ウェブトゥーン連載中の韓国版の和訳です。
日本語版からはネタバレになりますのでご注意を。
以下321話訳です。
(クラブVIVIでディスクを回す女が後方の異変に気付く)
【DJチェリン】
女:ねえ、後ろの方で何かあったの?なんであっちで歓声があがってるの?
男:そ…それが…後ろの方でケンカが起きたみたいです。
女:それなら警備員が止めるべきでしょ、何してるの?
男:それが、面白がってるんですよ、客の反応がいいから。
(対峙するバスコと黄虎を囲み歓声を上げる客たち)
客:うおお!
客:これイベントか何か?!
客:殺れ!殺れ!
女:そうなの?じゃあもっとボリュームあげないとね。
(タイトルロール:鉄の扉を叩き泣き崩れる美玲。“お願い、ぶーちゃんに会わせて!”痩せるまでは決して誰にも会えない!すでに始まったダイエットという名の戦争!)
黄虎:コリアンギャングがどれほどのものか見てやろう。←中国語
バスコ:日本語で話すな、韓国にいるなら韓国語で話せ。
客:今の中国語じゃなかったか?
客:だよね、中国語だよね。
客:マジで変な奴だな?
客:ケンカの見物しようぜ。
(そこに現れる老顔)
老顔:ここは俺にお任せを。鶏を殺すのに牛刀が必要でしょうか?
黄虎:ん?老顔?
客:あのおじさん誰?
客:知らないの?老顔さんだよ。警備員を管理してる人。
客:?え?あの人若いの?
(慌てて顔を隠す迫田)
迫田:〔しくじった。騒ぎに乗じてひそかに老顔に近づきクラブの外に連れ出そうと思ったが、むしろ騒ぎが大きくなって老顔の悪い癖が出てしまった!〕
老顔:いい雰囲気ですね、俺がもっと盛り上げてやりますよ。
迫田:〔老顔、あの目立ちたがりの出しゃばりが!〕
バスコ:500ウォン払え、タバコも消せ。
老顔:タバコを消さなかったらどうなんだ?500ウォンはどうするよ、俺が勝ったら~
(上着を脱ぎバスコの前に立ちふさがる老顔)
老顔:さあ、お前の実力を見てやるよ。
迫田:〔バスコは負ける、相手はかつてのビッグディールNO.2だぞ。俺に勝てなかったチビが相手にするにはまだ早い!東郷に引けを取らなかった老顔は手ごわいぞ!〕
(だがバスコが肘打ちを連打し手も足も出ない老顔。迫田はあっけに取られる)
【何も知らない。知識もなく、情報もなかった。バスコの知識、バスコに関する情報。分かろうはずもない。彼がどうやって強くなったのか。彼がどれほど努力したのか。出しゃばるべきではなかったのだ】
客:うぉぉぉ!
客:今の何!?
客:見たか?!
客:ヒゲのオッサンが勝ったんだよな?
迫田:〔なんだアイツ、いつの間にあんなに強くなった?〕
(パチパチパチと黄虎が手を叩く)
黄虎:すごいじゃないか。
(その隙に、迫田は老顔を縛り、男子トイレに放り込む)
老顔:何だよ、全部お前の仕業か?迫田。
迫田:お久しぶりです、兄さん。お食事はお済みですか?
老顔:くあああ!
(老顔の口にトイレットペーパーをねじ込む)
老顔:食わなくても腹は満たされてる。一姟会とはそういう所だ。金と女があるのにひもじいはずがない。それがロマンを選んだ羽柴と俺との違いなんだよ。
迫田:羽柴さんはどこにいる?今すぐお前を引き裂いて殺してえが我慢してやる。羽柴さんがどこに売られたか言え。でないとお前をこれで腹いっぱいにしてやる。
(水道ホースを手に脅す迫田)
老顔:一姟会に忠誠を誓って数年。うちの社長に恩を受けてから数年。そんな俺に羽柴の行方を聞くのか?聞く相手を間違えたな、迫田。
迫田:ならしょうがねえな。
(ホースを口に突っ込む)
老顔:腹いっぱいになったら話せねえだろ。実は俺は下っ端だからよくは知らん。ほかの情報を教えるからホースを抜いてくれんか?
名前はVIVI!一姟会第3系列会社の社長!中国の大富豪の一人娘!SNSで多くのフォロワーを持つインフルエンサー!
ホテルVIVIとクラブVIVIを管理している!ちなみにホテルVIVIは中国のホテルチェーンだ!VIVIの父親が娘のために韓国に作ったんだ!何不自由ない彼女が一姟会になった理由!それは彼女が麻薬をするためだ!
迫田:麻薬?
老顔:中国では薬物使用は死罪だからだ。うちの社長の頭の中は麻薬で遊ぶことしかない。ハハッ、この際全部教えてやろう!
名前は小龍!一姟会第3系列会社の社長であるVIVIのボディーガード!命をかけて守る護衛犬!幼いころからVIVIを守ってきた忠犬だそうだ!
一姟会の幹部に見えるが、奴はちょっと毛色が違う。ただVIVIを守るための父親直属の部下だ。彼に従う4人の幹部も同様に、バッジをつけてはいるがVIVIを守る忠犬どもだ。
韓国での所属が一姟会にあるだけで、中国が本土の奴らは…VIVIのためなら一姟会をも敵に回す!
迫田:それほど小龍が強いという事か?
老顔:そうだ、俺があえて奴を評価するなら、小龍の実力は…譲に匹敵する。
迫田:…だが挑む価値はある。
老顔:ハハハ、お前が小龍を!?笑わせるな!
迫田:ほかに情報はないのか?
老顔:俺が知ってることは全部話した!せいぜい頑張るんだな、迫田!
迫田:〔結局羽柴さんのことは知らないのか。幹部でないと情報を得られないようだ。老顔を狙って時間を無駄にした〕
(二階からクラブを見下ろす小龍を思い浮かべる)
迫田:〔小龍を狙うしかない〕
(老顔に背を向ける迫田)
迫田:だが、金バッジの他の幹部のことも気になる。奴らの戦力はどのくらいだ?
(バスコと対峙している黄虎)
老顔:そ…それは…クルーのヘッド級だ。
(黄虎に叩きのめされ壁に吹っ飛ばされるバスコ)
客:うおおおお!殴られて吹っ飛んだぞ?
客:今の中国の技か?!
客:今日はスゲエな!!
迫田:〔クルーのヘッド級。その言葉が意味するのは、クルー1つを統率する武力があるということだ〕
(立ち去ろうと群衆の中に姿を消そうとする)
迫田:〔すまん、バスコ。俺は小龍を探さないといけない。バスコ、お前はまだヘッド級じゃない。お前にかまっている暇はない〕
(壁にもたれ倒れているバスコに黄虎が歩み寄る)
バスコ:…江東だったか。
黄虎:え?
バスコ:いや、江北だ。
黄虎:コイツ、何て言った?
バスコ:お前らのような悪い奴らを相手にして悟ったことがある。悪い奴らと戦って、無条件に勝つ方法。悪い奴に絶対に負けない方法を。
黄虎:我々は言葉は違えど、同じ武闘家の気概を感じる。正式に名乗ろう。俺が属する流派は…
(だが言い終わらぬうちにバスコの両肘がこめかみにめり込む)
【プラタック禁断技第7番、練り固め】
バスコ:最初から必殺技を使う事だ。
(黄虎の頭を足で締め上げ両肘を打ち込む)
【ケンカはできなかった。才能がなかった。】
(足を放すと今度は両手で後ろ首をつかみ、)
黄虎:こ…こいつ、なんて握力だ?
(顔面に膝を打ちこむバスコ)
【けれども、信念があった。その結果出来上がった体は誰が相手だろうと倒れない体】
(3度膝を打ちこむとのけぞり倒れる黄虎)
【誰が相手だろうと耐えられる体。その彼にふさわしい必殺技は】
(その頭を掴み、足を振り上げるバスコ)
【プラタック禁断技第8番】
バスコ:手を離すつもりは、ない。
【米袋破り(頬を掴んで膝蹴り)】
(VIVIのいるらしきVIPルームのドアの前を守る小龍。そこに現れる迫田)
迫田:小龍か?
(手袋をはめ歩み寄る)
迫田:少し話ができるか?←英語
迫田:ああ、中国人だったか。二ーシバロマ。
※シバロマ=mother fucker。ニーハオと言うフリの悪態。
(ウィンクして笑う)
〔楽しみだぜ〕
321話 終わり