公認心理師&クリスタルボウル奏者JUNです。

バランスが大事。

そう言われると、特になんの反論もでこない言葉です。


しかし、

それを意識しすぎると、

苦手なものがクローズアップされてしまいます。


そして、

苦手を克服する努力をすることが大事だ。


そのような考えに行き着きます。


たしかに、成長段階においては、

バランスよく成長するのが大事かもしれません。


ただし、

そのバランスの許容範囲が、

どちらかと言うと平均よりちょっと上

ここを到達点にしてしまうと、

とても苦しい状況が生まれます。


平均よりも少しぐらい下であっても、

得意なことでカバーできればそれで充分。


能力そのものの平均化、バランスというよりも、

自分が持っている能力、個性、


これらをどこにどう使っていくか

という考えを育成するのもバランスの取り方の一つです。


そして、

苦手なものは人によって様々で、

その苦手が実は、

自分の得意を知る手がかりになるのです。


人は、ネガティブなものに焦点を当てやすい性質があります。

いきなり

「自分の得意はこれです」

と理解するのは難しく、

これは難しいから苦手

あれ、

でも、あれだったらそんなに難しくないか

というぐらいの意識から、

自分の得意がわかってきたりします。


苦手は克服するためのものというよりも、

自分の得意を知る手がかりになるもの。


そんなふうに考えて、

自分自身を見つめ直してみると、

より深く自分自身を知ることができるのです。