ダウ平均は前日比57・94ドル安の3万8589・16ドルでした。値下がりは4営業日連続となりました。


 一方、ナスダック総合指数の終値は前日比21・32ポイント高の1万7688・88となり、5日連続で過去最高値を更新し強さが目立っています。



 日米の重要イベントを終えた、この日は欧州の政局不安定化を背景に投資家がリスク回避姿勢を強め、売り注文が優勢となりました。


 フランス政局が今月末に第1回投票が行われる下院選に向けて混迷していることを受け、欧州の株式相場が下落しました。米ミシガン大が発表した6月の消費者信頼感調査で総合指数が市場予想を下回ったことも売り材料となりました。


 ダウ平均は下落となりましたが、下値は底堅い展開でした。今週発表された米物価指標がインフレ鈍化の流れが続いていることを示しFRBが9月にも利下げに動くとの観測が引き続き相場の支えとなりました。



(ドル円)



 日銀が、金融政策決定会合で国債の買い入れの規模を減らす方針を発表したあと、円を売ってドルを買う動きが強まり、一時、1ドル=158円台前半まで円安が進みました。


 その後、ドル円は157円台で推移、ミシガン大学消費者信頼感指数は予想外の弱さを見せましたが、反応は限定的でした。


(原油)


  原油先物は小幅下落となりました。米ミシガン大学が発表した6月の消費者信頼感指数(速報値)が7カ月ぶり低水準となったことを受けました。


 WTIは0.17ドル安の78.54ドルでした。


 ただ、堅調な原油・燃料需要見通しが材料視され、週間ではともに約4%上昇し、4月以来の大幅な伸びとなりました。