ウェブトゥーン連載中の韓国版の和訳です。

日本語版からはネタバレになりますのでご注意を。 

 

 

以下478話訳です。

 

 

(ぐるりと譲を取り囲む、4大クルーたち)

 

結城:譲潰しです。話は聞いてます、譲から教えを受けたんですよね?それが気がかりなんです、果たして師弟の絆を断ち切り、あなたは譲と戦えるでしょうか?

 

(結城との会合を終え学校を後にするぶーちゃん。その姿を窓から鋭い目で見送る結城)

 

和民:結城、もうアライドとは休戦なのか?長谷川蛍介から何を得た?長谷川蛍介が何をしてお前は休戦を受け入れたんだ?

 

結城:条件は二つ。

 

和民:二つ?

 

結城:ビッグディール潰しの時のこと覚えてるか?

 

和民:ビッグディール潰し?

 

結城:警察に捕まったのに、長谷川蛍介は釈放されただろう。

 

和民:確かにそうだったね。

 

結城:長谷川蛍介には巨大な後ろ盾があるということだ。僕が動かした警察を動かせるほどの巨大な力。そして今回、その後ろ盾を紹介してほしいと言ったんだ。その力は練馬を倒すのに役立つだろう。

 

和民:じゃあ二つ目は?

 

結城:譲潰しに関することだ。

 

和民:譲潰し?

 

結城:譲を倒すには彼の居場所を知る必要がある。君も知ってるように、譲の居場所は誰も知らない。あの白虎人材所ですらまだ突き止めていないほどだ。

 

和民:それで?

 

結城:その譲の居場所を、弟子の長谷川蛍介が教えてくれるそうだ。

長谷川蛍介に要求した2つのうち一つは、彼の後ろ盾である巨大な力との接点。もう一つは誰も見つけられなかった譲の居場所。長谷川蛍介はその二つを差し出して休戦したんだよ。

 

和民:一つ目はともかく、弟子が師匠を売るだろうか?長谷川蛍介は何を考えてるんだ?

 

結城:それは僕にもわからない。もう少し用心してみておく必要があるね。

 

 

(芹那のビル。食卓にピザやチキンなど御馳走が並ぶ。なぜか御馳走を前に難しい顔で黙り込むホステルの面々。ダン!と芹那がテーブルを叩き沈黙を破る)

 

芹那:さっさと来てご飯食べなさいよ、バスコ!

 

(なぜか玄関で座り込んでいるバスコ)

 

バスコ:ホステルを守る。

 

芹那:あいつ、ホントどうしちゃったの!

 

元弥:聡と約束したんだと、ホステルを守るって。

 

芹那:いやあれただ座り込んでるだけでしょ!他人行儀になにしてんの!だいたい一姟会と休戦したんでしょ!じゃあ守る必要ないじゃない!?

 

エリカ:俺たちは飯食おうぜ。

 

芹那:いったい何から守るってのよ!聡!あんたが止めさせて!

 

バスコ:ホステルを守る。

 

(座り込むバスコに、恵那を抱いた聡が近づく)

 

聡:あの、バスコ…

 

バスコ:聡と約束した。

 

聡:…え?

 

バスコ:一緒にホステルを守ると約束した。これ以上一人で背負わないように、これ以上不幸にならないようにするつもりだ。

 

(その言葉に感動しほほ笑む聡)

 

バスコ:それに俺だけが守るんじゃない。

 

芹那:エッ!

 

(バスコに大盛りのご飯を運んできた芹那が驚く)

 

バスコ:バーンナックルも一緒に守る。

 

(外では、江東の家出少年たちに声をかけているバーンナックルのメンバーたち)

 

BN達:江東を守るぞ!

 

大木:おん。

 

翔留:一姟会と休戦しただと!クソ!

 

年長BN達:バスコが守るなら俺たちも守る!おいそこ!家出少年たち、家に帰れ!

 

翔留:お前ら家に帰れ、頼むから!

 

年長BN:久しぶりの出番だな。

年長BN:新しい時代が来たのだ。

年長BN:漫画の雰囲気ずいぶん変わったな。

年長BN:今日も江東は平和だぜ。

 

【バーンナックル 「年長の7人」】

 

家出少年:どうか許してください。

家出少年:家出はやめて家に帰ります。

 

(頭を抱え座り込む芹那)

 

芹那:違う…違うのよ…私が思い描いたのはこれじゃない…

 

(そこにナンテネとウケルが近づく)

 

ナンテネ:ほらアンタが言いなよ!

ウケル:アンタが先に言ったんじゃん!

 

芹那:何よあんたたち?言いたいことでもあるの?

 

ナンテネ:あの…大ママ…

 

芹那:うん、なになに?

 

ナンテネ・ウケル:あたしたち、もう学校に行けないの…?

 

(ハッとする芹那)

 

芹那:あ、それは…〔そうだった、また元に戻っちゃったんだ。一姟会にいた聡が戻ったから、奴らとの約束も無しになった。家出少年たちはまた街を放浪するだろうし、うちの子たちも元に戻る。私たちはまた原点、全てが最初に戻ったんだ。家出青少年センターも建てられない。江東にはまだ放浪する子供たちが多いのに〕

 

(芹那はナンテネたちに悲しげにほほ笑む)

 

芹那:ママがなんとかしてみるから。〔それでも頑張るしかない〕

 

バスコ:心配するな。

 

(すっかりご飯を平らげたバスコ)

 

芹那:バスコ?

 

元弥:いつの間に全部食った?

 

バスコ:センターは頑張って建てている。

 

(立派なビルが工事中だった)

 

芹那:いったいどうやって!?

 

聡:誰がセンターを建ててるって?莫大な費用がかかるのに。

 

芹那:一姟会は工事を止めたはずでしょ?一姟会がまた建ててくれるの?

 

バスコ:一姟会ではない。

 

聡:じゃあいったい誰が!

 

芹那:誰がセンターを建ててくれてるの!

 

バスコ:…それは秘密にしてくれと言われている。

 

(工事現場でうやうやしく誰かにもみ手して笑う翔留)

 

翔留:これはこれは、こんなむさ苦しいところにわざわざご足労いただきまして。青少年センターを建ててくださるなんて、大変ありがたいことでございます。そのうえ私ども青年建築に投資までしてくださり、私はもう死んでも思い残すことはございませんです。先生は放浪する家出少年は達はもちろん、私どもバーンナックルも助けてくださって。

 

(工事現場で働いているのは、バスコたちの仲間の青年建築だった)

 

翔留:…ですからどうか、もう手伝うのはおやめ下さい、ご主人様。

 

(翔留が頭を下げているのは、作業着を着て汗を流している四宮だった。その後ろでお付きの執事が涙を流している)

 

【Hグループ 次男「四宮紅輝」】

 

執事:…坊ちゃまが会長の手を借りずにご自分で稼がれた金で財団を設立されるとは、この執事は涙で前が見えませんよ。

 

(笑顔の四宮)

 

 

(そのころ、流星は公園のベンチでヨハンと話している)

 

流星:四宮紅輝。四宮が助けてくれたんだ。

 

ヨハン:四宮って…

 

流星:黄色頭のダチがいたろ、ホステルを助けただけじゃなく、お前の母さんも助けてくれたんだ。手術できるよう目のドナーを見つけてくれたんだよ。今は手術日を調整中で、手術が終われば母さんは目が見えるようになる。お前に会いたがってるぞ、会いに行かなくていいのか?ヨハン。

 

(うなだれたままのヨハン)

 

流星:…まあ、会いに行くのは簡単じゃないだろうが。

 

(ヨハンが立ち上がる)

 

流星:…行くのか?

 

ヨハン:流星、ありがとうな。

 

(その言葉に驚く流星)

 

ヨハン:でもまだその時期じゃない。俺にはまだやることが残ってる。

 

(歩き去るヨハン。その目が決意に光る。 

回想:萩間のラボで監禁されていた時、縛られて眠る白窪とイケ蛍介の傍らで、一人抜け出し、萩間相手に大暴れしたヨハン)

 

萩間:…知らなかったよ。俺が本気で防戦しなきゃならない奴だったとはな。神谷ヨハン。そんな目でよくここまで戦えたな。目さえまともならどれほど強いか想像もできない。お前もわかってるんだろう?お前は今すぐ見えなくなってもおかしくない。

 

ヨハン:知ってる。

 

萩間:え?

 

ヨハン:止められないだけだ。殺さなけりゃならない男がいて止められないだけだよ。その男さえ殺すことができれば、明日見えなくなっても構わない。

 

(譲を思い浮かべ、燃えるような殺気を放つヨハン)

 

ヨハン:その男を殺すことが、俺の最終目標だ。

 

(その言葉に心を動かされる萩間)

 

萩間:〔復讐か〕

 

ヨハン:…おい、何をしてる?

 

(萩間が棚の中をガサゴソと探し出す)

 

萩間:どこに置いたか…確かこの辺に…あ、あった。受け取れ。

 

(何かをヨハンに投げてよこす)

 

ヨハン:これは?

 

萩間:一時的に目を正常にする薬だ。効果は確かだから心配するな。

 

ヨハン:何だって!?

 

萩間:お前がこの病院から生きて出られたら使え。お前の復讐に大いに役立つだろう。

 

ヨハン:なぜこんなものを俺に?

 

萩間:俺にも共通する恨みがあるからかな。

 

ヨハン:共通する恨み?

 

萩間:今そんなことどうでもいいだろ?お前がこの病院から脱出しなければ使えないんだ。

 

(いつの間にか、ヨハンの首に注射器が刺さり、意識がもうろうとする)

 

ヨハン:い…いつの間に…

 

萩間:薬をしっかりと握ってろ。わかっていたかもな?お前がいつかここを脱出することを。

 

 

(現在:もらった目薬を見つめ、握りしめるヨハン)

 

ヨハン:〔待ってろよ、譲〕

 

 

(一姟会のビルで、天満が誰かと電話で話している)

 

天満:はい、ええ、肝に銘じます。…ご心配なく。はい、少々お待ちください。

 

(その背後から、靴を脱いで近づく包帯だらけの淳助)

 

淳助:〔ふーむ、誰と電話しているのか。誰かを紹介するっていうから待ってんのに。なんで俺が手持無沙汰で待たされてんだよ〕

 

天満:はい、その通りです。

 

淳助:〔そうだ、なんで俺が待たなきゃなんねえんだ?〕

 

(天満の背後からスマホを取り上げ通話に割り込む)

 

淳助:ちょっといいか、お噂はかねがね、俺は淳助。天満から話はよく聞いてます~すんげー人なんだろ?あれ?なんで返事がねえんだ?ああ、メキシコ語でしゃべらねえとわかんねえのか?

おい天満、迫田甲竜の息子はメキシコ語でなんだって?

 

【1世代 ソウルの王「???」】

 

 478話 終わり。