ダウ平均株価は6営業日ぶりに値下がりし、終値は前日比299・05ドル安の3万9112・16ドルでした。


 6月消費者信頼感指数の低下を受けた景気の先行きへの警戒感や、FRB当局者が相次いで利下げに慎重姿勢を見せたことが相場の重しとなりました。


 一方、連日下落していたエヌビディアの反発は投資家心理を支え、半導体やAI銘柄には買いが入りナスダックは上昇となりました。


 エヌビディアは直近高値から10%超下落し、調整局面入りとなっていたが、値ごろ感もあり買われた様でして。


 セクター別では半導体・同製造装置が大きく上昇。自動車・自動車部品なども上昇しました。一方、耐久消費財・アパレル、不動産などが値を下げました。



 個別では、ウォルマートはレイニーCFOが5-7月期(第2四半期)は既存店売上高の観点から今年最も厳しい四半期だと述べたことが嫌気されて下落となりました。


 ディスカウント小売りのターゲットもアマゾンのプライムセールと同時期に今年も会員向けセールを実施すると発表し、値下げが広がると嫌気され下落となりました。


 ナスダック総合指数の終値は220・83ポイント高の1万7717・65でした。



 FRBのボウマン理事は、労働市場の逼迫や地政学的情勢などインフレ見通しに上振れリスクがあると警告。政策金利をしばらくの間、高水準に維持する必要があるとの考えを示していました。




◉ ドル円


 FRB当局者の発言が相次いだことに加え、住宅市場に関する経済指標が好調だったことで、FRBは利下げを急がないとの見方が強まりました。


 ドルは対円で0.1%高の159.68円。狭いレンジの取引となりました。1ドル=160円に迫っていることで、政府・日銀が再び為替介入に動くとの警戒感は続いています。


◉ WTI 1バレル=80.83(-0.80 -0.98%)


 原油は反落。今月初めに急落した後の切り返しが一巡し、利益確定の売りが優勢となりました。月末・四半期末で調整含みとなっています。米石油協会(API)の米週間石油在庫統計の発表を控えて値動きは慎重でしたが、季節的なガソリン需要のさらなる拡大や石油在庫の減少が期待されているなかで下値は限定的でした。