ウェブトゥーン連載中の韓国版の和訳です。

日本語版からはネタバレになりますのでご注意を。 

 

 

以下425話訳です。

 

(雨に打たれながら呆然とする結城)

 

結城:〔あり得ない。あり得ないことだ。ヨハンと戦ったことを差し引いても、兄さんが圧倒されているなんて!〕

 

(苦しそうに笑いながらぶーちゃんの攻撃にさらされるユ・ソン)

 

(回想:譲の特訓中のぶーちゃん)

 

譲:長谷川蛍介、お前には目がある。

 

ぶ蛍介:目ですか?

 

譲:相手を判断することが出来る目。だがお前はそれを使えずにいる。真剣さを持たねば。注意深くすればもっと多くの事を見ることが出来る。

これから俺はあらゆるスタイルのケンカ屋になろう。お前がすることはそんな俺と戦う事だ。

 

(現在:襲い掛かるユ・ソンの攻撃を体を反らせかわすぶーちゃん)

 

“では今から、あらゆる攻撃を覚えろ。ケンカとは囲碁と同じだ。欺き隠すこと。そして覚えろ”

 

(そのままユ・ソンの顔を殴り飛ばす。脇腹を蹴ろうと振り上げた足を警戒し、構えたユ・ソンの頭上に、軌道を変えた足を振り下ろす)

 

“ブラジリアンキック”

 

(再びユ・ソンの首に振り上げた足の軌道を変え、今度は脇腹を蹴り降ろす)

 

“三日月蹴り”

 

(ユ・ソンの肝臓にヒットする)

 

“数をこなして経験を積んだ今のお前は「嵐」だ”

 

 

(流星と対峙する和民)

 

和民:〔あり得ない。どんなに疲れていても、こんな奴らに!〕

 

(脇腹に流星のパンチを浴びる和民。和民も重量パンチを連打するが)

 

和民:〔この男、強くなった。あんな虫けらに翼が生えた。それも普通の翼じゃない〕

 

(打っても防御され、ダメージを与えられない)

 

和民:〔鉄の翼!どこかの師匠についたのか!〕

 

(回想:大きなサンドバッグが吊るされた寺の道場)

 

流星:宍戸先輩にボクシングを教えたのがオッサン?

 

池宮:ハハハ、オッサンて。オッサンはないでしょ、クソ菩薩様。その通りです菩薩様。大邱は昔からボクシングの本場。

 

流星:大邱がボクシング発祥の地?

 

池宮:今はこんなナリですが私も昔ボクサーでした。ですから私は菩薩様の体はもちろん心も強くすることが出来ます。お教えしましょう。

 

(流星の目の前でサンドバッグに豪速パンチを打つ池宮)

 

“1世代を制覇した鉄のボクシングを”

 

(現在:和民を圧倒するパンチを打つ流星。一姟会の手下たちが加勢に駆けつける)

 

手下:副会長を助けろ!なんとか持ちこたえるんだ!

 

和民:〔俺を助けろだと?俺がこの男に負けそうに見えたのか?!〕

 

(その様子を倒れたまま見ている湯村)

 

湯村:…畜生。〔このままじゃいけない。戦ってくれている、ビッグディールじゃない奴らが、この街のために戦ってくれている〕

 

湯村:ビッグディール!!みんな起きろ!!いつまで寝転がっているつもりだ!!俺たちの仕事を人に任せるな!!!

 

(よろよろと起き上がり叫ぶ湯村。その声に呼応して倒れていたビッグディール達が起き上がる)

 

湯村:動ける奴らは拳を握れ!!俺たちの守るべき場所だろう!!!俺たちが守ってきた街だろうが!!!無関係の奴らに守らせるな!!

 

ビッグディール:うおおおおお!!!

 

(一姟会めがけ突進していく男たち。一姟会の手下たちも飛び掛かっていく)

 

手下:ビッグディールと戦え!どうせ奴らはヘバってる!

 

(驚く結城)

 

結城:〔ビッグディールが起きあがった。希望が見えたのか?〕ビッグディール潰し…〔あの3人に希望を見出した?いや、たとえ僕の譲と淳助が疲れていても〕

 

(ユ・ソンがぶーちゃんに殴りかかり、和民の蹴りが流星を襲う)

 

結城:〔切迫した理想を生きるために、僕らは倒れるわけにはいかない〕

 

 

(聡と元弥を前にしゃがみ込む羽柴)

 

羽柴:スゲエな、これほど強いとは思わなかった。俺が2人に手を焼くなんて。

 

〔そして第5系列会社も健在だ〕

 

ビッグディール:は…羽柴さんが…!

 

(湯村が迫田を抱え起こす)

 

結城:希望が見えましたか?でもそこまでです。今ビッグディールの体力は限界でしょう。いくら才源高が強くてもあなた方すべてを守ることはできません。つまり、ビッグディールは今日が最後です。それでは…

 

(その時、通りの向こうから傘をさして誰かが歩いてくる。ハッとする一同。現れたのは譲だった)


譲:やれやれ何て奴らだ。警察に目をつけられないようにと言っておいたはずだが、今や堂々と殴り合いか。

久しぶりだな。雨が降るのも、俺がこの話をするのも。

 一姟会、4大クルー脱落だ。

 

湯村:あの人は…?

 

迫田:…来たか。

 

(湯村に担がれながら迫田が練馬との会話を思い浮かべる。回想:迫田と話す練馬)

 

練馬:君は結城を捕まえて来ると私に約束した。なら当然見返りを求めるだろう。君が私に望むものは何かね?

 

迫田:俺が作戦のために不在になればビッグディールの戦力が不足する。街を守る戦力を補ってもらいたい。

 

練馬:戦力?

 

迫田:いるだろう?あなたの護衛武士が二人。その二人のうち一人を、ビッグディールに送ってくれ。

 

〔譲〕

 

(現在:迫田の前に現れた譲。その姿を見て屈辱に顔を歪める迫田)

 

譲:面白いねえ、迫田充紀。お前が俺に助けを求めるとは。ビッグディールが生き残るためなら仇の足も舐めるということか。いったい俺をいつ殺してくれるんだ?

 

(結城に向かい)

 

譲:そういうわけだ結城。ビッグディールの味方についた。だが、面白い。

 

(サングラスを外す譲。彼に恨みのある、聡と元弥、ダルマが気色ばむ)

 

譲:俺を殺したい人間がこれ程大勢集まるとは。いいね、最高だ。

 

(無数の一姟会たちが譲をぐるりと取り囲む)

 

譲:では聞く。この中で、ここいいる人間の中で、誰が俺を殺すんだ?

 

(悪魔のような顔で怪笑する譲)

 

 

425話 終わり。