ダウ平均株価の終値は前日比125・08ドル高の3万9512・84ドルでした。
値上がりは8営業日連続です。
インフレ圧力の緩みを示唆する指標により米国の利下げ観測が再燃。堅調な企業決算も後押し、ダウ平均は3月末に付けた最高値に迫る勢いです。
前週末から労働市の軟化を示す指標が続いており、3日発表の4月雇用統計は非農業部門就業者数の伸びが17万5000人となり、市場予想を下回りました。9日発表の新規失業保険申請件数は市場予想を上回ったが、サービス価格上昇の背景にあった労働市場の逼迫が緩みつつあるとの受け止めが市場で広がりました。
個別銘柄ではエヌビディアが1.3%上昇となりました。半導体受託生産大手のTSMCが4月の売上高が約60%増加したと発表したことを受けて値を上げました。
ノババックスは大幅高となりました。製薬大手仏サノフィと最大12億ドルのライセンス契約を締結したと報道がありました。
ナスダック総合指数の終値は5・40ポイント安の1万6340・87でした。
S&P500の終値は8・60ポイント高の5222・68でした。
(ドル円)
ドル円は1㌦=155円台で推移しています。
5月米ミシガン大学消費者態度指数・速報値は67.4と予想の76.0を大きく下回りましたが、同時に発表された1年先のインフレ期待が+3.5%と前回の+3.2%から上昇するなど強弱入り混じる内容だったため155.70円付近で停滞し方向感がない感じでした。
(原油)
NY原油先物は3日ぶりに反落となりました。WTIは前営業日比1.00ドル安の1バレル=78.26ドルでした。
地政学リスクの高まりから一時80ドルに迫る場面もありましたが、米長期金利が上昇しドル高が進むと、ドル建てで取引される原油の割高感が意識されて下落となりました。