^ーーーコロナ禍の「ゼロゼロ融資」42兆円、「息切れ倒産」頻発…返済不能なら税金で穴埋め

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  • 新型コロナ飲み薬「ゾコーバ」、厚労省が近く正式承認…体内のウイルス量減少などに有効性

    支援強化の動き

     

     ゼロゼロ融資を受けた企業が倒産した場合、返済不能になった融資金の一部は、最終的に国や都道府県が税金で穴埋めすることになる。

     そこで、中小企業庁は今年1月、返済負担を軽減するため、元本返済を最長5年間猶予する新たな借り換え保証制度を開始した。ただし、収益力改善に向けた計画書の作成などを条件としており、企業の事業再建と確実な融資金回収の両立を目指す。

     融資先の支援強化に乗り出す金融機関もある。東京や神奈川などの約1万社に計約3378億円のゼロゼロ融資を実行した城南信用金庫(東京都品川区)は、全国の信金や企業、大学、自治体が参加するネットワークを通じて企業のマッチングを行い、新規事業や販路拡大を後押しする取り組みを始めた。オンライン商談会を開催するほか、国の補助金申請も手伝う。

     同信金の川本恭治理事長は、「規模の小さな会社を中心に取引先の倒産がじわじわと増えている。業績を回復させて融資金を返済できるよう本業を支えたい」と強調する。

     神戸大の家森信善教授(金融論)は、「ゼロゼロ融資はノーリスクで借りられるため、コロナ禍以前から経営難だった企業を延命させた側面もあった」と指摘。「意欲ある経営者と一緒になって事業の立て直しを図る『伴走型支援』を充実させる必要がある」と話した。

      ◆ゼロゼロ融資= コロナ禍で売り上げが減った企業を対象に実質無利子・無担保で融資する制度。政府系金融機関で2020年3月、民間金融機関では同年5月に始まった。利払いは都道府県が3年間負担し、元本の返済は最大5年間猶予される。返済できなくなった場合、各地の信用保証協会が肩代わりする仕組みだが、協会は政府の財源を裏付けとしており、実質的には国民負担になる。

     

新型コロナ飲み薬「ゾコーバ」、厚労省が近く正式承認…体内のウイルス量減少などに有効性

支援強化の動き

 

 ゼロゼロ融資を受けた企業が倒産した場合、返済不能になった融資金の一部は、最終的に国や都道府県が税金で穴埋めすることになる。

 そこで、中小企業庁は今年1月、返済負担を軽減するため、元本返済を最長5年間猶予する新たな借り換え保証制度を開始した。ただし、収益力改善に向けた計画書の作成などを条件としており、企業の事業再建と確実な融資金回収の両立を目指す。

 融資先の支援強化に乗り出す金融機関もある。東京や神奈川などの約1万社に計約3378億円のゼロゼロ融資を実行した城南信用金庫(東京都品川区)は、全国の信金や企業、大学、自治体が参加するネットワークを通じて企業のマッチングを行い、新規事業や販路拡大を後押しする取り組みを始めた。オンライン商談会を開催するほか、国の補助金申請も手伝う。

 同信金の川本恭治理事長は、「規模の小さな会社を中心に取引先の倒産がじわじわと増えている。業績を回復させて融資金を返済できるよう本業を支えたい」と強調する。

 神戸大の家森信善教授(金融論)は、「ゼロゼロ融資はノーリスクで借りられるため、コロナ禍以前から経営難だった企業を延命させた側面もあった」と指摘。「意欲ある経営者と一緒になって事業の立て直しを図る『伴走型支援』を充実させる必要がある」と話した。

  ◆ゼロゼロ融資= コロナ禍で売り上げが減った企業を対象に実質無利子・無担保で融資する制度。政府系金融機関で2020年3月、民間金融機関では同年5月に始まった。利払いは都道府県が3年間負担し、元本の返済は最大5年間猶予される。返済できなくなった場合、各地の信用保証協会が肩代わりする仕組みだが、協会は政府の財源を裏付けとしており、実質的には国民負担になる。

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