焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」の集団食中毒を受け、埼玉県は19日、生食用の食肉を取り扱う業者に届け出を求める独自の規制策を20日から始めると発表した。厚生労働省監視安全課は「同様の取り組みは聞いたことがない」としており、全国初とみられる。

【特集・生肉食中毒】最新ニュースを集積

 届け出の対象となるのは、生食用の牛肉と馬肉を取り扱う卸店などの処理業者▽精肉店などの販売業者▽焼き肉店、居酒屋などの飲食業者。

 県食品安全課によると、業者は取扱品目や流通経路などを記した届出書を保健所に提出。保健所職員が業者を訪れ、細菌が付着しやすい肉の外側を削る「トリミング」が国の衛生基準通りに実施されているかなどをチェックし、問題があれば指導する。また、業者は大腸菌とサルモネラ菌の自主検査を年2回以上行い、保健所は業者を年1回以上訪れて検査結果を確認する。

 届け出に強制力はなく、無届けでも罰則はないが、同課は「生肉を扱う業者を把握し衛生管理を徹底させることで、食中毒の発生を防ぎたい」と話している。【大谷津統一】
格付け会社ムーディーズ・ジャパンは19日、記者説明会を開き、金融機関が東京電力向けの融資の債権放棄をした場合、現在「Baa3」となっている東電の長期格付けを7段階以上引き下げる可能性があることを明らかにした。

 今後、債権放棄が行われる可能性については、「メーンシナリオではない」としながらも、仮に行われた場合はデフォルト(債務不履行)と見なし、「Caa」格に引き下げる考えを示した。

 Caa1でも21段階で下から5番目の格付けで、「安全性が低く、信用リスクが極めて高い」投資不適格と見なされる。その場合、東電に融資している金融機関の格付けも、大幅な引き下げを検討するという。
日本航空は18日、2011年3月期の連結営業利益が1884億円で、過去最高の黒字額だったと発表した。不採算路線からの撤退や人員削減などのリストラ策が奏功し、更生計画で見込んだ黒字額641億円の約2・9倍に達した。

 売上高にあたる営業収益は1兆3622億円で、計画(1兆3250億円)をやや上回った。

 営業利益は更生計画を1243億円上回った。このうちリストラ効果によるものは1000億円強で、円高効果が約140億円、燃料費下落の影響が約40億円だった。

 ただ、震災後の旅客数は減っている。4月は国際線が約20%減、国内線は約15%減となり、5月も17日時点で同水準の落ち込みをみせている。このため、12年3月期は減収が確実な状況だ。