 

埼玉:象は何者なんだよ、そんなすごいのか?

 

ジェウ:この村のスターだよ!天倆代表柔道有望株の木村未玖!柔道界では全国的な有名だから!男巫女も簡単に手出しできない大スターだ!

 

埼玉:そんな奴がなんで天倆に?村の外に出て全部暴露しちまえばいいじゃん。

 

ジェウ:未玖の両親も赤子神を信じてる。だから未玖も仕方なくここに居るんだ。

とにかく埼玉、おまえもこれからは俺たちのファミリーだ。お前が天満にやったことに感動してんだよ。これからはお前を男巫女から守ってやる。

 

埼玉:誰が俺を守るだと、この野郎!

 

(埼玉が殴りかかるがジェウに簡単に地面に組み伏せられる)

 

ジェウ:俺の名はパク・ジェウだ。

 

埼玉:…え?〔なんだ〕この野郎…!

 

(今度はテボンが埼玉を押し倒す)

 

テボン:俺はイム・テボン。

 

埼玉:〔シルム?※韓国相撲。〕クソッ…!

 

(今度はヒョンジェがスープラックスで突き落とす)

 

ヒョンジェ:俺はイ・ヒョンジェ。

 

埼玉:〔いったい何なんだ?〕この野郎…!

 

ウソク:そんで俺はチェ・ウソク。

 

埼玉:〔こいつら、ザコだと思ったのに!?〕

 

ウソク:あの時は手加減してやってたんだ。

 

埼玉:…なに?

 

ウソク:先生に言われたんだ、シルムの技は危険だからむやみに使うなと。

 

埼玉:〔痛くて起き上がれねえ!〕

 

ウソクたち:僕らは皆ユク・ソンジン先生に教わったんだ。

 

ウソク:…天倆ファミリーに入れば、君も教えてもらえる。強くなれるんだよ。

 

埼玉:〔天倆ファミリー…!〕

 

(そこに護衛の男が手下二人を連れて現れる)

 

男:…ここに居たのか。ずいぶん山を探し回ったぞ。立て、準備しろ。生贄になる時間だ。

 

【男巫女護衛 「小島茂昭」】

 

小島:儀式に行くぞ。

 

ジェウ:なんだお前らは!

 

テボン:男巫女の手下か?!

 

(ジェウを簡単に蹴飛ばす手下)

 

手下:朝鮮人のガキが。

 

テボン:よくも俺たちのジェウを!

 

(テボンとヒョンジェが飛び掛かる)

 

手下:面倒なガキだ。

 

(二人を簡単に倒す手下2人)

 

手下:殺っちまいましょうか?

 

(そこに殺気立つ未玖が現れる)

 

小島:殺せ。

 

(未玖が小島を投げようとするが、ビクともしない)

 

小島:後始末は男巫女がしてくれる。

 

未玖:〔ビクともしない!?)

 

(残ったウソクににじり寄る手下)

 

手下:わかりました。よしガキ、口を裂いてやる。

 

(ウソクに伸ばした手下の手を、飛んできた串が貫く)

 

手下:串?

手下:誰が

 

(ソンジンが現れる)

 

ソンジン:誰って、この山の主だよ。俺の縄張りに何の用だ?ソイツらを連れてとっとと消えろ。

 

小島:できないと言ったら?

 

(手下がソンジンに飛び掛かる。ソンジンは二人のあばらを両手で掴み砕くとそのまま地面に叩きつける)

 

小島:そいつらに手を出すとは、また戦争をする気か?天倆の王。

 

ソンジン:戦争?今俺の縄張りを侵したのはそっちだろ?山崎。

 

【0世代 前山崎派「小島茂昭」】

 

ソンジン:小島茂昭。事を荒立てず山を下りろ。忘れたわけじゃねえよな?俺がなぜ天倆の王と呼ばれるのかを。

 

【1世代 天倆の王「ユク・ソンジン」】

 

 

 

483話 終わり