日本カーバイド (4064)


 24年3月期の連結最終利益を従来予想の9億円から24億円に2.7倍上方修正。増益率が2.7倍から7.2倍に拡大する見通しとなりました。特許権侵害行為に対する損害賠償請求の控訴審判決に関連した特別利益を計上することが上振れの要因とのことです。


また、今期の年間配当を従来計画の65円→80円(前期は65円)に増額修正。更に、発行済み株式数の1.5%にあたる14万株または2億円を上限に自社株買いを実施すると発表しました。




日本製鉄 (5401) 



   24年3月期の連結最終利益を従来予想の4200億円から4700億円に11.9%上方修正しました。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、3回目です。鋼材のマージンが想定より拡大することなどを織り込んだ様です。


 また、年間配当を従来計画の150円から160円(前期は180円)に増額修正しました。




東洋製罐HD (5901)



  24年3月期の連結経常利益を従来予想の250億円から325億円に30%上方修正しました。増益率が81.6%増の2.4倍に拡大する見通しとなりました。


 海外エンジニアリング事業で販売が増加することに加え、包装容器事業において価格改定を進めることが寄与。原材料・エネルギー価格が想定を下回ることも上振れにつながったとのことです。




 スカパーJAST (9412)



  24年3月期の連結経常利益を従来予想の220億円→253億円に15.0%上方修正。従来の5.1%減益予想から一転して9.1%増益を見込み、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しです。


 宇宙事業でグローバル・モバイル分野や国内衛星ビジネス分野が伸長していることや円安効果などを織り込んだ模様です。株価は決算前にある程度上昇しており、更に上昇するかは微妙かも知れません。