■アンディ・ラウ(チョウ・ジーハオ役)
1961年香港生まれ。1982年映画デビュー。1985年からは歌手としての活動も開始。ジャッキー・チュン(張学友)、アーロン・クオック(郭富城)、レオン・ライ(黎明)とともに四大天王と呼ばれ、日本でも高い認知度を誇るアジアを代表する俳優。俳優としての活躍は、84年にトニー・レオン共演のドラマ『鹿鼎記』で康熙帝を演じ注目され、87年にチョウ・ユンファ主演の香港ノワール『愛と復讐の挽歌』で一躍脚光を浴び、1988年(91年日本公開)にはウォン・カーウェイ監督のデビュー作『いますぐ抱きしめたい』で主役を演じ、ブレイクを果たした。以降、『ゴッド・ギャンブラー』(89年)『欲望の翼』(90年)、『蒼き狼たち』(91年)、など数多くの作品に主演し、人気を確立していった。
そして02年にはトニー・レオン共演のサスペンス大作『インファナル・アフェア』がシリーズ化され日本でも爆発的な人気を誇るようになる。尚、この作品はハリウッドで『ディパーテッド』の名でリメイクされ、アカデミー賞作品賞を獲得もしている。翌2004年には金城武、チャン・ツィイー共演の『LOVERS』(04年)が欧米でも大ヒット、国際スターとしても知られるようになった。05年には『インファナル・アフェア』の完結編『インファナル・アフェアIII』で悲壮感にあふれる演技で主役のラウを演じていた。その後も『イエスタディ、ワンスモア』(05年)、『墨攻』(07年)、『三国志』(08年)、2012年日本公開の『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』、ジャッキー・チェンと競演した『新少林寺/SHAOLIN』などで活躍している。
プライベートでは日本でも大きく報道された2007年のストーカー騒動を経て、2009年ついに結婚を発表。昨年には、フォーブス誌が発表した「中国有名人ランキング」で1位を獲得、12月に妻の妊娠を発表など50歳のラウはまさに円熟期を迎えている。30年に渡るキャリアの中で、140本以上の映画に出演し、100 枚以上のアルバムリリースに加え、400 回以上のコンサートをこなし、5千万枚以上ものレコード売り上げを誇る。
■バービー・スー(ワン・シュエオー役)
1976年、台湾生まれ。通称大S。子役やCMモデルを経て、実妹のシュー・シーディー(通称小S)とのアイドル・デュオ、S.O.S(現:ASOS)として94年に歌手としてデビュー。日本語も堪能な大Sは翌年に日本デビューも果たし、3枚の日本盤CDアルバムをリリース。01年、日本の人気少女コミック原作の『流星花園 ~花より男子~』で台湾の人気アイドルグループF4と競演、主人公の牧野つくしを演じ、アジア中でブレイクする。
その後も国民的テレビ番組の司会者など幅広い活動を続けながら、『セルラー』を『香港国際警察/NEW POLICE STORY』のベニー・チャン監督がリメイクした『コネクテッド』(08年)、ジョン・ウー監督の武侠アクション『レイン・オブ・アサシン』(10年)などに出演、台湾のトップスターと言わしめるまでに成長する。
プライベートにも恵まれており、2010年に中国の大手レストランチェーンSOUTH BEAUTYの後継者であり、資産210億円ともいわれる富豪のワン・シャオフェイ氏と入籍。2011年3月、中国の海南島で挙式すると、結婚のご祝儀をすべて東日本大震災に募金すると発表。この思いやりある行動に次々とアジアのトップスターたちが続くきっかけをつくってくれた。
■ファン・ビンビン(チョウ・メイリー役)
1981年、中国生まれ。サントリー烏龍茶のイメージキャラクターとしてCMに出演している透明感のある美人いえばその顔を思い浮かべるであろうビンビンは、中国の一流演劇学校上海戯劇学院を操業後、1997年にヴィッキー・チャオと競演したTVドラマ『還珠姫 ~プリンセスのつくりかた~』で一躍有名となり、2004年にはジャッキー・チェンとの競演一作目となる『花都大戦(はなのみやこたいせん)ツインズ・エフェクトII』に出演、その後も順調にキャリアを重ね、本作でも競演したアンディ・ラウ主演の『墨攻』(06年)、『新宿インシデント』(09年)、『ソフィーの復習』など、ヒット作を連発。
そして11年には『孫文の義士団』(09年)、『新少林寺/SHAOLIN』(11年)と2作の日本公開作品に出演。本年も1月公開、オダギリ・ジョー、チャン・ドンゴン出演の『マイウェイ 12,000キロの真実』が公開など更なる活躍を遂げている。また、彼女は北京の日刊紙「新京報」のアンケート「最も美しいチャイニーズ」で1位獲得、松下電器のCMなどにも出演している。
マイク・ハー(マー・ジンシャン署長役)
1983年、台湾生まれ。日本でも韓流スターを凌ぐ人気を誇るマイクは、モデル活動の中、2003年にドラマ『七年級生』で俳優デビュー。その後、本作でも競演したバービー・スーとの初共演ドラマ『求婚事務所~Say Yes Enterprise~』(04年)『愛情合約~Love Contract~』(04年)に出演後、遂に日本の人気少女コミック原作のメガヒットドラマ『悪魔で候』で主演の江戸川猛役に抜擢されると日本でも人気が沸騰。
「キスしたい唇No.1」と言われるほど絶大な人気を誇り、現在においてもKAT-TUN 赤西仁主演ドラマ「有閑倶楽部」にゲスト出演、2009年には日本広島観光大使に任命されるなど目覚ましい活躍を遂げている。
シュー・チャオ(チョウ・チチ役)
1997年、中国生まれ。2007年にチャウ・シンチー監督&主演映画『ミラクル7号』で、一万人近くが参加した子役オーディションで主人公ディッキー役に大抜擢され、天才子役の名をほしいままにする。また、彼女の才能を高く評価したチャウ・シンチーは、自らのスター・オーバーシーズ社と8年間の独占契約を交わした後、実生活でも養子縁組したことで話題になった。
その後もブルース・リーの師匠として知られる中国武術“詠春拳”の達人、イップ・マンの青年時代を描くカンフー映画『イップ・マン 誕生』(10年)などの出演を経て、いまは美少女に成長し、2011年には『ターンレフト、ラーンライト』の原作者、ジミーの絵本を映画化した『星空(未)』でヒロインを演じたほか、台湾に短期留学するなど活躍の幅を広げている。
ルイス・ファン(カーロン役)
1973年、香港生まれ。ショウ・ブラザーズの俳優であった父に3歳より武術を習い始める。映画初出演は3歳のときの『法網難逃(未)』(76年)。13歳のとき父の出身地である徐州で三年間武術を学ぶ。その後香港に戻り本格的に映画ドラマに出演し始めると、TVドラマ『新・少林寺』(99年)シリーズでブレイク(ファン・シウウォン名)。
その後も『カンフー無敵』 (06年) 、『コネクテッド』(08年) 『カンフーシェフ 』(08年)などに出演。武術とアクションだけでなく演技も評価が高く、2009年に『イップ・マン 序章』で第28回香港電影金像奨の助演男優賞にノミネートされる。このシリーズでは『イップ・マン 葉問』(10年)、『イップ・マン 誕生』(10年)と全ての作品に出演している。