ダウ平均株価は前日比396・61ドル安の3万9170・24ドルでした。



 ダウ平均は大幅に反落しました。一時500ドル超の下げとなりました。


 米国債利回りの上昇が続いており、米10年債利回りは今年の最高水準に上昇しています。前日発表の米経済指標も強い内容で、米株式市場も改めて金利の動向に注視している様です。


 市場ではFRB以上に利下げ期待に弱気になってきています。FRBは先日のFOMCで年内3回、計0.75%の見通しを示したが、短期金融市場では0.75%以下で織り込む動きを見せています。6月の利下げ期待に関しても、半々まで確率を低下させています。


 第1四半期にS&P500は10%の上昇を記録し、2019年以降の最高値を記録。ダウ平均も4万ドルに接近しました。


 米経済が成長を続ける一方で、FRBが利下げを開始できるほどインフレが低下すると期待していた投資家も、楽観的観測から現実を直視し始めました。


 個別では、テスラが大幅下落となりました。取引開始前に1-3月期(第1四半期)の納車台数を公表し、38万6810台と予想を大きく下回ったことから値を下げました。


 ナスダック総合の終値は156・38ポイント安の1万6240・45でした。



 S&P500の終値も37・96ポイント安の5205・81でした。




(ドル円)



 ドル円は1ドル151円台で推移しています。


 心理的節目の152円を背景とした戻り売り圧力や、政府・日銀による為替介入警戒感、米国の主要株価指数の大幅下落、2月耐久財受注(結果+1.3%、予想+1.4%)の市場予想を下回る結果が重い展開となりました。



(原油)



 原油市場では原油価格の上昇傾向が続いています。


 WTIの先物価格が約5か月ぶりに一時、1バレル=85ドル台まで上昇しました。


 背景には、1日にシリアにあるイランの大使館がイスラエルによるとみられるミサイル攻撃を受けたと伝えられ中東情勢の緊迫化への懸念が広がっていることと、ウクライナによるロシア製油所攻撃で供給不足になるとの懸念があります。


 また、中国と米国で製造業の景況感を示す指数などの経済指標が堅調で、需要の伸びが見込まれていることも価格を押し上げています。


 



 INPEXからも株主優待が届いていました。