ダウ平均株価は前日比75・86ドル高の3万8661・05ドルでした。


 ダウ平均は反発となりました。前日の急落を受けてIT・ハイテク株を始め、幅広く買い戻されました。


 注目されたパウエルFRB議長の議会証言ですが、証言開始前に事前原稿が流れ「年内いずれかの時点での利下げ開始が適切」としたが、「2%目標の確信が深まるまで利下げは適切ではない」とも述べました。


 市場の利下げ期待は追認するものの、時期や程度については経済指標次第とのスタンスを再度強調しました。


 すでに早期利下げ期待を後退させている市場は、もう少しタカ派な内容になるのではと警戒していましたが、予想通りの内容であったことから、株式市場はポジティブな反応を見せました。


 短期金融市場では6月までの利下げの確率を85%程度、7月までであれば完全織り込みという状況に変化はなく、年内は0.25%ポイントずつであれば、計3回の利下げを織り込んでいる状況です。


 今後は、週末の米雇用統計の発表待ちとなりそうです。この日はADP雇用統計と米求人件数が発表になっていましたが、ともに雇用の落ち着きを示しました。



 ナスダック総合指数の終値も91・95ポイント高の1万6031・54でした。



 

 



(ドル円)



 ドル円は1ドル149円台で推移しています。


 FRBのパウエル発言でドル売りが優勢となりました。ドル円は149円台前半で推移しています。





(原油)



 原油先物は3営業日ぶりに反発しました。WTIは前日比0.98ドル高の1バレル79.13ドルで取引を終えました。


 週間の米在庫統計を受け、需給が引き締まるとみた買いが入りました。また、年内の米利下げを見込み、原油需要を支えるとの見方も買いにつながった様でした。