ダウ平均株価の終値は前週末比81・33ドル安の3万9431・51ドルでした。値下がりは9営業日ぶりです。

 


 今週のインフレ指標の結果待ちの中、上昇一服でした。


 明日はPPI、明後日は米CPIが発表され、今後の展開を占う上で重要な指標と見られています。 


  直近の雇用指標は労働市場の冷え込みを示唆し、消費者心理の弱まりも確認されています。


 一方でFOMC委員はタカ派シグナルを継続し、企業業績も堅調で、投資家もそれらを比較検討する中で米株式市場のセンチメントはプラスを維持している状況です。

 


 ただ、PPIもCPIも前月比では依然として高い数字が見込まれています。 


  それでも一部では、9月の利下げと年内2回の利下げを予想しています。また、中東の地政学的緊張も引き続き抑制されるとも見込んでいる様です。 


  一方、今週から小売企業の2-4月期決算が始まります。裁量消費はこの先弱まるとの見方もある中で、市場はすでにその点を織り込んでいる感もあります。そのような中で小売り企業の数字にどのような反応を見せるか注目です。

 



 個別では、スイスの医薬品のACイミューンが大幅高となりました。同社のアルツハイマー病治療薬「ACI-24.060」を含むアミロイドβを標的とする同社の活性型免疫療法について、武田薬品工業と世界的なオプションおよびライセンス契約を締結したと伝わりました。 


  武田薬品工業の株価はどうなるか注目です。 



  ナスダック総合指数の終値は47・37ポイント高の1万6388・24でした。 


  S&P500の終値は1・26ポイント安の5221・42でした。

  


  (ドル円) 


  ドル円は1㌦=156円台で推移しています。
 


  NY連銀が4月の米消費者調査を公表し、米消費者の1年先のインフレ期待が3.3%に上昇。1年先のインフレ期待は前回調査の3.0%から3.3%に上昇。昨年11月以来の高水準となった。3年先は2.9%から2.8%に低下した一方、5年先は2.6%から2.8%に上昇しました。

 1年先のインフレ期待は直近の米CPIを反映するケースが多く、3月のCPIが粘り強いインフレを示唆していたことから、その内容がNY連銀の調査にも反映しているものと見られています。ただ、全体的には明日の生産者物価指数(PPI)、明後日のCPI待ちの雰囲気でした。  


  

(原油) 


  NY原油先物は上昇。石油消費大国である米中の需要改善の兆しを受けての上昇となりました。

 


 WTI先物が0.86ドル上昇の1バレル=79.12ドルでした。

 


 



 ピーマンの花です