ダウ平均株価は前日比137・66ドル安の3万8905・66ドルでした。
ダウ平均は4日ぶりに反落となりました。上昇して始まったものの、米国債利回りが上げ幅を拡大する中で、米株式市場も戻り売りが優勢となりました。
2月の米生産者物価指数(PPI)が予想を上回り、今週のCPI同様に根強いインフレを示しました。
また、小売売上高も前月比0.6%増に改善。予想は下回ったものの個人消費の底堅さを示しました。
来週のFOMC前に発表される最後の主要経済指標となったが、FRBはスタンスを変えないとの見方から買いが先行していましたが、短期金融市場で6月利下げ開始の確率が70%以下に下方修正され、今年の累計の利下げ幅も一時0.75%ポイント以下に織り込みが低下しました。
そのような中で、米株式市場も徐々に警戒感が高まりました。エヌビディアなどが売りに押されていることも雰囲気を悪化させました。
ナスダック総合指数の終値も49・24ポイント安の1万6128・53でした。
(ドル円)
ドル円は1ドル148円台で推移しています。
米生産者物価指数(PPI)や小売売上高の発表を受けドル買いが優勢となりました。
(原油)
原油先物相場は、需給引き締まり観測が広がる中、続伸となりました。米国産標準油種WTIは前日比1.54ドル高の1バレル=81.26ドルと、昨年11月初旬以来約4カ月半ぶりの高値となりました。
IEAは月報で、2024年の世界需要見通しを従来予想から上方修正する一方、供給見通しを引き下げました。需給が引き締まるとの見方が強まり、買いが優勢となりました。