ダウ平均株価は前日比317・01ドル安の3万8150・30ドルで取引を終えました。


 FOMC後のパウエルFRB議長の会見を受けて、米株式市場は下げに転じ下げ幅を拡大する展開となりました。


 議長が「3月利下げの可能性が高いとは考えていない」と早期利下げ期待を牽制したことから株価は大幅下落となりました。


 量的引締め(QT)のペースについて3月FOMCで踏み込んだ協議を開始とも述べており、ある程度想定された内容でしたが、3月の利下げを完全に否定されたのは大きかった様です。


 FOMC声明では追加利上げに含みを持たす文言を削除した代わりに、インフレ率が持続的に2%に向かっているとのより大きな確信を持つまで、政策金利の引き下げが適切になるとは考えていないとの文言を加えました。



 一方、IT・ハイテクの決算では、マイクロソフト、アルファベットが前日引け後に決算を発表しましたが、概ね良好な決算ではあったものの、事前に強まっていた高い期待からは物足りないという反応の様です。



 ナスダック総合指数の終値も345・89ポイント安の1万5164・01でした。

 

 



 

(ドル円)



 ドル円は1ドル146円台で推移しています。


 序盤はドル売りが強まり、ドル円は146円ちょうど付近まで急落しました。1月のADP雇用統計や雇用コスト指数が米労働市場の冷え込みを示唆したことをきかっけにドル売りが強まりました。


 しかし、終盤になってドルは急速に買い戻され、ドル円は一時147円台半ばまで急速に買い戻されました。パウエル議長の発言を受け乱高下となりました。

 



(原油)



  原油先物は下落となりました。主要な原油輸入国である中国の経済指標が低調だったことや米原油在庫が予想外に増加したことが重しとなった様です。



 WTI 75.85ドル