『 かきつばた(杜若)』写真家KAZUさん
例えば職場で、感情をあらわにする人や、周囲の人をダメと否定する人・攻撃する人が現れたとき、途端に元気を失ってしまうHSPさんは多いですが
それにはHSPさんが持っている 「危機管理能力」 「防衛本能」 の強さが関係していると思うのです。(良心の強さもねっ!)
弱者が天敵から身を守るように、自分を攻撃して自分に害を与えてきそうな人物を瞬時に判断し、警戒した人間の持つ自然な反応。
最悪の恐怖を予測しての警戒心
(でも防衛本能効きすぎのケースが…)
落ち着いて、まずはその人物が、本当に自分を追い込むほどの攻撃をしてくる人か、冷静に洗い直すといいと思います。
そこまでの権力があるか、考えてみましょう
それより先に、自分に追い込まれるだけの落ち度があるかも、考えましょう。
落ち度があれば、謝り、修正するだけです。
相手が不当なことを言ってきたら、正当なことを伝えるだけです。
理不尽なことになれば抵抗すればよいでしょう
何をそんなに、先に、先に、未来をあんじて不安を肥大に募らせていたのか、
不思議になってくることでしょう
そうです、起きてもいないことを考えていることは、エネルギーの無駄づかい!
敵がきたときに戦うエネルギーがそこで失われてしまいますので、ぜひ悩む(ひどい扱いを受けるかもしれないとのネガティブな想像の連続が多い!)のはコトが起きてからにしてください!笑
(口調や態度の強い人から)
否定されるんじゃないか。
反対されるんじゃないか。
バカにされるんじゃないか。
仲間はずれにされるんじゃないか。
不当な目にあうんじゃないか
そういうのに弱いHSPさん、きっといますよね!
どう対応していいのか、知らないですものね。
または相手が敵となったとき悲しいし、対応に困ります。
この問題を解決するには、定番の思考から変化を起こす必要があるんですよ
意識改革です!!
瞬時に浮かぶ思考を、熟慮する考えを、変えることが大切です。
私もね、数々の出会いのなかで変化していきました。
一番大きな変化を生んだのは、日本特有の「世間の目」を気にしない、大勢の外国籍の方たちとの出会い。
一緒に働き、対話のなかで、自分の凝り固まった感性 (定番の思考・思考の癖) というものを思い知って、良くないソレに振り回されてたなって目が覚めた思い。
小さな例ですが、たとえば有給。
必要があって私が本当に休みたいときでも「有給をとりたい」とは言い出せないと悩んだり、言うのに苦痛を伴ったり、言ったあとの空気を重く感じたり。
そういう、勝手にドロ沼に沈むような感情を持っていたんだけれど…笑
外国籍のAさんに 「hitomiなんで?」 って微笑まれてバカバカしくなりました
「hitomi、有給制度は国の定める法律で労働基準なんでしょ、ちゃんと取らせてもらうよ。事務員が申請を却下したら話し合うだけだし、社長が取らせてくれなかったら俺文句言うよ!(交渉するって意味ね)(冷静に陽気にね)」
朗らかに語る彼からは、色んなことを教わりました。
私は攻撃をおそれて萎縮していたのです。子どもの参観会、有給を取って行ってあげたい、その日休んでも業務に何ら支障はない、なのに会社に申請しにくいと悩んでいたのです。
Aさんは人事管理職に就いている人なんだけど「俺は工場の従業員たちを守らなきゃいけないからさ!」と言っていました。良い人材確保が彼の仕事。だから彼は仕事を全うする。言う通りでもありますよね
私に働いた防衛本能はこちら。
会社を休む面倒くさい人物として何らかのときに「もういらない」とクビを切られたり、評価が下がったり、邪険に扱われることへの怖れ
転々とした過去の勤務先では、有給を取るなんて会社のことを想っていない自己中でダメなヤツと、そんな発言を聞くことが多かったのです。
で、相手に言われる前から、そのようなことを言われないように「すすんで」「言われないような」行動を取っていたんですね!
でも「会社を大事にする、だけど個人だって大事にしていい、自分の望みを尊重してもいい(叶えるために行動していい)、規則的には有給取っていけないわけではない(取っている人もいる)、申請してダメと言われた訳でもない、自分が勝手にダメと言われた気持ちになっていただけ」という、心の動きに気づくことができました。
さらには、こういう私だからこそ、「えっその日休むの? 午後だけだよね、午前は働けるよね?」なんて、プレッシャーかけられるような言葉を浴びたり、「参観会終わったら戻ってきてよ」なんて頼まれたり。「いつ休むんだっけ? 4/10入学式? そうか、その日はいないのか、困ったなぁ」なんて言葉を気にする事態になったり。
他の社員は一日のんびり有給を取ってリフレッシュしているのに、私は取りにくい。そういう状況も私が生み出すようにして、生まれてしまっていたんです!苦笑
以来私はAさんの意見により自分の頭でも状況を整理しよく考えて、会社の事情も考慮しながら、自分の本音を意識し「どう行動しようか」と考えることができ、その都度自分で満足のいく行動を起こすことができるようになったのです。
(遠慮がちに…ですが、それも自分が意思決定していることです!笑)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
長くなりますので、以下は余裕のある方は読んでください笑
以前、ブラック企業に勤めたことがありますが、労働基準監督署(労基署)の対応に違いを感じたことがありました。
突然の解雇に、労基署にブラックさを申し出た同僚(先輩)がいました。人柄も良く真面目に働いていた方でしたが、上司の一方的な決断で(反感買って嫌われて)突如の不当解雇。サービス残業は当たり前、休日出勤も無給だったりと、ちゃんとお給料ももらえないのに必死に会社に尽くしていた方で。従順で、いつも笑顔で、強い者に歯向かわないので、なめられていたように感じていました。
労基署には「そのブラックさはヒドイですね、でもそういう会社を敵に回したら得はないので、仕返しされることもあるし、もう過去は見ず先のことだけを考えたほうがいいですよ」と諭されたそうで。結局未払い賃金の請求さえせずに暴言吐かれての突然の解雇なのに、大人しく退職していきました。
もう1人知っている例もひどい待遇の会社で、辞める際の嫌がらせもひどく、離職票さえ発行してくれない。それでも「未払い賃金分は当然の権利として請求できるけれど他のブラックの部分には目を瞑ったほうが賢明ですよ、どうします? 労基署が間に入って会社に請求します? ホントにやります? 」とクドクド言われて、結局は何もしなかったそう ( 面倒くさそうだった、、と本人は言うけれど、やはり”自分が闘うんだ”っていう強い姿勢・意思や決意が足りなかったのかも)
そのような事例を傍目に見つつ私が学んだのは、労基署でも面倒がって逃げるんだ、平社員の力関係での弱さ(守られない)、悪や組織や問題上司と戦うのは労力のいること、善人のほうがさらに被害を被ることがある、との諦めの自動思考。
大人しい人は不当に扱われることも多いので、そのような経験が続いていて、
過去はそうした側面を受取りながら生きてきてしまいましたが。
でも、心理的に大きな変化が生まれる出来事もありました
外国籍のAさんだけでなく、多くの外国人と交流する中で
自分と考え方の違う人たちとの出会い・交流において。
それから当時の担当税理士さんらともそういう話をしましたが、意見はAさんと同じ、社労士や税理士さんは法に基づいて動く、遠慮なんてナンセンス!だそうです笑
外国籍の従業員さんたち、法律違反には屈しません。
労働局、労基署、あらゆる機関へ相談に行くんですが(笑)、なんと労基署の対応に誠意あること! 私の見てきたものとは違いました。
小さな相談にも即対応、企業へ電話し、法的措置をとり、解決するまで強気で企業側を徹底指導する 当時私、事務員として徹底指導されました!笑
事務員の私はその対応に「あれ?」 と思いました。日本人が訴えたときの私が知ってる対応事例と、ちょっと違うなって。
そんな経験も重ねながら私が学んだことは「正しいことは正しいと主張して当前なんだ」ってことと、それから「絶対に折れない気持ちで強く主張すると、相手は動く」ってこと…かな。時代も皆の意識も変わってきましたしね。
自分の意見をしっかりと持ち、主張し納得するまで折れないならば、相手も心して対応する。意思の弱そうな人が相手にされないのは、強く押せば引くことを見透かされているのかも
ポジティブで明るい外国人の方たちとおしゃべりしてるとね、新たな気づきがたくさんありました。
私のように全人類の2割の人の感覚(HSP全開)で消極的に生きていると、見えてこないものです。
奥ゆかしさや謙虚さは美学じゃない。
(…とわかった、だって心の奥で苦しんでるんだもん!)
(大人しい人が不当解雇され、大人しくない人は主張を尊重される対応を随分と見てきました)
HSPさんでも、もともとの繊細さを武器にしながら、物事の捉え方や行動は大きく変えていくことができますよー
相手をモンスターのように警戒するから「防衛本能」が働いて、判断を見誤っちゃうんです。
すべては自分の心が捉えていること。
しっかりと意見するだけの知識を蓄え、心のコントロール、、それができれば、人生は変化します
福屋さん。春巻きや餃子が特に美味しかった!