FRBのパウエル議長が23日、来月の会合で利下げに踏み切る意向を示したことを受けて、取り引き開始直後から買い注文が優勢となり、ダウ平均株価は一時、240ドルを超える値上がりとなりました。
終値は、先週末と比べて65ドル44セント高い、4万1240ドル52セントで、先月につけた最高値をおよそ1か月ぶりに更新しました。
一方、ハイテク関連銘柄の多いナスダックは下落しました。
エヌビディアの決算が28日に発表されるのを前に、半導体関連の銘柄ではいったん利益を確定するための売り注文も出た様です。
先週までのFRBの利下げを期待した動きは一服。ただ、パウエル議長のジャクソンホールでの講演を受けて、市場は利下げ開始を改めて確信しています。
方向性は明確であり、利下げのタイミングとペースは今後入手するデータ次第と語っており、想定通りの内容ではあったものの、米株式市場はポジティブな反応を示しています。
一方、エネルギー関連株も上昇となりました。リビア東部政府がすべての石油生産と輸出を停止すると発表。中銀総裁人事を巡る西部政府との対立が要因とされています。また、引き続き中東情勢の緊迫化も原油相場を圧迫しており原油価格が急騰しています。
日本でもエネルギー関連銘柄は上昇が見込めそうです。他では、キャタピラーなども上昇していましたので、コマツなども値を上げるか注目です。
ただ、全体的に円高が進めば上値は重く軟調な展開が続きそうです。