ダウ平均株価は前日比344・57ドル安の3万3530・83ドルで取引を終えました。
24日に決算発表した地銀の大規模な預金流出が明らかとなり、景気に悪影響が及ぶのでないかとの懸念が再燃し、消費関連株や景気敏感株に売りが広がりました。
中堅銀のファースト・リパブリック・バンクで昨年末から今年3月末までに4割超の預金が流出したことが判明し、株価が大幅安となりました。
ウエスタン・アライアンス・バンコーポレーションなど他の地域銀行株も下落となりました。
ダウ構成銘柄では、アメリカン・エキスプレスやナイキなどの消費関連株が売られました。
決算発表した化学のダウも大きく値を下げました。
一方で医薬・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソンなどのディフェンシブ株の一部は値を上げました。
ナスダック総合指数の終値も238・04ポイント安の1万1799・16となりました。
主力ハイテク株の決算発表を前に、市場では下振れへの警戒感が根強く売りが優勢となりました。
NY為替市場でドル円は133円台半ばで推移しています。
ダウ平均が300ドル超下げ幅を拡大する中、リスク回避的な円高となっている様です。
日銀の植田総裁は国会で答弁を行い、出口戦略に慎重姿勢を滲ませていました。
日銀決定会合については内容を見極める必要はありますが、市場の政策修正への期待は一旦後退となっている様です。