ダウ平均株価は一時、取引時間中としては初めて4万ドルを突破しました。インフレの鈍化でFRBが年内に利下げに転じ、米経済が急減速を回避するソフトランディングが実現するとの期待から買いが広がりました。

 ただ、午後に入り利益確定の売りが優勢になり、終値は3日ぶりに反落となりました。


 個別では、四半期決算が好調だったウォルマートが大幅上昇となりました。

 スリーエム、ボーイングなども値を上げました。

 一方、シスコシステムズやキャタピラーなどは下落となりました。

 バイデン米大統領はダウ平均が一時4万ドルを突破したことを受け「米国の年金口座にとって素晴らしいニュースであり、米経済への自信の表れでもある」とXに投稿していました。

 ダウ平均株価の終値は前日比38・62ドル安の3万9869・38ドルでした。

 前日最高値を付けていたS&P500、ナスダック総合も小幅下落で取引を終えました。


 (ドル円)


 ドル円は1㌦=155円台で推移しています。
 

  米4月輸入物価指数(前月比+0.7%、予想+0.4%)が市場予想を上回る結果、米4月輸出物価指数(結果▲1.0%、予想▲1.1%)も市場予想を上回る結果が支援材料となり、米国時間朝方にかけて、ドル買いが進みました。


(原油)

 原油先物相場は続伸しました。WTIは前日比0.60ドル高の1バレル79.23ドルで取引を終えました。

 FRBが年後半に利下げに動くとの観測が根強く、原油の需要落ち込みへの懸念が薄れ、買いが優勢でした。