ダウ平均株価の終値は前日比56・76ドル高の3万8834・86ドルでした。


 ダウ平均は小幅続伸しました。取引開始前に発表になった5月の米小売売上高が前月比0.1%の増加となり予想を下回りました。前回分も増加から減少に下方修正され、インフレ鈍化への期待を示す一方、景気減速を示唆する内容でもありました。

 そのような中で本日の米株式市場は売買が交錯し、ダウ平均は前日終値を挟んで一進一退の展開となりました。

 先週の重要イベントに対する反応を見て、市場には強気ムードが広がっています。特にIT・ハイテク株が強く、ナスダックとS&P500をサポートしています。

 ダウ平均も前日は下げて始まったものの終盤に5日ぶりに反発しました。

 ただ、IT・ハイテク株に買いが集中している状況に変化はなく。この日発表の米鉱工業生産が予想以上に強い内容となったことで、本日はエネルギーや金融、産業など出遅れ感が出ているセクターにも買いが入っていたが、最高値を更新している株価指数が示すほど幅広く買われてはいません。

 今後、IT・ハイテク株だけではなく、それらのセクターにも買いが広がるかが今後の動向を左右しそうです。


 ナスダック総合指数の終値は前日比5・21ポイント高の1万7862・23となり、7営業日連続で過去最高値を更新しました。



 (ドル円)


 ドル円は1㌦=157円台で推移しています。
 

  5月の米小売売上高が予想を下回り、前回分も増加から減少に下方修正されました。家計のひっ迫感を示し、インフレ鈍化への期待を正当化する内容で米国債利回りも低下したことから、ドル円も157円台に。ただ、ドル円は上値追いが続いており、一時158円台を回復。ドル自体に買いが見られているほか、根強い円安がドル円をサポートしている状況に変化はありません。


(原油)


 米国時間の原油先物は1%以上上昇しました。欧州と中東地域での緊張が高まったことが背景です。

 WTI先物は1.24ドル高の81.57ドルとなりました。

 ロシア当局とウクライナの情報筋によると、ロシア南部ロストフ州アゾフで18日未明、ドローンによる攻撃があり、石油貯蔵タンク数基に火災が発生しました。 

 一方、イスラエルのカッツ外相は、イラン支援下にあるレバノンの武装組織ヒズボラとの全面戦争の決定が間もなく下されるだろうと発言しました。

 地政学的リスク要因は非常に高い状況となっています。供給に大きな影響は見られないが、状況は急速に変化する可能性がありそうです。

 



 大雨の後でしたが、よく採れました🍅