演劇で全国から注目され、コンスタントに
全国から注目される舞台作品も劇団も香川県にはない
「この人が出るのなら観に行こう」と
全国の演劇ファンに思わせる香川県在住の俳優もいなければ
「この人が描く作品に出たい、演出指導を受けたい」と
すでに全国的に有名な俳優さんがこぞって
香川県にやってくるような
香川県在住の脚本家も演出家もいない
「あの劇団がやる舞台なら観ておかなければ」と
公演の度に、全国から観劇客を香川県に集めて
ロングラン公演も行って収益を上げている
香川県を拠点に活動する劇団があると聞いたことがない
香川県には、
「贅沢すぎる講師陣によるトップレベルの実践的教育」
と謳う、演劇と舞台について学べる大学があるらしい
そこには
ドラマ・エデュケーションというカリキュラムがあるが
現在もドラマ制作を行っているテレビ局は存在しないし
過去にも全国にその名が知られるドラマ作品を
製作した形跡がほぼ皆無なテレビ局しか存在しないので
香川県の大学で演劇を学んだ学生は
県外に出て行かなければドラマの仕事につけることはない
香川県にドラマの仕事なんてあるんかな?
そもそもトップレベルで活躍している高校生俳優さんの口から
「演技力を磨くためにも香川のあの大学に行きたいんですよね。
あの先生から学びたいんですよね。」という言葉を
テレビで見る限り聞いたことがない
なぜだろう
もちろん、演劇に疎い僕が知らないだけだと思うが…
市民による市民手づくりの市民演劇で
「衣装まだ?」という俳優がいた
この俳優がどれほど全国から集客できる役者なのだろう
市民による市民手づくりの市民演劇なら
役者も衣装作りを率先してやるのではないか、
と考えるのは、おかしな感覚か?
そいつは
あの人が大門未知子を演じるレベルで
あの人が花咲舞を演じるレベルで
あの人が杉下右京を演じるレベルで
自分の与えられた役を魅せられる役者なのか?
僕のような演劇素人が見てもそうは思えないけどな
そんな役者チーム、一般参加市民、裏方チームが
公演日を迎え、上演した公演後
ただ「素晴らしい!」と絶賛して舞台に駆けあがって褒め称える
県外から来て地元自治体から報酬もらっている市民活動の指導者
何を見ているのだろう
市民による市民手づくりの市民演劇に対する価値観がまるで違う
主導して来た主導者は
未だ反省会はおろか振りかえる会も開こうとはしないらしい
そんなサポーター養成団体の活動に
演劇文化をサポートする力
演劇文化を高める力を
果たして育てることができるのだろうか
今回、このような市民演劇をやったことで
市民による市民手づくりの市民演劇というものに
参加者の何人かの心の中にハードルが設けられることになって
1発限りの打ち上げ花火になったりはしないのだろうか
役を演じるとは
舞台作品、ドラマ作品に出て演じることだけではない
「なりきる」という意味では
作品上演中、作品収録中以外のことでも
演じることの大切さを要求されることがある
僕はむしろ、
そちらのほうから演技の凄さや演じる心構えを教わった
先日、前述の市民演劇の舞台に立った市民役者さんと
一緒に仕事をして、話をする機会をいただいた
20年やってきて、香川県で初めて出会った
キャラクターショーの役者演技の凄さや演じる心構えを
理解してくれる人であり、実働経験者である
その方も
「香川県にはメジャーなキャラクターショーを
実施運営できるところがない」ことを
なぜないか、なぜ実施運営できないか、も含めて
理解できている方だったので話は早かった
香川県の劇団の人も大学の演劇カリキュラムの先生も
全くいっさい理解できなかったことを
瞬時に理解して共有して展開に結びつけてくれた
集客に必要なのは「お金」か「人」
「にぎわい創出」なんて大層な名目を上げている自治体もあるが
「できるわけないけど、できたらいいなあ」と思ってるから
役所も議会も本気レベルの予算を組まない
予算組まなくても
「全国から注目される政策を掲げて実行して
目に見えて成果を上げている議員」が一人いればいいだけのこと
二人もいれば街全体が活気付く
投票率が90%超えてみてごらんなさい
無駄な町おこしなんてしなくても全国から人が来る
今香川県在住の俳優さんで
大門未知子や花咲舞、杉下右京並みに人が集められる
俳優がいるのだろうか
「お金」があれば大門未知子や花咲舞、杉下右京を呼んで集客できる
大門未知子や花咲舞、杉下右京に
「この人に来てと言われたから手伝いに来ただけ」と言わせられる
香川県在住の「この人」がいれば
大門未知子や花咲舞、杉下右京を呼んで集客できる
集客に必要なのは「お金」か「人」
僕が知らないだけなのだろうけれど…
残念ながら香川県の演劇関係で
そんな人格者も予算捻出できる人もいる気配がない
だからいつまで経っても、誰に向けてのものかわからない
中途半端な「やってますよ」アリバイ作りに
予算と名目を掲げて成果の出ないことを
今までも、そしてこれからも継続していくのだろう
声が大きな組織、議員とつながりが深い組織が
その予算を消化していくように見える
納税者として、住民として、それが嫌だから
ちょうど10年前に
メジャーキャラクターの版権元代理店の方から言われたことを
できるように暗中模索しながら試行錯誤してきた
「版権元から何の問題も指摘されることなく
10年も公認キャラクターとして運営してきたことは
他にはない大きな実績ですよ」と
メジャーキャラクターの版権元代理店の方から
評価していただいたことは大きな自信になったし
他のキャラクターを扱わせてもらえることになり
メジャーキャラクターショーの実施実績も上げられた
今までやって来たことをベースに始めて
あれから10年かかったけれど
ドラマ制作をしたことがないテレビ局ばかりの香川県で
「演じる」ことで食える、とまではいかないまでも稼げる
「演じる」ことで人が集まってくれる
「演じる」ことで集まってくれた人に喜んでもらえる
「演じる」文化の畑作りがやっと徐々に進み始めた