ウェブトゥーン連載中の韓国版の和訳です。
日本語版からはネタバレになりますのでご注意を。
以下475話訳です。
(現れた宍道を見てゲンナリする淳助)
淳助:前に言っただろ、今度会ったら目ん玉くり抜くって。モウロクして忘れちまったか?ケンカの天才さん。
(現れた宍道に騒然となるヨハン達)
ヨハン:所長がなぜここに…
白窪:ケンカの天才…!
聡:大工のおじさん…!
迫田:オヤジのダチ…!
イ蛍介:〇ンコ見せろのおじさん…!
(宍道は彼らに目をやり、目の前の淳助に視線を戻し、かしこまって立つ)
宍道:注目。今この場には、このおじさんを知ってる〇ンコたちも、知らないチ〇コたちもいるだろう。だが改めて自己紹介をしよう。おじさんは白虎人材所というところの所長だ。
淳助がアライドの味方になったように、このおじさんは一姟会側としてここに来た。だか淳助とは違い、余計なケンカはしない主義でね。ますば交通整理しよう。長谷川蛍介。
(イケ蛍介の前に立つ)
イ蛍介:ハイ!
宍道:なぜここへ来た?
イ蛍介:捕らえられた友達を探して…ついでに第1系列会社も潰そうと…萩間真栄さんも連れ出さないといけなくて…
宍道:欲張りすぎだな、一つに絞れ。
イ蛍介:え?
宍道:狂ってしまった真栄、おじさんは真栄に聞きたいことがあって一姟会側についた。そんな真栄をケアするのがこの第1系列会社だが、そんな重要なところを廃棄する?それはダメだ。捕われてた友達を見つけたならもう家に帰れ。
イ蛍介:そんな…!
宍道:長谷川蛍介。じゃあおじさんと戦うか?
イ蛍介:それは…!〔相手はケンカの天才、今の疲弊した体で勝てるか?〕
(スッと今度は淳助の前に立つ)
宍道:次に淳助。お前と俺こそ戦う理由が全くない。お前が第1系列会社に来た理由を知っている。第4系列会社の社長だった白窪征士、あいつを救うために来た?ならもう目的は果たしたな?手に入れたなら家に帰れ。
淳助:違う。
宍道:おん?
淳助:俺も萩間真栄を連れてくために来たんだ。
宍道:何だと。お前に真栄がなぜ必要だ?お~腰が痛え。
(宍道は帽子を床に置き服を脱ぎ始める。淳助はグラサンを外すとフレームからレンズを抜き出す)
淳助:あのおじさんが色々知ってると聞いたんで。例えば練馬の弱点とか。これは譲のだけど。
宍道:練馬の弱点がなぜ要る?それは俺が後で聞いといてやるから今日は家に帰れ。
(脱いだ服をキッチリ畳んで置く宍道)
淳助:いやいや、弱点は俺一人が知るから価値あんだろ。みんなが弱点知って脅迫したら俺の分け前が減るじゃねえか。
宍道:それじゃどうする気だ。おじさんと戦うのか?
(宍道が服を脱ぎ終わり淳助の前に立つ。その瞬間、淳助がグラサンのレンズで宍道の目を一閃する)
宍道:切れるところだった。
(淳助の体を片手でグルグル回し、ビンタする宍道)
宍道:通じねえな。小僧!小僧!このガキめ!おじさんの目をくりぬこうとしたのか!?テメエこの野郎!そうだろうが!うちの淳助が!そう簡単に!諦めるとは!思ってなかったがな!
(激しく何度もビンタする)
宍道:とにかくこいつらは!今も昔も変わらん!
(回想:数年前、道端のベンチで新聞を顔に乗せ寝ている宍道。それを見下ろす淳助と譲)
淳助:このオッサンだろ?
譲:そのようだな。
淳助:臭くねえ?
譲:匂うな。
(淳助が眼鏡の先で宍道の頬をつつく)
淳助:おいオッサン、起きろよ。
譲:ああ汚ねえ。
宍道:ああん?
淳助:練馬東介のオッサンに言われて来たんだけど、オッサンがケンカの上手いその人か?俺は淳助。
譲:譲だ。
淳助:練馬のオッサンが俺たちに、あんたをテストしてみろっつーからさ。大仕事する前にあんたがまだ健在か確認したいんだとさ。ところでオッサン、そんなにケンカが上手いのか?
(のそりと起き上がり体を掻く宍道)
宍道:…うーむ、つまりお前らの話は…東介が大変なことをおっぱじめる前に…俺の実力をテストしてみようとして…
淳助:あん?
宍道:中学生のお前らを送ってきたのか?
(現在:ビンタの手を振り上げる宍道)
宍道:ムカつくんだよ!!!
(その宍道の口を、淳助の振り上げた靴が切り裂く)
淳助:いつの話してんだ。
宍道:〔靴のかかと!?〕
淳助:中学んときだぞ、第二次性徴も終わらねえ時だ。
(淳助は靴を掴むと宍道の首に一閃し、首から血が噴き出す。さらに宍道の頭をつかみ靴を振り下ろす)
淳助:終わったな、俺の靴が。
(その靴は宍道に噛みつぶされていた)
宍道:確かに、俺が淳助を甘く見すぎていた。大きくなったのに!
(バシバシと頭を両手で叩き、地面に何度も叩きつけ、頭をぐりぐりと掴んで高速回転で回し飛ばす。床にぶち当たり転がったその腹に手刀を突き刺す)
淳助:…オッサン。
宍道:なに?
淳助:本気で殺すつもりだったのか?
(淳助の足で制され、手刀の先だけが腹に突き刺さっていた)
宍道:もちろん始めたからにはどっちかが死ぬ。おじさんとおふざけがしたかったのか?淳助、いつからそんなにひん曲がった、秘密の友達など作って。
淳助:…なぜ知ってる?
宍道:白虎人材所は知らないこと以外は全部知っとる。それにしても驚いた。淳助、お前の最後の秘密の友達が、無間地獄の天満泰治だったとは。
当然真白一心が秘密の友達だと思ったんだが、いったいいつから天満とパートナーに?天満の仇は淳助のはずじゃなかったか。
真白:秘密の友達…?
宍道:いつから秘密の友達に?お前らは一体なにを企んでる?ここで見過ごすわけにはいかん、いつか面倒を起こしそうなお前らは、今日廃棄してやろう。
(天満の腹にパンチを打つ宍道)
宍道:防御したな?
天満:これがケンカの天才の拳か、大したことないスね?
(脂汗を流しながら堪える天満)
宍道:ハハハ、こいつめ、殺さんように手加減したんだ。ならこれも耐えて見せろ。
(何度もパンチを見舞う。その様子をうんざりして眺める淳助)
淳助:面倒なことになった。
(そこに設楽が近づく)
設楽:淳助さん。
淳助:え?
設楽:天満さんからご伝言です。準備していた贈り物を渡しそびれたそうで…
淳助:それで?
(宍道と天満が打ちあいをしている)
宍道:そろそろ限界か?全力でやってみたんだが。なんだお前、そりゃ何の構えだ。空道!?天倆の奴だったのか?!ああそうか、忘れてたぞ、お前は天倆の…
天満:うるさいですよ。
宍道:本気なら俺も本気になってやらんとな。よーいドン!
(天満に突進する宍道。その傍らで、設楽から剣を受け取る淳助。淳助がスラリと鞘から剣を抜き、ふらりと近づく)
淳助:宍道。
(無造作に剣を振り下ろすと、宍道の左手首がゴロンと床に落ちる。凍り付くイケ蛍介たち。腕を押さえて呆然とする宍道)
淳助:どうする、あんた、今日死ぬぜ。
(剣を担ぎ返り見る淳助)
475話 終わり。