前週末の米国株式市場は大幅上昇。ダウ平均は前日比654.27ドル高の40589.34ドル、ナスダックは176.16ポイント高の17357.88で取引を終了しました。

 大証ナイト・セッションの日経225先物も、通常取引終値比510円高の38200円で取引を終え少しほっとしました。


 日経平均は7月11日に史上最高値42224.02円をつけましたが、11日も含め陰線が非常に目立っていて投資家心理の悪化が感じられます。6月末から7月にかけての上昇時、プライム市場の売買代金は4兆円前後と現物市場は盛り上がりに欠け、先物市場での買戻しが日経平均押し上げ役となりました。7月11日はSQ値算出前だったことから、仕掛け的な先物売買が入っていたと推測されます。

 7月25日は日経平均が8年ぶりの大幅安となったことから、プライム市場の売買代金は5兆円台まで膨らみましたが、月末の日米中銀会合など不透明感が強い地合いや円高ドル安進行などが重しとなり、押し目を狙う動きは限定的、投資家マインドは悪化傾向にあり、なかなか買いを入れられない状況となりました。


 今週は7月30日-31日に日銀金融政策決定会合と米FOMC(結果発表は8月1日未明)が開催されます。市場では、日銀会合にて国債買入減額スケジュールが発表されるほか、追加の利上げ実施も発表されるとの観測が強まっています。

 政治家からの「早期の金利正常化」のパフォーマンスを日銀総裁が真に受けるとは思われないですが、日銀関係者からも利上げに関する話が出ていることで、31日の結果発表時間は後場の取引時間中にずれ込む可能性もありそうです。

 日銀会合の結果発表が遅くなればなるほど、市場では思惑的な売買が活発化し慌ただしい一日となりそうです。

 また、何故か日銀が発表する前に日経がリークするという謎の報道が昨今多かったですが、どのタイミングで報道され相場が大きく動くかわかりませんので注意が必要です。

 一方、FOMCは無風通過を予想する市場関係者が多い様です。


スケジュール


7月29日

国債買い入れオペ、日米豪印外相会合、日米防衛相会談など


7月30日

日銀政策委員会・金融政策決定会合(1日目)

独・GDP速報値(4-6月)

欧・ユーロ圏GDP速報値(4-6月)

米・S&P/コアロジックCS20都市住宅価格指数(5月)、JOLTS求人件数(6月)、FOMC(31日まで)


7月31日

小売売上高(6月)、日銀政策委員会・金融政策決定会合(2日目)、終了後決定内容発表、日銀総裁が会見、外国為替平衡操作の実施状況(6月27日-7月29日)

中・製造業/非製造業/総合PMI(7月)、台湾・GDP(4-6月)

米・ADP全米雇用報告(7月)、MNIシカゴ購買部協会景気指数(7月)、FOMCが政策金利発表、FOMC終了後、パウエルFRB議長が記者会見


8月1日

中・財新製造業PMI(7月)

英・イングランド銀行が政策金利発表

米・ISM製造業景況指数(7月)など


8月2日

米・非農業部門雇用者数(7月)、失業率(7月)、平均時給(7月)