先週末の米国市場は大幅下落となりました。大証ナイト・セッションの日経225先物も通常取引終値700円安の38850円となっており、今週は大幅下落スタートが予想されます。


 また、4月に入ってプライム市場の売買代金は5兆円台に一度も乗せておらず、直近では4兆円台を割り込みました。


 3月は日経平均入れ替えや期末特有の需給などのイベントが多かった影響もあると思い

ますが、ここまでの4月相場は様子見的な感じとなっています。 



 為替の円安進行を受けて、政府・日銀による円買い介入への警戒感が高まっていることも、日本株の上値を抑えた要因となっています。


 2022年9月、10月に実施された為替介入は、いずれも東京株式市場が開いていない時間帯で実施されたため、ダイレクトな反応はなかったですが、為替市場では瞬間的に4円超円高ドル安に振れたことから、東京時間で円買い介入が実施された場合、輸出関連銘柄などが急落する可能性は想定しておく必要があります。


 一方、足元、鈴木財務大臣や神田財務官などによる口先介入に留まっており、2022年10月に実施された水準である151円90銭台を上回る153円台に入っても、円買い介入は実施されていません。


 ただ、介入が実施されても、効果が限定的にならざるを得ない、こうした状況が投機筋に見透かされた場合、ドル買いもしくは円安ポジションのさらなる積み上げに伴う円安推移も想定しておく必要がありそうです。


 輸出関連銘柄には追い風の地合いとなりますが、小売関連には逆風となるほか、内需株が多いスタンダード市場やグロース市場は更に厳しい展開となりそうです。





 スケジュール




4月15日



コア機械受注(2月)


欧・ユーロ圏鉱工業生産指数(2月)


米・ニューヨーク連銀製造業景気指数(4月)、小売売上高(3月)、ダラス連銀総裁が東京でパネル討論会に参加、サンフランシスコ連銀総裁が講演、ゴールドマン・サックス決算など




4月16日



中・鉱工業生産指数(3月)、小売売上高(3月)、GDP(1-3月)


英・失業率(3月)


独・ZEW期待指数(4月)


米・鉱工業生産指数(3月)、ジェファーソンFRB副議長が基調演説、IMFが世界経済見通し(WEO)公表




4月17日



貿易収支(3月)、訪日外客数推計値(3月)


欧・ユーロ圏CPI(3月)


米・G20財務相・中央銀行総裁会議(18日まで)、ベージュブック公表、クリーブランド連銀総裁が講演、ボウマンFRB理事が講演、ASMLホールディング決算




4月18日



野口日銀審議委員が佐賀県金融経済懇談会で講演・同記者会見、工作機械受注(3月)


米・フィラデルフィア連銀製造業景況指数(4月)、中古住宅販売件数(3月)、ボウマンFRB理事が討論会に参加、ニューヨーク連銀総裁が討論会に参加、アトランタ連銀総裁が2つの討論会に参加


TSMC決算




4月19日



消費者物価コア指数(3月)


日銀総裁が米ピーターソン国際経済研究所で講演


米・シカゴ連銀総裁が質疑応答に参加