「救急 救急 救急 救急や~」 | 天まで響け!とどけ!「ありがとうカレー」

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全国の障害者に送るありがとうカレー。障害者の方達に働ける環境を作り、無農薬で畑で野菜を作り、その野菜でありがとうカレーをつくる。勇気を持って帰ってくれたら幸せです


ある新装開店の店に
店長として行った

何も問題無いし
客層もいい感じ~

時々
めっちゃ派手な
お姉ちゃんが来る
どんどん増えて来る

どうも店の上から
降りて来る様子

2階は
コンパニオン会社
そう思っていた~

そして
あるお姉ちゃんから
ラブレターをもらった

そこの弁当屋は
24時間営業ではなかったので 夜は帰れる

だから
お姉ちゃんとご飯食べたりお酒を飲んだりした

そして
近くの店の人から

2階はSMクラブの
女王様の待機場所だと聞いた

ある日
テレビを見てると

京都のSMクラブの
情報を流していた

そこには
いつもの弁当を買いに来るお姉ちゃんが
ズラズラと勢揃い

ホンマやったんや~

ややこしい奴と縁があるな~

でも 私もややこしい奴

結婚するなら
ややこしい奴しか無理やろな~

そう思っていたけど
恋人にはならなかった

顔は 超べっぴん

なんか魅力無い

奴らもヤケクソ人生
かな~

着かず離れず
友達付き合いしてたある日のことでした

弁当屋の電話が鳴り
出ると女王様
なんか酔ってる感じ

「私な~酒一升飲んで~ん 今からな~
睡眠薬飲んでな~
死ぬんや~じゃ~」

じゃ~やないで~

すぐに店閉めて
奴のマンションへ

部屋の中に入ると
爆睡中~ 側には

睡眠薬の袋がいっぱい 数えたら38袋

頬っぺたベシベシしても 起きない

薬の袋に書いてある病院へ電話して

「この薬
いっきに38袋も飲んだけど 大丈夫か?」

「それは危険です
すぐに救急車を呼んで下さい」

119へ電話

「火事ですか?救急ですか?」

「救急 救急 救急
救急や~」

「落ち着いて下さい」

落ち着いてられるか~

いきなり
身元引き受け人とか
なりたくないし~

部屋で
別の女王様が
元旦那の連絡先を見つけてくれた

連絡すると
病院に来てくれたが

命が助かるとわかれば すぐに帰っていった
冷たいもんやな~

そして3日後
女王様は目を覚ました

連絡が入り病院へ

「なんで助けるね~」

泣きながら

「なんで死なせてくれへんね~」
 
私は一言

「アホ 好きにせいや~」

そう言って帰った

そして
数日後 再び
派手な格好で出勤する女王様でした

そんな
ややこしい奴は
ほっといて私は
弁当屋に没頭した~