ウェブトゥーン連載中の韓国版の和訳です。

日本語版からはネタバレになりますのでご注意を。 

 

 

以下370話訳です。



(コンビニに銃を構えた数人の警官が踏み込む)

 

警官:ここか?!

警官:そうです!

警官:もうお終いだ、森永!観念して手をあげろ!

 

(カセットガスの缶が床にゴロゴロ転がっている)

 

警官:うっ、この匂いは何だ?!

警官:ブタンガスです!

警官:せ、先輩!学生が倒れています!!

 

(その床に倒れているぶーちゃん)

 

警官:いったい誰がこんな…!

 

(五十嵐が笑いながらガス缶に穴をあけている)

 

警官:五十嵐です!森永の仲間の!!!

 

五十嵐:ま…雅樹…雅樹の作戦…

 

警官:森永の作戦でしょう!コイツを今すぐ逮捕しろ!

 

(ぶーちゃんを担ぎ上げる警官)

 

警官:森永は!?

警官:この少年と戦って、逃げたもようです!

 

ぶ蛍介:終わらせられなかった…

 

警官:え?

 

ぶ蛍介:僕が終わらせなきゃいけなかったのに…僕にはできなかった…

 

警官:それはいったいどういう…!

 

ぶ蛍介:早く捕まえなきゃ。

 

【今、森永は】

 

(その頃、森永はタクシーの運転手の首に刃物を突きつけ逃げていた)

 

森永:江北へ行け!

 

【今の森永は危険です】

 

森永:殺すか!?オッサン、殺してやろうか!?

 

(顔を歪めニヤリと笑う森永)

 

森永:〔蛍介め、今頃もうくたばったか!?クソ生意気な豚が、俺に説教だと?運よくもう一つの体を手に入れただけの奴が、純粋に克服して這い上がった俺に?!

まだ俺の計画は始まってもない、これからが本当の始まりだ、楽しみにしとけよ。

だがまだ油断は禁物だ、奴には二つの体がある。きっともう一つの体で俺を探しに来るだろう。

今の状態で奴と戦うのは無理だ。一旦体力を回復しなければ〕

 

運転手:こ、江北に着きました…

 

森永:うるせえ。

 

(タクシーを降り、刃物を片手によろよろと歩道を歩き、カラオケ「ガルシア」に着く)

 

森永:〔蛍介、今回はホントやってくれたよ〕

クズどもめ。よく酒が飲めるな?

 

(ケガをし包帯を巻いたチャンウォンとジェヒが部屋で酒を飲んでいる)

 

森永:なに?パブリックを信じろだ?信じて今どうなってる?

 

(シュンとするチャンウォン)

 

【パブリック No.2 チェ・チャンウォン】

 

森永:しっかりしろ、まだチャンスはある。次の計画を教えるよ。

 

【パブリック No.3 ユン・ジェヒ】

 

森永:今から俺が言う女たちを捕まえてこい。そいつらを人質に長谷川蛍介を…

 

ジェヒ:この野郎!!!

 

(黙って酒を飲んでいたジェヒが、その瓶を森永の顔に突き刺し殴り飛ばす)

 

ジェヒ:計画が何だってんだ、クソ野郎!!俺のこの顔どうしてくれる!!!ソウルの奴などチンカスだと言ったくせに!!!下らねえ計画は1人でやれ!!!

 

(血の流れる顔を押さえる森永)

 

森永:…ユン・ジェヒ、馬鹿め、俺がせっかく…

 

(その顔をチャンウォンが松葉杖でぶっ叩く)

 

チャンウォン:俺の足はなあ、クソが!!もう力が入らねえんだぞ!!どうやって戦えっていうんだ、俺はこれからどうすりゃいい!!!安山には俺に恨みを持つ奴がゴマンといんだぞ!

失せろ!!!もうテメエとは二度と仕事しねえよ!!!

 

(店を出て、よろよろと血を流し歩く森永を、道行く人が気味悪げに見ている)

 

森永:畜生…畜生…!蛍介のせいで…!

〔これからどうすればいい?安山の奴らはもうダメだ。釜山や仁川の奴らと手を組むか。一旦体力を回復させなければ。だが誰のところに行けば?誰が俺を守ってくれる?〕

 

(街角には森永の指名手配ビラが貼ってある)

 

森永:東郷のやつ、なにしてやがる!


〔他に俺を守ってくれる誰かは…いた!俺たちの迫田兄さん!〕

 

(「がっかりさせるな」と言った迫田)

 

森永:〔迫田さんが俺をかくまってくれるはずだ!俺と迫田さんは通じ合ってる!迫田さんのところに行こう!そしてこれからの計画を…!〕

 

(その時、3人組の男の一人と肩がぶつかる)

 

男:あれ?森永?何でお前がここに?

 

森永:〔何だよ〕

 

(それは才源高の生徒だった。回想:森永が帰休で行ったときにトイレで会った男たち)

 

男:久しぶりだな森永~帰休か何かか?

男:毎晩ヤラレんの?

男:何言ってんだこの変態www

男:何だよ~少年院つったら身体検査すんだろ~夜の身体検査っつってさ~

男:ヒュ~どんな身体検査なんだ?www

 

(そいつらを叩きのめした森永)

 

森永:〔何でコイツらがここに!?〕

 

 


(その頃、救急車で手当てを受けたぶーちゃん)

 

ぶ蛍介:僕が、むしろ僕が終わらせてやったほうが良かったのに。

 

(森永にトドメを差した時、手加減してしまったぶーちゃん)

【気持ちが揺らいだんだ】

 

ぶ蛍介:森永を探さないと。1人にさせてはだめだ。


〔今の森永は危ない〕

 

 

(3人を相手に叫ぶ森永)

 

森永:消えろおおお!!!また俺に殴られたいのか!?あんなにやられてもまだ分かんねえか?!本気でカタワにしてやろうか!?お前らも意識不明にしてやろうか!?

 

男:何言ってやがるwww

 

(森永を蹴とばす男。森永が血を流し地面に這いつくばる)

 

男:何だコイツ?wwwもう廃人じゃんww足腰立たねえの?誰に殴られた?

 

(男たちがズボンのジッパーを下げる)

 

男:おい、捕まえたら賞金出るってよ?

男:賞金?コイツは海賊か?

男:変にからむのはやめようぜwww俺たちまで暴行の罪でパクられる。

男:汚ねーから、シャワーしてやろうぜ。

 

(森永の頭に一斉に小便をかける)

 

森永:〔殺す。殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す〕この野郎!!

 

(男たちに飛び掛かろうとするが、ひょいとかわされる)

 

男:きったねーww

男:うわ、クッセ~ww

 

(走って逃げだす森永)

 

男:うわ、飛沫かかったじゃねーかww

男:笑える。

男:見ろよ、もうヨロヨロww

男:森永、刑務所行くのか~

 

森永:〔クソ、足に力が…!俺の体力が回復したらお前らは終わりだ、一生管に繋がれて生きる体にしてやる〕

 

〔だが、もし迫田さんが俺を受け入れてくれなければ?いや!迫田さんは受け入れてくれる!なぜなら!〕

 

(少年院で森永に“戦いを始めたら、相手を殺す覚悟で戦え。そうすれば負けない”と言った迫田)

 

〔俺をこんな風にしたのはあの人だから!〕

 

森永:俺もビッグディールだから!

 

〔良心があるなら受け入れてくれるはずだ!〕

 

(その時、誰かの声が聞こえる)

 

誰か:それが克服なの?

 

森永:何?クソッ、まだ消えねえのか!?消えろクソ野郎!!

 

(暗闇に向かって吠える森永)

 

 

(ビッグディールのシマの商店街。ビッグディールの手下が出てくる)

 

手下:何だよ、どうした?

手下:いや、さっきから迫田さんに会わせろってうるさくてよ。このキチガイが。

 

(汚れきり異臭を放つ乞食のような森永が男の前に仁王立ちしている)

 

森永:どけってば!!パシリは呼んでねーんだよ!迫田さんが俺をかくまってくれるんだ!!

 

手下:あの時のアイツだが、普通の状態じゃねーよ。1人で何ほざいてるんだ?

 

森永:俺はビッグディールの森永だ!!!

 

手下:だからキチガイが何言ってやがる!!

 

(手下が殴ろうと手をあげたとき、迫田が声をかける)

 

迫田:いい加減にしろ。森永か。

 

森永:迫田さん!!俺をかくまってください!!代わりに情報を教えます!ビッグディール・一姟会連合が!江北・江東・中央連合を簡単に破る方法があります!

俺をかくまってくれるなら教えます!それに迫田さんが俺をこんな風にしたんじゃないですか!

迫田さんは俺を助けるべきです!俺がこんなになったのは迫田さんのせいなんですから!

 

迫田:わかった、森永。まずは病院に行け。

 

(驚く森永)

 

迫田:どう見ても普通の状態じゃない。話はそれからだ。

 

森永:〔病院?俺に病院に行け?それってそのまま捕まれってことじゃないか!〕

 

迫田:いや、待ってろ。俺が誰か寄こすから、とにかく落ち着いて大人しくしてろ。

 

森永:〔俺を見捨てるのか!?〕

 

(背を向け立ち去ろうとする迫田の背に声を掛ける)

 

森永:見捨てる…俺を見捨てるつもり…?

 

(森永が包丁を握り、迫田に向ける)

 

森永:迫田さんは俺を見捨てるわけない。俺は迫田さんの大事な切り札のはずだ。

 

手下:さ、迫田兄さん!

 

迫田:下がっていろ。とばっちりで刺されるぞ。

 

(気色ばむ手下を落ち着いて制する)

 

迫田:では言ってみろ。どんな情報を持っている?

 

森永:とびきりの情報です、すごい弱点です。長谷川蛍介。

 

迫田:長谷川蛍介?

 

森永:秘密。長谷川蛍介の体についての秘密。気になりますよね?俺を受け入れてくれればお教えします。

 

 

370話 終わり。



次回、森永の最期2/2、一姟会 第2系列会社