ダウ平均株価は前日比263・71ドル高の3万8503・69ドルでした。
ダウ平均は続伸となりました。ハイテク株も買われ、ナスダックも続伸となりました。
前日からの買い戻しが続いていますが、これまでの調整に一服感が広がっている様です。
インフレ上昇の粘着性への懸念とFRBの利下げ期待後退から、米国債利回りが再上昇し、それがIT・ハイテク株といった成長株を圧迫していましたが、前日の動きで安心感が広がりました。また、銀行や自動車などに物色の矛先も広がりました。
中東の地政学リスクへの過度な警戒が和いだことも相場を支えました。
ナスダック総合の終値も245・33ポイント高の1万5696・64。
S&P500の終値も59・95ポイント高の5070・55でした。
個別では、GMが上昇となりました。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高が予想を上回りました。EBITも予想を上回り、通期のガイダンスで1株利益およびEBITの見通しを上方修正しました。米国でのピックアップ・トラックの販売が好調でした。
テスラは新型モデルの発売を前倒しすると発表し、これを受け株価は引け後の時間外取引で6%上昇しました。
提出資料で「当社は従来から伝えてきた2025年後半の生産開始を前に新型モデルの発売を加速させるため、将来の車両ラインアップをアップデートした」と指摘。
今回のアップデートにより、コスト削減は従来想定ほどではないかもしれないが、不確実な時期に設備投資効率がより高い方法で慎重に車両生産を増やすことができるとしました。
また「多くの自動車メーカーがEVよりもハイブリッド車を優先しているため、世界のEV販売は引き続き圧力にさらされている」としました。
この日発表した第1・四半期決算(3月まで)は売上高が213億ドルと前年同期の233億3000万ドルから減少。市場予想は221億5000万ドルでした。
純利益は11億3000万ドル。前年同期は25億1000万ドルでした。
(ドル円)
ドル円は1ドル154円台で推移しています。
4月調査の米PMIは製造業、非製造業とも予想を下回る内容となったことでドル売りが強まりました。
特に製造業は49.9と判断基準の50を下回りました。雇用指数は48となり、これはサービス業の雇用減少と製造業の伸び鈍化を反映。一方、物価指数は10カ月ぶりの高水準から後退し、米経済活動が第2四半期に入って勢いを失った可能性もというところです。
ドル円も一時下落したものの、基本的な状況に変化はありません。
(原油)
原油先物相場は上昇。WTIは 1バレル 83.36(+1.46)。
パレスチナ自治区ガザでイスラエル軍が武装組織ハマス掃討を続ける見通しであることや、ロシアとウクライナの武力衝突が続く見込みということで上昇しました。
現地時間の23日にウクライナやイスラエルなどを支援する950億ドル規模の法案が上院本会議を通過し、成立する見通しです。
米国による追加の後ろ盾を得て、イスラエルがガザ地区南部のラファへ地上侵攻することが警戒されています。