先週末の米国株式市場はまちまちの展開となりました。


  ダウ平均は前日比125.08ドル高の39512.84ドル、ナスダックは5.39ポイント安の16340.87、S&P500は8.60ポイント高の5222.68で取引を終えました。


 一方、大証ナイト・セッションの日経225先物は、通常取引終値30円安の38210円で取引を終えました。



 日経平均の日足チャートでは、25日移動平均線が75日移動平均線を下回る可能性が高まっており、短期トレンドは徐々に悪化しています。


 日経平均だけではなくTOPIXも方向感に乏しい展開でした。


   5月8日の取引時間中にトヨタ自動車の決算が発表された後、TOPIXが相対的に強含む場面も見られましたが、9日以降はトヨタが下落推移となったことから、NT倍率は14.0倍水準と目立った動きは観測されませんでした。


 4月下旬~5月上旬における為替の乱高下は、いずれも東京市場が休場、もしくは場が開く前の早朝に発生したことで、日本株はダイレクトな影響を受けませんでしたが、為替の乱高下は積極的な売買を手控えさせる要因として市場では意識されています。


 更に今週は3月期企業の決算発表がピークを迎えることから、日経平均やTOPIXは引き続き方向感に乏しい地合いが続きそうで、決算プレーが主となりそうです。


 週末プライム市場の売買代金は、決算発表銘柄を中心とした売買が膨らんでいることでコンスタントに4-5兆円台をこなしており、グロース市場のように目に見えて売買代金が減少しているわけではないですが、日経平均が25日移動平均線や75日移動平均線を上回り、39000円台、40000円台を目指すために必要不可欠な半導体株の動きが冴えません。


 こうした半導体株は、5月下旬の米エヌビディアの決算発表までは低調に推移する可能性が高そうです。




 スケジュール



5月13日



ソフトバンクグループ決算


個人的には、大林組、住友ゴム、精工技研、ヤマハ発動機、シチズン時計、あおぞら銀行などの決算が心配・楽しみ



印・消費者物価指数(4月)


米・FRB副議長とクリーブランド連銀総裁が対談


欧・ユーロ圏財務相会合




5月14日



国内企業物価指数(4月)、インパクトフォーラム開催(金融庁)


楽天G、電通G、SMC、ニッスイ、INPEX、クラレ、横浜ゴムなど決算


独・CPI(4月)


英・失業率(4月)


独・ZEW期待指数(5月)


米・生産者物価コア指数(4月)、パウエルFRB議長とクノットオランダ銀行総裁が講演


アリババ決算など




5月15日



訪日外客数(4月)


リクルトH、日本郵政、三菱UFJ、三井住友FGなど決算


欧・ユーロ圏GDP改定値(1-3月)


米・消費者物価コア指数(4月)、小売売上高(4月)、ニューヨーク連銀製造業景気指数(5月)、米・ミネアポリス連銀総裁が座談会に参加




5月16日



GDP速報値(1-3月)


豪・失業率(4月)


米・住宅着工件数(4月)、住宅建設許可件数(4月)、フィラデルフィア連銀製造業景況指数(5月)、フィラデルフィア連銀総裁が講演、クリーブランド連銀総裁が講演、アトランタ連銀総裁が討論会に参加など




5月17日


中・鉱工業生産指数(4月)、小売売上高(4月)


欧・ユーロ圏CPI(4月)


ペルー・アジア太平洋経済協力会議(APEC)貿易相会合など



 



 



 じゃがいもの花です