日経平均株価は前営業日比435円13銭高の3万8923円03銭と続伸して取引を終えました。 

  前週末の米国株式市場でインフレへの過度な警戒感が和らぎ株高となった流れを受け日本株も上昇となりました。 

  ただ、市場は月初で米雇用統計などの経済指標待ちとなっており、上値は限定的でした。

  日経平均は前営業日比247円高で寄り付いた後も上げ幅を拡大し、一時、500円超の3万9032円まで上昇、心理的節目の3万9000円を上回る場面もありました。 

  時間外取引で米10年債利回りが低下基調となったことで、指数寄与度の高い銘柄の一角が買われました。

 

 後場に入り、やや上げ幅をやや縮小し、3万8900円近辺でのもみ合いが続きましたが、底堅く推移しました。


 

 米株市場が落ち着いてきたことから、市場に安堵感が広がっているものの、まだ経済指標を一つずつ確認していかないといけない局面ではあります。

 

 特に週末に発表される5月の米雇用統計への注目度は高いです。 

  個別では、シャープが大幅高となりました。システム受託開発のデータセクションがシャープ、KDDIとAIデータセンター構築に向けて協議を始めると発表したことが好感されました。

  ただ、KDDIは小幅上昇にとどまりました。


 

 帝人も大幅高となりました。電子漫画配信サイト「めちゃコミック」を手がけるインフォコムを米投資ファンドのブラックストーンが買収することで合意し、インフォコム株を55%保有する帝人が全株式を売却すると伝わったことで買いが優勢となりました。 

  一方、半導体用化学薬品のトリケミカル研究所は大幅安となりました。国内や台湾向けのメモリー用材料などの需要が落ち込んだことなどにより第1四半期の営業利益が前年同期比で24%減となったことなどから大幅安となりました。


 

 
 私の保有銘柄で、値上がり率トップは精工技研でした。 

  以前から株探などでとりあげられていた銘柄ですが、同社は光学分野の独自技術に定評があり、光通信用デバイスと自動車部品用金型が収益の2本柱を担っています。

 

 世界的な電力不足の問題は、生成AI市場の急拡大による半導体生産工場やデータセンターの増設を背景に喫緊の対応が迫られる状況となっていますが、その際に消費電力を抑制する次世代技術として注目されているのが、これまで電気で行なっていた計算を光を用いた処理に置き換える光電融合技術で、光学分野の研究開発で先駆する同社の株が見込まれ株価上昇となっています。


 

 他では、直近下落が続いていた日本特殊陶業、金利上昇を背景に池田泉州ホールディングスなどの銀行株も大幅上昇となりました。 

  一方、値下がり率トップはマツダでした。 国交省がダイハツ工業等の不正事案を踏まえ、型式指定を取得している自動車メーカー等85社に対し、型式指定申請における不正行為の有無等に関する調査・報告を指示していましたが、その結果、5月末までに自動車メーカー計5社から、型式指定申請における不正行為が行われていたとの報告がありました。

 

 現行車種についてはトヨタが3車種、マツダ2車種、ヤマハ発動機1車種が対象。過去生産車についてはトヨタ4車種、マツダ3車種、ヤマハ2車種、ホンダ22車種、スズキ1車種が対象です。一連の不正を受けて自転車関連銘柄の株価は下落となりました。 

  他では佐鳥電機、横浜ゴム、リョーサン菱洋などの銘柄が値を下げました。


 

 私の日本株の含み益は、前週末から

 +46万 となりました。 

  6月最初の取引はプラスとなり、有り難いスタートとなりました。 

  とりあえず今晩23時に5月の米ISM製造業景況感指数が発表される予定ですので注目です。