最近発生している事件。

 

それも立て続けに。

それは

「リクルート失敗爆弾」事件でして。

 

繰り返しますが弊社は基本リクルートやらないスタンスだったので、失敗したのは弊社ではなくうちに発注かけている海外の調査会社側。

 

 

 

長くなるうえに、もし市場調査の業界と関係ない読者様でしたらちんぷんかんぷんでしょうがまあ、お話しましょう。

 

 

 

弊社のクライアントは50%くらいは海外の市場調査会社なんですけど、ある会社さんから

ひらめき「インタビューを10本お願いします。予備枠2で。」

とか言われて

ニコニコ「はい喜んで!」

とか思ってご予約を受けてたら、

ひらめき「あと8-10枠くらい増やしたい。リクルートがうまくいってない。」

とか言われるんですよ。

 

 

 

    

あれ?この段階で分かりにくいかな。

  1. 発注側が10本インタビューをしたいので、私=インタビュア(業界ではモデレーターという)を予約したい。
  2. 10本なので10枠、何月何日何時から何時・・・・を予約すればいいのですが、急に問題があった時のために予備を2枠余分に抑えたいというご要望。
  3. だったのに、「インタビューに答えてくれる人が見つからないから予備枠をもっと増やして20枠くらいにさせてください」と言われたということです。

 

 

これは経験から言えますが、12枠でリクルート&ブッキングできないものを20枠にしてもリクルート&ブッキングはたいてい無理です。

 

というのはできてないのはブッキングではなくてリクルートだからです。

 

リクルートがちゃんとできてから

ひらめきこの時間しか対象者さん(インタビューに参加してくれる方)都合がつかないみたいなんでここでインタビューしてもらえないかーい?

なら全然わかります。

 

けど、まだ協力してくれる人を見つけてもいないのに枠ばっかり作っても、ホテルに来るお客様が少ないから部屋を増やしてるみたいなもので、空き室が増えるだけなんですよ。

 

にっこりむしろ減らそうよって話なんですよ。そんなリクルート大変なら、キャンセル料かかると勿体ないので、参加してる人見つかってから当方を予約した方がいいですよー。

 

ということを説明するのだが通じない。

枠さえあればリクルートできるんだというお考えか。

 

もう全然話が通じないから(相手アメリカの方)もう説得をあきらめまして、何枠かプラスすることを許可して

 

物申すでも1週間前までにリリースしないとキャンセル料20%かかるぜよ。48時間前から50%ぜよ。

 

と強調したのですが…

 

キメてる後で踏み倒すぜ

 

とか思っているのか名前からして南米系な感じのアメリカの調査会社の担当者さん(仮にCさんひらめきとしよう)が「ネガティブできそうになかったら早めにキャンセルしてくださいー」とかいうこちらの声や疑問など都合の悪いことはスルーしつつ、結局直前までリクルートができない。

 

でインタビュー予定初日の朝起きたら(時差)

悲しい「今日の4つのインタビューは残念ながらキャンセルで」

とかメールしてくる。

 

キャンセル料請求させていただきますが、ここまで大量にキャンセルされると請求もしづらいよ。

 

よだれ何もしないで50%だわーい

というよりは

魂が抜けるだったらほかの仕事したいわ

マインドなのでシンプルに困惑。

 

オエーだから枠を増やすなとあんなに説明したのに。

オエーリクルートしてから連絡してくれたらいいよって言ったのに…。

オエー今持っている枠もいったん早めにキャンセルした方がと伝えているのだが?

 

とか思っていたらいろいろ頑張ったのでしょうねCさんが

ニコニコやっと4人リクルートしたぜ

って参加者様のリストを送ってきました。

 

よだれえーラブラブやー、待ってましたアップ

って、喜んでリストに飛びついたら

 

えとー・・・お名前が明らかに日本人じゃない驚き

 

定性調査で…しかも日本人のXXに対する習慣や考え方を知るっていうのが目的の調査で…なんでフィリピンやアメリカから来ている人にインタビューするのでしょうか。

 

定性調査はクライアントとしてはターゲットど真ん中みたいな人が欲しいわけで、たいてい場合は日本生まれ日本育ちの日本人にお話を聞きたいのです。

 

例外がないとは言いません。過去にもありました。

けど今回のテーマは違うのではないか。

今日本にいる外国人すごいペースで増えとるらしいしね?って言っても一応政府統計では2%台・・・。

 

煽りこれはわかっててやってるのか単に日本での調査経験がないだけなのか・・・

 

良識あるモデレーターでございますので、すぐにCさんに連絡しました。

 

煽り4人中3人が外国人だと思うけど、これはエンドクライアント(おおもとの調査の発注者)は認識しているの?ふつうはだめだと思うよ?

 

知らんぷりお・・・おう、エンドクライアントに聞いてみる

 

驚きてかもうこのリストの方々のインタビュー日本時間明日朝からだけど・・・間に合うの?(今日本時間深夜)

 

いやね、時々あるんですよ、

 

真顔日本語ができないリクルート会社真顔

 

に依頼した結果、全然リクルートができない。

やっとリクルートできると外国人。もしくは帰国子女の方が多い。

日本人って言ってるけど発音が日本の方とちょっと違う方とか時々出現。

 

滝汗「とっきょうまれ、とっきょそだち、すずっきけっこです」

だいぶ日本人離れした発音でいらっしゃる。

にっこり「ありがとうございます。東京のどのあたりにお住まいですか~?」

にっこり「ご実家はお近くですか~?」

尋ねてみると支離滅裂になってきてしまう。

 

一度はなかなか日本語通じない方で困ったなーって思って、一応今日のテーマでよく使う用語は大丈夫かな?ってその言葉を使ってみたら、

滝汗「子供が泣いています。リスケしたいです。」

とか、明らかに自動車がゴーゴー走ってる屋外で一人で歩いてるようにしか聞こえなかったのに慌てて電話を切られてしまい、二度とリスケされることはなかったということもあります。

 

日本人の会社なら絶対いいとかそういう話ではなくて日本の方でも適当なことは時々あります。

 

ただ、今回は明らかに真顔日本語ができない方々のリクルート会社真顔のパターン。だって唯一の日本人対象者さんも職業「英語教師・ツアーガイド」となっている…。英語でリクルートしてるんだろうなー。

 

おっと話が脱線してしまいました。

 

そんなわけで、まあ、惨憺たる状況だったんです。

 

たくさんご予約枠をとられてこちらは身動きが取れず、やっと見つけてきたという対象者様は条件に合ってるのかわからない。

 

結局回答がないうちに時間切れとなり、そのまま4本インタビューいたしました。

 

その外国人助っ人を中心とした4名の対象者様たちは日本語もネイティブじゃないながらもお上手で、すごく楽しい良い方たちでしたぞ!

 

が、今回の調査の目的に合ってない。しかも話す限り全く特殊な背景がない。

 

リクルートにえらい時間がかかってこんな枠を埋められない要素が見当たらない。

 

結局4本終わってデブリーフィングという「今日のインタビューがどうだった」的な感想戦があったので、

 

にっこりところで、対象者条件そんなに厳しかったんだっけ?前聞いたときから変わりました?

 

ひらめき前にも話した通りこういう条件だよ!あ、でもリクルートが難しいから少し緩和したよ。

 

教えていただいた条件は難易度レベルが5段階だとしたら、2「やさしい」くらい。(1が「超やさしい」、5が「超難しい」の5段階評価として)

全然こんなに時間がかかるような条件じゃない。

 

にっこり・・・・

 

ひらめき・・・・

 

にっこりグローバルのリクルーター使ってるのはご予算の関係?

 

リクルートについてあれこれ言うの本当は好きじゃないんです。

事前に聞いてた条件と対象者様のお話の内容が違うことに気付いた場合は分析結果にかかわってくるので報告しますけど、リクルートってとても大変なお仕事だと知っておりますので、あれこれ言いたくない。

 

けど…

 

このままこれを今やってるリクルーターに任せてたらえらいことになってしまう。

現に

ひらめき結局できなかったから来週たくさん予約させて。どこなら空いてるん?

 

とか、また言い始めるCさん。

 

煽り煽り煽り煽り煽り煽り煽り煽りこれは・・・・

 

 

そんなにハラハラドキドキしないかなと思いますが次回に続きまっす!