平成30年6月29日に辰巳出版さんの『Shi-Ba7月号』が発売されました。いつも可愛い柴犬たちの写真が掲載されていて私は書店さんで目にとまると必ず愛読しています。可愛い写真を撮影するのにとても参考になります。皆さんにもご一読をお薦めします。

 

 『Shi-Ba7月号』よりも4日早い平成30年6月25日に公益社団法人日本犬保存会の会誌『日本犬第3号』が発刊されました。こちらは購入しなくても日本犬保存会の会員なら誰でも受け取ることができるものです。

 

 

 平成30年7月、埼玉支部のTさんから電話が入りました(電話番号の交換をした記憶が無いのですが)。

 先にご紹介しました『Shi-Ba7月号』には、I氏による、北京で開催された柴犬の展覧会にI氏が公益社団法人日本犬保存会の審査員として派遣された報告が記事として掲載されているのに、『Shi-Ba7月号』と時期を略同じくして発刊されました我らが公益社団法人日本犬保存会発行の会誌『日本犬第3号』には、I氏による北京に派遣された報告が掲載されていないですよと。

 

 このお電話を頂いた時にはさほど違和感を持たなかったのが正直な感想です。私は子供の頃から活字を読むのが好きだし写真を眺めるのが好きでそれを堪能出来て手許に形として残る紙媒体が特に好きだし気に入ったものは何度でも読みかえすクチなので、権威ある方たちの素晴らしい投稿記事や写真によって紙媒体が栄えることには大賛成ですから。

 

 I氏が平成30年4月15日に北京へ審査員として派遣されたのはきっと公益社団法人日本犬保存会の規定に基づいて決定されたはずですよね。とは言えそれにしてはこの時点で公益社団法人日本犬保存会のウェブサイトには平成30年4月15日にI氏が北京へ審査に行く(and行った)と掲載がありませんでした。

 

 ふと『日本犬第3号』に再び目を通すと、記事の内容について違和感にやっと気づきました。

 

 (1)平成30年4月20日にアメリカのコロニアル柴クラブの展覧会に、公益社団法人日本犬保存会の審査員として派遣された審査員による展覧会報告が掲載されていました。

 

 (2)次の頁には平成30年4月22日に韓国日本犬クラブの展覧会に、公益社団法人日本犬保存会の審査員として派遣された審査員による展覧会報告が掲載されていました。

 

 (3)1頁前には平成30年4月8日にベルギーの展覧会に、公益社団法人日本犬保存会の審査員として派遣された審査員による展覧会報告が掲載されていました。

 

 埼玉支部のTさんが私に伝えたかった事柄をよく理解し、その違和感を理解しました。

 

 →『公益社団法人日本犬保存会の会誌には、I氏による北京への審査員派遣についての報告が掲載されていない』という違和感。

 

 両誌ともに略同時期発刊ですから違和感を持たざるを得ませんね。

 

 埼玉支部のTさんは公益社団法人日本犬保存会の本部へ電話して、I事務局長に事情説明を求めましたが回答はありませんでした。ちょっとここでは書けない事も事務局長のI氏に聞いたけれどそれについての事実関係は否定されたそうです。

 

 私は埼玉支部のTさんから話を聞いてしまったし、公益社団法人日本犬保存会のウェブサイトには『I氏以外の海外への審査員派遣については全て掲載されている』という違和感にも気付いてしまったので、公益社団法人日本犬保存会の本部事務局長であるI氏に電話して教えて貰うことにしました。

 

 事務局長I氏の回答はざっくり端的に言うと以下の通りでした。でもこの回答をもらうまでだいぶ時間を要しました。よくわからないけれど誰かに回答を求めてたのかな。

 

 『終了した展覧会のことは掲載しません。』

 

 えっ、一寸待ってくださいね。

 ではI氏以外の海外への審査員派遣については全て掲載しているのにI氏のだけ掲載しないのですか?その説明をしてくださいと。その後幾度も聞きましたが『終了した展覧会のことは掲載しません』の一点張りの回答でした。

 

 では他の方々の海外への審査員派遣については何故掲載したままなのですか?の回答に対しては、

 

 『消します。』

 

 公益社団法人日本犬保存会の本部事務局の長である事務局長I氏がそのような回答をしてくれたので私はある種の感動すら覚えました。感動して涙が出るほどでした。素晴らしい事務局だ。頼りになりますI事務局長。何度聞いても『終わった展覧会なので全部消します』です。

 

 事務局長のI氏個人の回答なのか、それとも公益社団法人日本犬保存会としての回答なのかと、事務局長のI氏に再び問いました。やがて事務局長I氏は私の熱意を理解してくれたようで、村山専務理事に電話で問い合わせてくれることになりました。ありがたいです。

 

 事務局長のI氏から折り返しの電話を頂戴しました。回答は以下の通りです。

 

 『I氏を北京へ審査員派遣した件について改めて日本犬保存会のウェブサイトに掲載します。』

 

 いつ頃ですかとお聞きしましたら早急にと。実際に数日後という早急の対応をしていただけました。感謝です。公益社団法人である日本犬保存会の事務局長であるI氏の有能な仕事っぷりにとても感銘を受けました。私はまだまだ未熟者です。

 

 公益社団法人日本犬保存会の事務局長であるI氏に、どうしてこのような対応を取るのかと教えを請いました。これではまるでI氏が北京に審査へ行ったことだけを隠蔽してるのでしょうかと。何か理由が有るのなら教えてくださいと。他の審査員の方々が海外へ審査に行く(and行った)ことについては日本犬保存会のウェブサイトへ余すところなく掲載しているのに何故でしょうと。

 

 I事務局長の回答は

 

 『色々と順序が逆になることがあるじゃないですか。突然に海外からの審査依頼が来ればそのようになりますよね』

 

 と、略このような内容でした。この回答の中で私が理解出来たのはひとつだけ。

 

 『突然に海外からの審査依頼が来ることはある。』

 

 理解出来ないのは『順序が逆になる』。順序って何の順序なのかいまだにじっくりと考えてみても理解出来ません。でもきっと私が理解出来ないのは私の能力が足りないからでしょうね。そう思うことにします。もし他の方が私と同じ気持ちでしたら教えてください。

 

追記

 平成30年8月25日に発行されたはずの、我らが公益社団法人日本犬保存会会誌『日本犬第4号』は、理事会の議事録を掲載したものが事実と異なる内容を掲載してしまったために、1枚の訂正文を差し込みしたために、手元に届くのが大幅に遅れましたのは皆さまご存知の通りです。

 平成30年4月15日に北京の展覧会に、公益社団法人日本犬保存会の審査員として派遣されたI審査員による展覧会報告が掲載されていませんでした。

 

追記(平成30年12月25日)

最新の会誌が届きました。

 平成30年4月15日に北京の展覧会に、公益社団法人日本犬保存会の審査員として派遣されたI審査員による展覧会報告が掲載されていませんでした。もちろん9月のアメリカの審査も掲載無しです。