ダウ平均株価の終値は前週末比127・91ドル高の4万415・44ドルで、3営業日ぶりに上昇しました。

 システム障害などの影響で前週末に大きく下げた反動から、値下がりした銘柄を買い戻す動きが優勢となりました。

 バイデン大統領の大統領選からの離脱についてはTV討論会以降、離脱を求める声が民主党内で大きくなるにつれてほぼ予想されていたことでもあり、株式市場への影響は限定的でした。

 市場は決算とFRBに視線が移っています。来週のFOMCに向けてFOMC委員は発言を控えるブラックアウト期間に入っていますが、市場はFRBが9月FOMCで利下げに踏み切る可能性を90%超織り込んでいます。

 来週のFOMCでその可能性を示唆してくるかは未知数だが、可能性を閉ざすことはしないと考えられているようだ。これらを念頭に、投資家は利下げによって恩恵を受ける小型株や産業株などに見直し買いを入れており、この動きが今週も続きそうです。

 決算シーズンはこれまで予想を上回る勢いでスタートしています。7月12日に第2四半期の決算が本格的に始まって以来、S&P500企業のうち71社が決算を発表。純利益の伸びは前年比9.9%増と、事前予想を大きく上回る勢いとなっています。特に金融セクターの約40%が決算を発表し、純利益の伸びは12.9%と予想を大幅に上回るペースとなった。対照的にエネルギー、公益は冴えない状況となっています。

 ナスダック総合指数の終値は280・63ポイント高の1万8007・57でした。半導体大手エヌビディアなどの銘柄が買い戻されました。