人差し指の第一関節を失った私
最初は
いつも手袋をして隠していたのですが
まぁ いいっか~
て感じで手袋を脱いだ
そして
鼻にツッコミ
鼻くそ~とかして
笑いのネタにした
と同時に
左手で箸を使う練習を始めた
箸は
2週間もすれば
胡麻でも掴めるようになった
ネタは
生々しいから
口あんぐりして
ビックリされたが
「鼻くそをほじくり過ぎたら 指溶けた~」って言うと
嘘やとわかっていても
「えっ ほんま?」
飲み屋で
鼻くそと
マジックショーとか
言って やったら
ホンマに指先無いし
「この人 ヤバい?」
ちょっと引かれる
子供達にも
「鼻くそ ほじくり過ぎたら溶けるぞ」
ビックリして
「もう鼻くそ ほじくらんとこ~」
信じる子もいる~
そんな こんなで
指先無くし
ヤケクソ人生の私が
五体満足って
幸せやなぁ~って
思っちゃった
そして20歳になり
京都に帰る事になるのです
20歳から弁当屋
19歳の頃から
人を使う事を体験した私は
将来
独立したくて
急に本を読みまくった~
学生時代
勉強をしてない私
本を読んで
言葉や漢字を覚えていった
そして
独立心がメラメラと
燃え上がってきた時
声をかけてくれた
友達がいた~
「商売せえへんか?」
「なぬ~」
「縁があって 今
弁当屋をやってる
お前ならできる
一緒にどうや?」
独立したくてしかたがなかった私には
めちゃくちゃチャンスと感じた
「めちゃくちゃシンドイし 休み無いし
給料~」とか言ってるのを聞かず
「やる すぐにやる」
そう答えた
「いつから?お前
現場のトップやろ?
すぐに辞められへんのちがう?」
そんな事 関係無い
「明日や 明日に辞める 明日の夜から弁当屋するで~」
すぐに四日市に帰って社長と話
私の想いを
しゃべりまくり
笑顔で領承してもらえた
よし これで明日から経営者や~