ダウ平均株価は前日比369・54ドル高の3万8519・84ドルで取引を終えました。


 米雇用指標が労働需給の緩和を示し、物価上昇が一段と沈静化するとの見方が広がりました。米長期金利が低下し、約1カ月ぶりの低水準を付けたことなどから買い優勢となりました。


 1日発表の週間の米新規失業保険申請件数は22万4000件と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(21万4000件)を上回り2023年10〜12月期の米労働生産性では、企業の賃金負担を示す単位労働コストが7〜9月期に比べ年率0.5%上昇し、市場予想(1.1%上昇)を下回りました。


 賃金の上昇圧力が緩み、インフレの鈍化につながるとの観測が広がりました。



 これらを受け、高PER(株価収益率)のハイテク株を中心に、買いが入りました。


 ダウ平均は、前日は下落しましたが、1月30日に付けた過去最高値を再更新しました。



 ナスダック総合指数の終値も197・63ポイント高の1万5361・64でした。

 

 



 

(ドル円)



 ドル円は1ドル146円台で推移しています。


 米10年債利回りが3.81%台まで急速に低下幅を拡大するとドル売りが加速しました。米地銀ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ株が本日も10%超急落するなど、米地銀株が下落したことで投資家のリスク回避姿勢が強まった影響もあり、一時145.90円まで円高方向に向かいましたが、その後は戻し146円台での推移となりました。



(原油)



  原油先物は2%超の下落となりました。イスラエルがガザ停戦提案に合意したとの誤った観測が高まりました。


 報道によると、パレスチナのイスラム組織ハマスはエジプトやカタールなど4カ国から提示された戦闘休止案を前向きに検討しているが、まだ返答していないとのことです。



 WTI 73.82ドル




(アマゾン)




 アマゾン・ドット・コムが発表した2023年第4・四半期決算は、売上高が市場予想を上回りました。高金利にもかかわらず、年末商戦で消費者のオンライン支出が堅調に伸び、株価は引け後の取引で4%超上昇しました。


 売上高は14%増の1700億ドル。LSEGがまとめたアナリスト予想は1662億1000万ドルでした。


 クラウドサービス部門アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の売上高は242億ドル。アナリスト予想は242億6000万ドル。純利益は106億ドルと、前年同期の2億7800万ドルから大幅に増加となりました。


 24年第1・四半期の売上高見通しは1380億─1435億ドル。アナリスト予想は1421億3000万ドルでした。



(メタ)


 

 メタ・プラットフォームズが約23%急伸した。10年ぶりの大幅上昇で、時価総額は900億ドル以上増加した。前日の決算発表でコスト削減や自社株買い拡大の方針を示したことが好感されました。