私が3歳の頃に亡くなったおじいちゃん

胡座をかいて

ハサミの切れ味を

確認する

笑顔が優しかった


この連れ合いの祖母は今96歳

5人の娘を育て上げ

阿蘇の麓で生活している


戦争で身体を壊して亡くなったおじいちゃん

顔も見たことない

だけど私が育つ過程で

いつもおばあちゃんと一緒にお墓参り

祖母が

心を込めてお参りしていた姿が浮かぶ


連れ合いの祖母は

結婚して戦争に参加した夫を待っていた

だけど 身体を壊していた祖父との間に

子宝には恵まれず

弟の子を養子に迎え

父を育て上げた

それだけ

祖父に対しての思い

祖父の家をどんな形でも存続したかったのだろう


私は

今の年になり

良いことも

悪いことも

辛いこと

悲しいこと

どうにもならないこと

いっぱい経験して

祖父母の想いが

汲み取れるようになった


命と縁の繋がりに感謝おねがい