常識で考えれば
公演のタイミングでチケット代の売上げで
先行投資分を回収できて
次回公演につなげる利益も出せる・・・のが
普通のビジネスケース

しかし、現実はそうはいかない

チケット代で回収できた収益は
劇場レンタル費とスタッフ人件費に消え
練習や合わせで使った場所代の支払いなどでカツカツ

衣装や舞台セットの材料費は
「あなたがやるって言ったんだよね」とか言われて
担当者の自己負担を暗黙的に強要されたり

劇団員の手元に残るお金はある?
打ち上げは、出演者自己負担の会費制?

そもそも稽古に費やした時間と労力を
「やりがいあったでしょ?」で片付けられるのは
どうなん…

僕が知る限りでは、稽古期間にも給料が出ている
という劇団組織は聞いたことがない

「アマチュアの劇団ですから」
「市民演劇はそういうものだ」

…どうも腑に落ちないんだなぁ

自分たちが情熱を傾けて
大切な時間と労力を注いで表現するライブアートの
「演劇」で正当な金額が稼げるに越したことはない

とは、誰も思っていないものなのだろうか

僕が、それを実現できていない演劇界しか
見ていないだけのことなのかもしれないけれど
そんな現状を僕はいいと思えない

だから、今までとは違うアプローチで動いて
動かしている

演劇チームが動き始めている