ダウ平均株価は前日比96・36ドル安の3万7905・45ドルで取引を終えました。


 ダウ平均は反発して始まりましたが、買い一巡後は上値が重く、下げに転じました。


 1月の米国の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.3と好不況の分かれ目である50を超え、市場予想(47.2)も上回りました。堅調な景気を背景にインフレの抑制が遅れるとの見方が広がり、FRBの利下げが遠のくという思惑が広がりました。


 米債券市場では長期金利が4.1%台後半に上昇。金利と比べた株式の相対的な割高感も意識され、マイナス圏で取引を終えました。


 そんな中で、ネットフリックスが前日引け後の決算を受けて買いが強まり、高値警戒感も指摘されているIT・ハイテク株を牽引しました。


 ネットフリックスは10-12月期に有料会員数が1312万人も増加し、予想を大きく上回りました。各地域で予想を上回る増加が見られ、外出が難しかったパンデミックの初期以来、四半期としては最高の伸びを記録しました。ガイダンスも公表し、第1四半期の1株利益は予想を上回る見通しを示しました。



 一方、化学大手のデュポンは大幅安となりました。取引開始前に10-12月期(第4四半期)の暫定決算を公表し、予想を下回る売上高見通しを示しました。1-3月期(第1四半期)のガイダンスでも、1株利益、売上高とも予想を下回る見通しを示しました。


 中国での需要低迷の継続に加え、産業用事業でチャネル在庫の追加的な調整が発生したとしています。


 また、通信のベライゾン・コミュニケーションや、事務用品のスリーエムなども値を下げました。



 ナスダック総合指数の終値は55・98ポイント高の1万5481・92でした。

 

 マイクロソフトやセールスフォースなどが値を上げました。



 

(ドル円)



 ドル円は1ドル147円台で推移しています。


 ドル円は一時146円台に下落しましたが、この日発表になった米PMIが予想を上回る内容となったことから、米国債利回りとともにドルも買い戻しが出ており、ドル円も147円台に戻す展開となっています。


 日銀は近い将来のマイナス金利解除の意向を示唆している様ですが、ドル円についてはやはりFRB、米国中心の様です。




(原油)



  米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の石油在庫統計で原油の在庫が市場予想を大きく上回って減少となりました。1日あたりの生産量も減少しており、米国を襲った寒波の影響が出た模様。中東情勢の緊迫も続いており、供給が滞るとの見方が原油先物の買いにつながりました。



 WTI 75.09ドル


 

(テスラ)


  テスラが第4四半期決算を発表しました。売上高は市場予想を下回り、一株あたり利益(EPS)は市場予想を下回る結果となり、時間外取引で株価は大幅下落となっています。