皆様初めまして、こんにちは。mihoの息子です。本人に最期のブログのあいさつを頼まれていたのでご報告いたします。母ほど文章力はないのでそこのところはよろしくお願いします。
 今月、5月1日の夕方から母の容態が急変し、母は最後まで頑張りましたが5月7日家族に見守られる中、永眠いたしました。
母は延命措置を拒否していた為、死ぬ前の息苦しみのことなどを気にしていましたが、最期は意識がなく苦しみを感じることなく、逝けたのでそこは安心いたしました。
 それから、お葬式の準備など色々あり、昨日、初七日が終わり、少し落ち着いたので皆様にご報告をと思い今にいたります。

病気の人へ
 母はALSという病気になり最後は死ぬとわかっていましたが、自由のきかない体で、お葬式の準備(曲・最期の挨拶)、手紙(子供達にこれから伝えない事・父への手紙・親への手紙)など最後まで死と向き合い、「今日が一番元気な日」を口癖に毎日を懸命に生きました。
 病気になると、死を身近に感じ、とても怖くなると思います。だけど、もし明日死んだ時、後悔が残らないように今の自分が出来ることをしっかりと考え、生きて下さい。どっかに行きたい、これがしたいなら、ハッキリと相手に伝えて下さい。もし、あなたが最期まで我慢し続けたら、あなた以上に残された人達がきっと後悔します。
 あなた達にはまだ時間があります。どのくらいあるのかは、誰にもわかりません。だから後悔の残らないように、今を毎日をしっかりと生き抜いて下さい。

支える人へ
 支える方も大変ですよね。中々、ゆっくり自分の時間をとれなかったり、介助がうまくいかなかったりとイライラすることもあると思います。でも、そういう時は病気の人のことを考えて下さい。トイレや歯磨き、お風呂など今まで一人で出来ていたことが出来なくなった事。自分のやりたいと思ったことがすぐに出来ない事。それでも、今動ける体で一生懸命、喋ったり、本を読んだり、ご飯を食べたり、痒いところをかいたり。そういうことを思い出して下さい。そうすればまだやれる、頑張ろうをいう気持ちになると思います。
 それでもきついと感じたら、病気の人と相談し、レスパイト入院などで休息しましょう。我慢して嫌々介助するとされる側はすぐに分かります。ALSは特殊な病気のため中々受け入れてくれるところがないと思いますが、そういう時は担当医や往診の先生などに相談して下さい。きっと力になってくれます。実際、私達も始めは断られたけど先生に相談し、入院が出来るようになりました。
 病気の人にも言いましたが、後悔がないように最期まで支えて下さい。病気になった人より多分、支える人の方が長生きすると思います。あの時、~に連れて行けば良かった、~をやれば良かった、~を見せたかったなど、きっと死ぬまで後悔します。
 病気の人は今日が一番元気な日です。明日には今日出来たことが出来なくなっているかもしれません。どっかに行こうと言っても病気の人は多分、遠慮したりすると思います。我慢してるのは外に出るまでの準備など支える方のことを考えてたり、周りのことを思ったりしてのことだと思います。そういう時は無理やりでもいいので外に出してやって下さい。誰だって家の中にずっといるよりたまには外に出たいですよね。周りのことを気にしてるなら、もしそういう奴がいたらぶん殴ってやるを説得してください。後悔しないように一緒に居られるうちにたくさん、写真などで思い出を残して下さい。病気の人がいなくなったあとはその思い出が今度は自分達を支えてくれます。

 長くなりましたが、このへんで終わりたいと思います。
  皆さんのことを母は天国から見守っていると思います。
   皆さんのこれからの幸せを心より祈っています。
 短い間でしたが、母を支えてくれて本当にありがとうございました。
    
                                mihoの息子より